プレゼンテーションにおいて、話し方はとても重要です。
だから、プレゼンテーションにおいて話し方に気をつけることはもちろん大切ですが、これがなかなか難しいのです。
そんな時には、やはり課題を明確にすることが大切になってきますし、その課題を踏まえて日々のトレーニングも重要になってきます。
しかしその課題に取り組む前に、もっと簡単に意識できることがあります。
それが、プレゼンテーションにおける話し方のコツであり、3つのタブーを知ることです。
これを意識し実践するだけで、プレゼンテーションのスキルが間違いなくアップします。
目次
- 声が小さい
- 滑舌が悪い
- 棒読み
声が小さい
これはもう、めちゃくちゃ大切です。
どんなプレゼンテーションでも「声が小さい」と全てが台無しになります。
仕事仲間からも「プレゼンテーションで一番気をつけることは何ですか?」と聞かれることがありますが、その時には「とにかく大きな声で話すこと」とアドバイスをしています。
声が小さいと話している内容が聞き取れずに、相手に次のような印象を与えてしまう可能性があります。
- 自信がなさそう
- 説得力を感じない
- 意欲がなさそう
- 情熱を感じない
- やる気がなさそう
プレゼンテーションの声が小さいと、本人に悪気がなくてもこのような印象を与えてしまう可能性が大きいのです。
逆に声が大きいと、先程のような印象を持たれることは、ほぼありません。
仮に「声が小さいぞ!」と指摘されることはあっても、逆に「声が大きいから勘弁してくれ〜」と言われることは少ないでしょう。
専門的なことでいうと、腹式呼吸が大切になりますが、とりあえずは大きな声で話すことを意識するだけでも伝わり方が変わります。
滑舌が悪い
滑舌を良くするためには、トレーニングが必要なことは事実です。
しかし原因はどうであれ、滑舌が悪いと、相手には「言っていることが分かりにくい」とか「言ってることが聞き取れない」というような反応を与えてしまいます。
そうなると、プレゼンテーションにおいて、話の中身など理解してくれるはずもありません。
だから滑舌を良くするためにトレーニングが必要になります。
しかしそのトレーニングの成果を待つだけではなく、すぐに対処できることがあります。
それが、ゆっくり話すことであり、それだけでも相手は聞きやすくなるかもしれません。
棒読み
これは、抑揚がないという意味もあります。
しかし、もっと初歩的なことでいうと「何かを読みながら話さない」ということです。
プレゼンテーションとは、何かを相手に伝えて、相手の行動が変わることを期待するものです。
その相手に期待する行動とは、様々なものがあるでしょう。
例えば・・・
- 相手が理解した
- 相手が提案を受け入れた
- 相手が契約書に印鑑を押した などなど
だから自分が話していることが、相手に伝わることが大切なのです。
その観点でいくと、相手と目を合わせずに原稿を読む人と、決して話し方は上手ではないけれども相手の目を見て話す人とでは、伝わり方が全く変わってきます。
例えば、英語が苦手なプロスポーツ選手がいて、記者から質問されたとします。
この時に次のような2人だったら、どちらの気持ちが伝わってきますか?
①質問をしてきた相手ではなく、聞く時から通訳の人の目を見て、自分が話す時にも通訳の人を見て話す選手。
②英語が得意ではなくても、質問をしてきた相手の目を見て聞き、自分が話す時も相手の目を見て話す選手。
これは語学力によって伝わり方が変わってくることがあるので、必ずどちらが正解ということはありませんが、②の方が伝わるという場面が多くあります。
私が応援しているプロゴルファーの西郷真央選手も、アメリカツアー参戦後に英語で記者の質問に答えている動画がありましたが、間違いなく好印象です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
英語がそこまで上手ではなくても、質問をしてきた記者と目を合わせて話したほうが、間違いなく感情が伝わるのです。
そして何かを読まないで話すようになるためには、話す内容を文章ではなく、図や絵で覚えることが大切になります。
詳しくは、こちら「5分間スピーチで合格点を取る方法」をご覧ください。
プレゼンテーションにおける話し方のコツは、「どうすれば良いか」よりも「何をしてはいけないか」というタブーを理解することが先決です。
「伝える力」に興味のある人は、ぜひこちらもご覧ください。
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