「話す目的」を考えると「分かりやすい話し方」になる

コミュニケーションスキル

「話す目的」って何でしょうか?

「そんなこといちいち考えてないですよ〜」という人がほとんどかもしれませんが、あなたはいかがですか?

人前で、30分、60分、もしくは90分の時間をもらって、分かりやすい話し方を考えた経験がある人は「話す目的」を意識したことがあるかもしれません。

そうすると、普段の話においても「話す目的」を考える習慣がついていくのかもしれません。

しかし、誰にでも人前で話すチャンスが訪れるわけではありません。

そこでこれからの内容が、話の目的を考えるきっかけとなり、分かりやすい話し方のヒントになると嬉しいです。

※「話す時間」に興味のある方は、こちら「90 20 8の法則」をご覧ください。

目次       

  • 話す目的とは
  • 分かりにくい話し方とは
  • 分かりやすい話し方とは

★話す目的とは

先ほど「話す目的って何でしょうか?」と問いかけましたが、その目的は時と場合そして相手によって変わってくるかもしれません。

しかし、何か自分で目的を持って話すだけで内容が変わっていきますし、何よりも話す価値が変わっていきます。

人によっては話す目的は「情報を正しく伝えること」や「分かりやすく伝えること」や「相手を笑顔にさせること」など色々とあるかと思います。

そんな目的を考えた時に大切なことは「話の終わり方」になります。

「話の終わり方」にフォーカスできると、分かりやすい話し方を今まで以上にシンプルに考えられるのではないでしょうか?

さらに、相手が話を聞き終わった後に、どんな行動を起こしてもらいたいかということを考えると、より「話の目的」を考えるきっかけになるかもしれません。

★分かりにくい話し方とは

「分かりにくい話し方」とは、どういうことでしょうか?

頭ではすぐに理解できることですが、言語化することが難しいかもしれません。

ちなみに辞書を引いてみると「理解することが困難である、理解するのに煩雑さや複雑さがあることを意味する形容詞」と書かれています。

では、なぜ「分かりにくい話し方」と思われてしまうのでしょうか?

理由はたくさんあると思いますが、ここではよくある代表的な2つの理由をご紹介します。

1つ目の理由は、日本語がおかしいということです。

ある笑い話で、次のようなことがありました。

とある中学校のクラスに、日本人とアメリカ人のハーフの生徒がいました。

でもその子はずっと日本に住んでいたので、英語が特別にできるわけではありませんでした。

するとクラスメイトの1人が、次のように言いました。

「お前のお父さんはアメリカ人なのに、なんでお前は英語はできないんだ」

すると、そのハーフの生徒が次のように言い返しました。

「お前のお父さんとお母さんはどっちも日本人なのに、なんでお前は国語が30点なんだ」

妙な納得感と共に笑ってしまいました。

確かに日本語は奥が深いし、難しいかもしれません。

だから相手と話している時に、もしかしたら自分の日本語がおかしいかもしれないと疑問を持つことが大切なのかもしれません。

2つ目の理由は、話に繋がりを感じないことです。

まさに「何が言いたいのか分からない」というパターンです。

話が上手な条件には、声の大きさや抑揚や身振り手振りといったジェスチャーの要素もあります。

では仮に、そのような要素を満たしている人が「話に繋がりを感じない」伝え方をしていたとしたら、どうでしょうか?

これは、残念ながら「飽きられてしまう」でしょうし、人によっては「鬱陶しい(うっとおしい)」とか「早く終わって欲しい」と感じてしまう人もいるかもしれません。

★分かりやすい話し方とは

では「分かりやすい話し方」とはどういうことでしょうか?

一言でいうと「何が言いたいのかが分かる」という状況ではないでしょうか?

その状況をつくるためには「話す目的」を考えることが大切になります。

そして、目的を考えて「分かりやすい」話をするためには、話のストーリーを考え、話に山と谷をつくることが大切になります。

話のストーリーを考えずに、なんとなく話し出してしまうと、次のような言葉が出てきてしまいます。

「だって」

話の続きを考えていないと、今話した内容を繰り返してしまうことがあり、そんな時に「だって」という言葉を使ってしまうことがあります。

「昔は」

話すことに肉付けをする内容を考えていないと、話しやすい内容で補足をしてしまいます。

そんな時に「昔は」という言葉を使ってしまうことがあります。

「なんというか」

話しながら言語化をしようとして「なんというか」という言葉を発してしまうのですが、この言葉が続くと、話に繋がりを感じられなくなってしまいます。

「考えながら話すこと」は、難しいものです。

だから、話す前に「話す目的」を考えることが大切になります。

そして、話す前に「話す目的」を考える経験値が増えれば「考えながら話すこと」もできるようになるのです。

話の伝え方については、こちらをご覧ください。


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