日本男子ゴルフ界に見る顧客目線 〜ジャンボ尾崎さんの素敵なエピソード〜

おもうこと
13 NOV 1994: JAPANS No1 MASASHI JUMBO OZAKI HITS TO THE 16TH GREEN ON THE WAY TO LIFTING THE SUMITOMO VISA TAHEIYO MASTERS IN GOTEMBA, JAPAN. HE WON WITH -18, 5 SHOTS OFF SECOND PLACED AMERICAN BOB ESTES Mandatory Credit: Anton Want/ALLSPORT

突然ですが、日本男子プロゴルフで最も試合数が多かったのは、1990年の44試合で、昨年(2024年)は23試合です。

これを通常のビジネスにおいて考えてみると、大変なことです。

つまり仕事が半分、ということは給料も半分、そう考えたら大変なことですが、この数字は事実なのです。

なんでこんなに、半減してしまったのでしょうか?

そこには、確かな背景がありました。

ちなみに私は(県立でも私立でもなく)村立の小学校に入学するような田舎育ちなのですが、小学校6年生の時にゴミ捨て場にゴルフバッグが捨てられていたことがきっかけで、ゴルフに興味を持つようになりました。

当時は「プロゴルファー猿」というアニメが流行っていたこともあり、友だちと1人1本ずつクラブを分け合うことで、遊びでゴルフをする時間がありました。

しかし、そんな片田舎の中学校にゴルフ部があるはずもなく、私はサッカーを頑張っていたわけですが、将来の職業を考える時期(私の場合は20歳過ぎ)に、プロゴルファーを目指そうという決断をしました。(その間違いに気づくのに5年かかってしまったわけですが笑)

そんな話はこれくらいにして、そんなこともあって私は小さい頃にジャンボ尾崎選手に憧れたものでした。

とにかく強く、そして何か人を惹きつけるスター性に魅了されたのです。

ジャンボ尾崎選手は、小さい頃から野球をしていて、高校時代にはセンバツ高校野球で優勝ピッチャーになり、その後ドラフト1位でプロ野球(現在の西武ライオンズ)に入り、それから3年後にプロゴルファーを目指し、その後いまだに破られていない通算113勝を挙げたゴルフ界のレジェンドです。

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そんなジャンボ尾崎さんですが、私が感動した顧客目線のエピソードをご紹介します。

そのエピソードを話されていたのは、田中秀道選手です。

田中秀道選手は、小さい体(166cm)でびっくりするくらい右に打ち出していくドローボールが有名でした。

私も生で見たことがありますが、その打ち出し角度はびっくりでしたし、小さい体で飛距離も出て、とても魅力的な選手です。

そんな田中秀道選手は、プロテストに合格しその数年後にツアーに参戦した最初の年(1995年)になんとフィリップモリスチャンピオンシップという大きな大会で優勝したのです。

当時24歳という若さであり、ルックスが良いこともあり、その後の活躍が期待される選手として注目されました。

しかしその後、いわゆる2年目のジンクスがやってきたそうです。

以前とは違って期待される立場になったからこそ、見られているというギャラリーの目線を感じながらも、なかなか結果がついて来ず、時には投げやりになってしまったり、苛立ってしまう時もあったそうです。

さらに、毎週優勝争いをしなければいけないという思いもあったそうです。

そんな時に強面のジャンボ尾崎さん(当時48歳)から呼び止められ、次のようなことがあったそうです。

ジャンボさん:今日のお前のスコアは悪かったけど、お前〜手を抜いたのか!?

田中さん:いいえ、手は抜いてないです

ジャンボさん:いや、こんなスコアは手を抜いていないとならないだろ!

お前な〜、お前は自分が良いスコアを出したいと思って、それに対して腹を立ててやってるだろう。それだけだろう!!

田中さん:はい(でも心の中では、それの何がいけないの???と思っていました)

ジャンボさん:お前は優勝したい、優勝争いをしたいと思ってやってるけれども、ファンはお前の優勝を見に来てるんじゃない。お前の頑張る姿を見に来てるんだ。

お前は日本人が大好きな、小さい人が大きい人を倒すという姿を見に来てるんだ!

土俵際で踏ん張っている姿を見に来てるのに、途中でもうダメだ〜今日は勝てない、や〜めたみたいなことをやったらダメだ。

そんなことをお前が決めちゃダメなんだよ!

何とかして、ギリギリのところで踏ん張って、何とかして倒してやるという姿をみんな見に来てるんだぞ!

いかがでしょうか?

これを聞いて、田中選手は号泣してしまったそうです。

私も、目頭が熱くなりました。

ゴルフは個人プレーであり、ジャンボ尾崎さんにしてみれば田中選手は自分の相手(敵)でもあるにも関わらず、なぜこのようなメッセージを伝えるのでしょうか?

そこには「今後のゴルフ界」という視野がありました。

若い選手が、ファンのために、そしてファンの立場に立った行動ができないといけない。

なぜジャンボ尾崎さんが、こういう思考と行動をされたのか?

  • プロ野球という華やかな世界を経験しているからか?
  • 日本ゴルフ界の夜明け前(ファンが増える前)を経験しているからか?
  • 日本ゴルフ界の成長期(ファンが増えている途中)を経験しているから?

本当のところはわかりませんが、このようなジャンボ尾崎さんの顧客(ファン)の立場に顧客目線があったからこそ、この頃は男子ゴルフ界の人気が高かったのかもしれません。

あんな強面の風貌であっても、明確に顧客目線が確立されている、そんな素敵な人がジャンボ尾崎さんなのです。

その背景には、選手がファン(お客様)の立場に立つという姿勢が影響しているかもしれません。

このエピソードは、多くのビジネスシーンでも当てはまりますよね!!

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