この世に存在する人は、誰でも1人では生きていけません。
「本当に!?」と思う人もいるかもしれませんが、間違いなくそうなのです。
まず、父親と母親がいないと、このように生を受けることができません。
つまり生まれてくる時点で、自分の力だけでは成立しないのです。
「そんなこと当たり前でしょ〜」と思った人もいるかもしれませんが、当たり前のことに感謝することって大切です。
そして生後間もない時には、自分でできることは限られていて、生きていくために必要な「食べる」という行為も、1人ではできません。
だから、子どもって愛おしいのかもしれません。
さらにその後の成長においても、色々な方の手助けがあって生きていくことができます。
だから人との関わりが大切であり、その関わり方が上手になっていくと、出会いが変わり、人生が好転していくのです。
その関わり方には、様々な経験や技術が必要ですが、ここでは共感を得るための伝え方のコツを1つご紹介します。
目次
- アウトプットの大切さ
- もったいない伝え方
- 他人のYESが共感に
アウトプットの大切さ
人との関わり方において、大切なことはたくさんありますが、自ら発信するという行為は、とても重要になります。
だから子どもの頃から自己表現ができるようなトレーニングはとても大事です。
伝え方も大切にはなりますが、自ら発信していかないと相手には伝わりません。
黙っていても、自分の気持ちが伝わるということは稀です。
詳しくは、こちら「思いやりとは 〜思いは思いやりを通して見えるもの〜」をご覧ください。
だから一歩でもニ歩でも、時には半歩でもいいので、積極的な姿勢を持つことで、人生が好転していくのです。
常にその前進をするのは自分自身であり、周りの人がその前進を後押ししてくれることがあっても、踏み出す行為を代行してくれることはないのです。
その踏み出す行為の1つでもある「自ら発信するという行為」ですが、どうせ話すのであれば、良い反応があったほうがいいですよね。
その良い反応の1つが、共感を得るということではないでしょうか。
1つの事例とともに、そのコツをご紹介します。
もったいない伝え方
Mさんが、仕事においてお客様から言われたことで学んだことがあったようで、次のような言い方で周りの人に伝えていました。
・・・・・・・・・・・
昨日はお客様と話していて、良い気づきがありました。
今まではお客様のために何をしてあげたらいいかを一生懸命考えてきたつもりでしたが、結果的にそれはお客様が望んでいないことだと分かりました。
だから「お客様のために」ではなく「お客様の立場に立つこと」が大切だと学びました。
・・・・・・・・・・・
この伝え方はいかがでしょうか?
決して不合格ということはありませんが、共感を得るためには、もうひと工夫がないともったいないのです。
それでは何がもったいないのでしょうか?
他人のYESが共感に
伝え方の正解は、何通りもあります。
なぜならば、相手によって正解が変わるからです。
しかしセオリー(原則)はありますので、ここでご紹介します。
共感を得るためのひと工夫は、周りの人からYESをもらうことです。
考えてみれば当たり前のことです。
人は共感する時に「うんうん」と頷いたり「そうだそうだ」と首を縦に振ったりします。
それが相手からYESをもらうということです。
その1つのコツが、共通の経験を言葉にすることです。
先ほどのMさんの話の後に、次のようなことを言っていたとしたらどうでしょうか?
これは皆さんと一緒に参加した勉強会で学んだことであり、自分自身が忘れかけていたことだったので、その時のことを思い出すきっかけにもなりました。
もしくは・・・
今回は、お客様との話がきっかけでしたが、これは先日◯◯さんが話していた内容と同じで、改めて◯◯さんの話を思い出しました。
もしくは・・・
新入社員の頃には、空回りしていて同じようなことがあったなと思い出したりもしました。
この3つの例えは、あくまでも勉強会や◯◯さんの話を周りの人が好意的に受け止めていたり、周りの人が過去に同じような経験をしていたことが前提ですが、共通の経験を言葉にすると、相手からYESを得られやすくなるのです。
伝え方において、共感を得るために周りの人からどうやったらYESをもらえるかを考えると、コミュニケーション能力がアップしますので、ぜひ意識してみて下さい。
そして大切なことがもう1つ。
「阿吽の呼吸」という言葉があるように、共感を得る努力をしなくても分かり合えるような人がいると思います。
なぜ共感を得る努力をしなくても良いかというと、そんな必要がないくらいに信頼関係ができているからです。
そんな人は、人生においてたくさんはいないと思います。
だからこそ、そんな人は大切にしないといけないですね!!
「伝え方」について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本2: 話が分かりやすい人になる 「伝える力」をグングン伸ばす5つのステップ
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