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色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

共感を得る簡単な話し方とは

先日とあるwebセミナーに参加した際に、話を聞いていて「飽きてしまった」ことがありました。

「飽きてしまった」ということは、当然ですが「共感しなかった」ということです。

ちなみに、一緒に参加した人に聞くと、同じように「飽きてしまった」という感想だったので、何か原因があるのだと考えました。

 

では、その人の話し方が良くなかったかというと、決してそんなことはありませんでした。

身だしなみもしっかりとしていたし、話し方も流暢でしたし、何よりも大勢の社員さんを抱える会社の社長だったので、人前で話すことにも慣れている感じでした。

 

そこで自分だったらどうすればいいのかと考えた中で、私なりにヒントに気づかせてもらったので、そのことをシェアします。

その話し方のヒントとは、聞き手と話し手の想いを繋ぐということであり、共感の場づくりをするということです。

目次       

  • 話し方は最重要ではない
  • 面接での事例
  • つかみで共感を得る方法

話し方は最重要ではない

このwebセミナーのテーマは、ビジネスと地球環境でした。

つまり、ビジネスを通してどうやったら地球環境に貢献できるかということに興味を持っている人が参加しているセミナーでした。

では、この社長の話し方はどうだったのでしょうか?

 

冒頭に、本日のご縁に対する感謝を伝え話が始まり、まずは自分の会社を紹介していきました。

ここまでの流れは、よくあるものであり、流れもスムーズであり、私も前のめりになっていました。

しかしそれから5分もすると、少しずつその話に飽きてきて、その後の話には興味が持てなくなってしまいました。

当然、共感するということもできませんでした。

面接での事例     

これと似たような出来事が、面接でも起きたりします。

それはどのようなものかというと「質問に対して答えない」ということです。

「えーそんなことあるの!?」と思われるかもしれませんが、たまにあるのです。

具体的には、次のようなやりとりです。

 

面接者:「今までの経験の中で、自分で学びがあったと思う出来事はどんなことですか?」

応募者:「部活やサークルなどでも学びはいろいろありましたし、それ以外にもアルバイトを通しても多くの学びがありました。色々なところで学びはあると思いますし。どんなことでも前向きに捉えていくことが大切だと思っています」

面接者:「・・・」

 

いかがでしょうか?

応募者が面接者の「質問に対して答えていない」ことが、分かりますでしょうか?

つかみで共感を得る方法

冒頭のwebセミナーと、この面接の事例では、何が似ているのでしょうか?

それは、聞き手と話し手の想いが噛み合っていないということであり、共感の場づくりができていないということです。

では、あなたがwebセミナーで話す社長の立場だったら、どんなことに気をつけますか?

人の批判をすることは誰でもできますが、自分だったらどうするかと考えることで未来が変わっていきます。

 

私は、次のことに気づかせていただきました。

それは、とても簡単な方法で、共感を得る場づくりが出来るということです。

その方法とは、聞き手のニーズをこれからこんな風に叶えられるというメッセージを伝えることです。

例えばこんな感じです。

・・・・・

今日はビジネスを通して、どうやったら地球環境に貢献できるかということに興味を持っている方が多いかと思いますが、これってなかなか難しいと私は感じています。

(これも1つの共感トークです)

しかしそんな中で今日は、当社で取り組んできた事例をご紹介させていただきます。

その中で何か1つでも皆さまのお役に立つことがあれば嬉しいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

それではまず、本題に入る前に、3分だけ会社の紹介をさせてください。

・・・・・

このようなコメントが冒頭にあったらどうでしょうか?

コメントの正解は1つではありませんし、ここでご紹介した文章は一例と捉えてください。

 

ここでの大切なポイントは、次の3つです。

①あなた(聞き手)のことを理解していることを示すこと。

②あなた(聞き手)のニーズを満たす話をすると伝えること。

③本題の前に話すことは、3分で終わると伝えること。

 

この3つを踏まえた話し方をするだけで、共感が生まれる場づくりができます。

ビジネスにおいては、どんな時であっても「相手の立場に立つ」ことが大切なのです。

詳しくは、こちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。

 

ちなみに先程の3つ目のポイントに関しては、必要のない場合もありますが、本題の前に飽きられてしまうかもしれないと心配になる時には、前もって時間を伝えることも1つの対応策になります。

人は先が見えない中で「ワクワク」する人もいますが、人によっては「飽きてしまう」と感じてしまうこともあるので、参考にしていただけたらと思います。

「共感される伝え方」に興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。


なぜあなたの伝え方は「共感されない」のか?: ビジネスに必要な「会話力の基本」が分かる本