伝える技術が欲しいと思ったことはありませんか?
私は常に思っています(笑)
技術というのは、スキルです。だからスキルアップという言葉もあるように、技術は向上できるものなのです。
つまり伝える技術は、誰にでも身に付けられるものなのです。
ではどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、伝える技術の基本【見せ方編】をご紹介します。
目次
- 言葉遣い
- 伝わらないパターン
- 見た目より見え方
- 伝える技術の相乗効果
言葉遣い
こちら「伝える技術【言葉遣い】」で、言葉遣いに関する伝える技術をご紹介しました。
伝える技術の基本とは「相手の目線に合わせる」ことです。
今回の「見せ方編」でも、基本的には同じことです。
伝わらない原因は、伝える側の自己満足にある場合が多いのです。
決して悪気があるわけではありません。しかしだから良いというわけでもありません。
そしてだからこそ、たちが悪いのです(笑)
もしそんな人を見かけた時には「悪気はないから仕方がないよね~」と慰めるのではなく「伝える技術が必要だね~、私もいつもそのことを実感するわ~」と学ぶ後押しをしてあげることが大切です。
伝わらないパターン
具体的に、よくある「伝わらないパターン」をご紹介します。
ある人が、売上データの分析を任されていたとします。
そのデータ分析の1つとして、5つの商品のネット販売実績をまとめたものがあり、次の表を見せながら説明をしたらどんな感情が生まれるでしょうか?
「なるほどね!」と思った方は、この表を見て理解ができる方です。
そのような方には、この表を見せる行為が「目線が合っている」ということです。
しかし次のように感じた人はどうでしょうか?
- 難しそう
- 意味がわからない
- アルファベットばかりで見る気がしない
- 何が言いたいの?
- ここからは私の領域を超えているので、これ以上聞けません(笑)
もしこのように感じた人がいたとしたら、この資料(表)を見せても残念ながら何も伝わらないでしょう。
それはなぜでしょうか?
人間は、拒否反応の感情を持った瞬間に、聞く耳を塞いでしまうからです。
では、どんな見せ方だったら良いのでしょうか?
見た目より見え方
伝える技術の基本中の基本は「相手の目線に合わせる」ことです。
先程の表を見て拒否反応を示す人に対しては、違う見せ方が必要になります。
例えばこんな感じです。
まずこのグラフをご覧ください。
これは、それぞれの商品で顧客を獲得するためにかかった経費を表したグラフです。
見ての通り、最もお金(経費)をかけずに効率よく顧客を獲得できているのがAの商品です。
だからAの商品力を、より強化していきたいと考えています。
次にこちらのグラフをご覧ください。
これはそれぞれの商品のホームページで、どれだけ詳細ページを見てもらえたか(クリックしてもらえたか)という比率を表したグラフです。
見ての通り、最も効率よく商品の詳細ページに誘導できているのが、D商品のホームページです。
だからD商品のホームページの長所を、他のサイトにも活用していきたいと考えています。
いかがでしょうか?
- うんうんわかる!
- わかりやすい!
- なるほど!
もしこんな風に思っていただけたなら、それが伝わったということです。
伝える技術の高さを判断できるのは、専門家ではなく伝えられた人だけなのです。
伝える技術の基本とは「相手の目線に合わせる」ことなのです。
ちなみに資料を作成する時に、見た目にこだわる人がいます。私もこだわりますが、見た目はとても大切です。
しかしその見た目の良さを判断するのも、専門家ではなく見せられた人だけなのです。
つまり「見た目」にこだわるということは、常に「見え方」を念頭においた相手の目線にたった視点でなければいけないのです。
伝える技術の相乗効果
もし伝わったという関係を構築できると、その後はどうなるでしょうか?
先ほど説明した2つのグラフを合わせると、このような形になります。
そしてAの商品力を強化し、D商品のホームページを他のサイトにも活用していく時には、さらなる分析が必要です。
少し細かい表ですが、補足をしながら説明しますので、まずはこちらをご覧ください。
この時点で相手は聞く耳を開いていますので、拒否反応は示しません。
突然この表を見せられたら拒否反応を示していた人でも、目線に合わせたステップを踏んで見せることで、聞く耳を開いたままでいられます。
このように「相手の目線に合わせる」という伝える技術の基本は、新たな伝えるチャンスを創ってくれるのです。
これが伝える技術の相乗効果です。
常に伝える側は、相手を思いやる心が必要なのです。
コミュニケーション能力を高めるには、伝える技術が重要なのです。
ちなみにこの最後の表は、前半見せた表と似ていますが、少し違います。
何が違うか分かりますか?
アルファベットが使われていません。すべて日本語で書かれています。
表に記載する言語さえも、相手によって変える繊細さが伝える技術には必要なのです。
「伝える力」については、ぜひこちらもご覧ください。
あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本2: 話が分かりやすい人になる 「伝える力」をグングン伸ばす5つのステップ