話す時のタブー 〜話し方のコツ〜

コミュニケーションスキル

人と会った時には「見た目」の印象がとても大切になります。

その理由は、メラビアンの法則で証明されています。

メラビアンの法則とは、人はコミュニケーションにおいて、情報をキャッチする際に、次のような割合で影響を受けるという法則です。

影響を受ける内容を分類し、その割合を数字で示すと次のようになります。

55%:視覚情報(見た目の情報)

38%:聴覚情報(口調や話のスピードなど)

 7%:言語情報(話の内容など)

だから話す時には、断然「見た目」が大切なのです。

しかし見方を変えると、全体の4割近くは耳から入ってくる情報が、影響を与えるということになります。

つまり話の内容よりも、どのような音が耳から入ってくるかということの方が重要だということです。

ではどんな音が耳から入ってくれば、良い印象に繋がるのでしょうか?

ここでは話す時に、相手の耳が塞がってしまうという3つのタブーをご紹介します。

目次       

  • 話す時の声量
  • 話す時の抑揚
  • 話す時の言葉遣い

★話す時の声量

話す時に、相手の聴覚に影響を及ぼすものとして、最も大切なことは声の大きさです。

つまり話す時に「声が小さい」ことはタブーなのです。

では、なぜ話す時に「声が小さい」ことはタブーなのでしょうか?

なぜならば「声が小さい」と次のようなことが生まれてしまうからです。

  • 声が小さいと「聞かなければいけない」という注意が生まれない。つまり「聞かなくてもいい」と思ってしまう。
  • 「聞こえにくい」ので、話の内容を理解するよりも、音をキャッチすることに集中してしまう。
  • 話している人が自信なさそうに見えるので「聞かなければいけない」という気にならず「別に聞かなくてもいい」と思ってしまう。

ちなみに「声が大きい」と、どうでしょうか?

少なくとも先ほどご紹介した3つの理由で、耳を塞ぐようなことはないでしょう。

これだけの理由で、話す時に「声が大きい」ことはとても重要で「声が小さい」ことはタブーなのです。

もちろん「大きければなんでも良し」ということではないのすが「声が小さい」ことはタブーなのです。

★話す時の抑揚

話す時の2つ目のタブーは「抑揚」です。

つまり、話す時に「抑揚がない」ことはタブーなのです。

例えば、次の2つの事例を比較して考えてみてください。

①相手と目を合わせずに、手元にある原稿を棒読みするパターン

②話し相手の目を見て、自分の感情を乗せて、抑揚をつけて話すパターン

どちらの話し方が、相手の耳を開くでしょうか?

多くの人は、②と答えるのではないでしょうか。

仮に①の方が話の内容が面白かったとしても、先ほどご紹介したように、声が小さかったり抑揚がなかったりすると、相手は耳を塞いでしまうかもしれません。

だから、抑揚をつけて話すことは大切なのですが、私の経験談からいうと、これがなかなか簡単ではありません。

20代で経営コンサルタントの世界に飛び込んだ時に、この抑揚について、私は頻繁に指摘をされました。

その時に、私は意図的に抑揚をつけることに対して、恥ずかしいと思った記憶があります。

その時の私の気持ちとしては「そんなパフォーマンスをしながら話すことは恥ずかしい」というようなものでした。

ではどうしたら良いのかと考えた時に、私は自分の体験や感じたことを一緒に話すことを実践しました。

自分が感じたことを表現する時には、自然と抑揚がつくものです。

例えば、嬉しかったこと、感動したこと、悲しかったこと、悔しかったこと、申し訳ないと思ったこと、ヒヤヒヤしたこと、ありがたいと思ったことなどなど。

だから、人として感性を磨くことが大切なのです。

★話す時の言葉遣い

話す時の3つ目のタブーは「言葉遣い」です。

つまり話す時に、言葉遣いのレベルを相手に合わせないことはタブーなのです。

分かりやすい例を挙げると、次のようなことです。

数字をもとに論理的に考えることが得意な人もいれば、感覚的に考えることが得意な人もいます。

もしあなたが数字をもとに論理的に考えることが苦手だったとして、次のようにたたみかけられたらどのように感じるでしょうか?

日本の人口は約1億2000万人ですが、今回の年齢と性別とエリアを踏まえたターゲット顧客は約3万人になります。

そして、この媒体の利用率が約30%で、表示単価は約3,000円となります。

さらに、この媒体が表示される回数は95,000回となり、再生完了率が96%なので、再生完了数は約91,000回となりますが、いかがでしょうか?

「いかがでしょうか?と言われまして・・・(笑)」

これは1つの事例ですが「数字力」以外にも「専門用語」なども、相手とレベルが合わないことが多い代表例かもしれません。

このように「数字力」や「専門用語」のレベルが相手と合っていないと、次のような反応を生んでしまうかもしれません。

  • これ以上話を聞いても、私は絶対に理解できないから、これ以上聞きたくない。
  • これは私じゃなくて、こういうことが分かる人に話せばいいから、私は諦めます。
  • 理解できないことが多すぎるし、頭に全然入ってこないし、考えることに疲れちゃう。

こんな状態になると、相手の耳は完全に塞がってしまいます。

こうなってしまったら、もう何を言ってもダメです(笑)

だからそうならないためにも、話す時のタブーを理解し、相手の耳を塞がないようにしないといけません。

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