コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

コミュニケーションスキル, コミュニケーションの仕組み化

会話のリズムをつくる「傾聴力」 〜コミュニケーション能力を高めるには〜

会話が弾む時と、そうでない時ってありますよね。

そんな時は何が違うのでしょうか?

ズバリ、会話のリズムが違います!

そしてそのリズムは聞き手がつくります。

会話のリズムをつくるのは「傾聴力」なのです!

では、どんなことに気をつければ、会話のリズムをつくれるのでしょうか?

意識できるポイントを知るだけでも、傾聴力は変わってきます!

目次         

  • はじめに
  • 気持ちより「見た目」
  • 3つの視覚情報
  • 2つの聴覚情報
  • さいごに

はじめに       

では・・・、

会話のリズムをつくる「傾聴力」とは、どのようなものでしょうか?

それが最も実感できる方法があります。

それは「話し手」をしてみることです。

特に人前で「話し手」をしてみると、どのような「聞き手」が会話を弾ませてくれるかがよくわかります。

そんな「話し手」のチャンスがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。

気持ちより「見た目」 

まず大切なことを結論から言うと・・・

傾聴力で大切なことは「気持ち」より「見た目」です。

えっ???」って思われる人がいるかもしれませんが、とても大切なことです。

「気持ち」なんてどうでもいいというわけではありません。

しかし、どんなに気持ちを込めて聞いていても、それが「話し手」に伝わらなければ何の意味もありません、ということです。

原則は「話し手」と同じです。「誰でもできる 簡単 1分間スピーチのコツ」で紹介した「メラビアンの法則」に基づいて説明をしていきます。

「メラビアンの法則」を簡単におさらいします。

メラビアンの法則とは、人はコミュニケーションにおいて、情報をキャッチする際に、次のような割合で影響を受けるという法則です。

  • 55%:視覚情報(見た目の情報)
  • 38%:聴覚情報(口調や話のスピードなど)
  • 7%:言語情報(話の内容など)

3つの視覚情報    

まずは視覚情報です!

「話を聞いてくれているな」という姿が目に映ると、「話し手」は話しやすくなり、会話が弾んできます。

では、どのような姿が「話を聞いてくれているな」と感じるのでしょうか?

視覚情報を意識する時に、大切なことは次の3つです。

①目を見て聞くこと

相手と視線を合わせます。いわゆるアイコンタクトが機能するようにしましょう。

照れずに相手の目を見ましょう(笑)

②相手と同じ表情をつくること

  • 相手が笑顔で話をしている時は、こちらも笑顔で。
  • 相手が真剣な顔で話をしている時は、こちらも真剣な顔で。

つまり相手の話に合わせて、相手の表情と同じような表情で聞くと「話し手」は話しやすくなります。

これを「ミラーリング」といいます。

「ミラーリング」とは、相手の動作に対して、まるで鏡のように自分の動作も合わせることをいいます。

③頷く(うなずく)こと

  • 「納得した〜」
  • 「勉強になった〜」
  • 「聞いて良かった〜」
  • 「知って良かった〜」
  • 「共感した〜」

というように感じた時に、頷くという目に映る動作で、気持ちを伝えましょう。

せっかく気持ちで思っていても、それが相手に伝わる「見た目」でないと会話にリズムは生まれません。

メモを取るという行為も頷きと共に、共感を伝える動作になります。

2つの聴覚情報    

次に、聴覚情報です!

「話を聞いてくれているな」という音が耳に届くと、「話し手」は話しやすくなり、会話にリズムが生まれます。

では、どのような音が「話を聞いてくれているな」と感じるのでしょうか?

聴覚情報を意識する時に、大切なことは次の2つです。

①共感を口に出すこと

先ほど「頷く」という部分でご紹介した

  • 「納得した〜」
  • 「勉強になった〜」
  • 「聞いて良かった〜」
  • 「知って良かった〜」
  • 「共感した〜」

と感じた時に口から音を出してください。

どんな音かというと簡単です。

  • 「へぇ〜〜〜」
  • 「なるほど〜〜〜」
  • 「そういうことですね〜〜〜」

というような音です。

②オウム返しをすること

相手が話したことを復唱するだけです。

例えば・・・。

  • 話し手:この前海に行ったんですよ〜
  • 聞き手:へぇ〜、海に行ったんですね〜。
  • 話し手:そうそう。そうしたらいきなり雨が降ってきちゃったのよ〜。
  • 聞き手:えーーー、いきなり雨が降ってきたんですか???

難しくはないです。しかし意識してないとできないものです。

そしていつも意識していると、いつの間にか意識しないでもできるようになります。

さいごに       

今回ご紹介した「傾聴力」のコツは、決して難しいことではありません。

しかし、できていない人がとても多いのです。

そして、会話が弾まないきっかけを自らつくってしまい、結果的に人間関係づくりや情報交換のチャンスを自ら逸してしまうもったいない人が、とても多いです。

  • 「聞き手」の姿勢によって、「話し手」の姿勢がつくられます。
  • 「話し手」の姿勢は、「聞き手」の映し鏡なのです。
  • 「聞き手」が、その会話の雰囲気をつくる決定権を持っています。

コミュニケーション能力を高めるには、会話のリズムをつくる「傾聴力」はとても大切なのです!

「傾聴力」に興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。


あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本4: ビジネスの必須スキル「傾聴力」を発揮する3つの「きく力」