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やりたいことがない大学4年生へ 〜もっと大切なことがありますよ〜

「やりたい」というエネルギーや「やりたいことの見つけ方」については、こちら「やりたいことを見つける方法 〜生まれ変わったら何になりたい??〜」でも紹介しましたが・・・

やりたいことがない大学4年生へ、やりたいことがない時もあるのが人生です。

今回のブログの対象は、もう少しで社会人デビューを控えている大学4年生です。

その中には、就職が決まっている人もいれば、まだ決まっていない人もいるかもしれませんが・・・。

もし「これをやるぞ〜」と明確になっていない時には、ぜひ続きを読んでみてください。

目次         

  • 否定しない
  • 生きる義務と感謝
  • どう生きたいのか

否定しない      

まず大切なことは「やりたいことがない」自分を否定しないことです。

「やりたいこと」があったら、その感情に沿って生きる自由を与えられているのが人間ですが「やりたいこと」を持たなければいけないという義務はありません。

ある塾の先生が、次のようなことを言っていました。

「今の高校生が1番嬉しくない質問は何か知っていますか?」と問いかけて、それは「夢はありますか?」という質問だと教えてくれました。

なぜかというと「夢がない人が多いから」だそうです。

そしてその質問の背景には「夢がないことは良くないこと」という基本概念があるから嫌だそうです。

しかしですね、先ほども書いたように「夢を持つ」という自由は人間に与えられていますが「夢を持たなければいけない」という義務はありません。

だから「やりたいこと」や「夢」がないということで、自分を否定しないことです。

もちろん「やりたいこと」や「夢」があった方が良いですが、残念ながらない時もあるのが人生です。

生きる義務と感謝   

それよりも大切なことがあります。

それは生きることへの感謝です。

そのことを私自身が常に感じることのできるお話を紹介します。

これは、とても頑張り屋さんのケンくんというある少年の話です。

ケンくんは生まれながらにして重い心臓病を患っていて生まれた時に「あまり長くは生きられないかもしれない」とご両親は言われていたそうです。

そんなケンくんは運動が好きで、特にサッカーが好きでしたが、心臓病を患っているため、なかなか運動ができずにいました。

少し運動をしてしまうと呼吸が苦しくなったり、吐血をしてしまうこともあったそうです。

私とケンくんの直接的な関係はあまりありませんでしたが、親同士が仲良かったため、話を聞くことがありました。

私自身もケンくんを見かけることがありましたが、小さな体の心臓にペースメーカーが入っていることもあり、洋服の上からでも胸が膨らんで見えたことを覚えています。

そんなケンくんにある分岐点が訪れます。

それはどうしてもサッカーをしたいという小学生のケンくんに対して、お母さんが「これはケンの人生なんだから、私たちが制止するのではなく、やりたいことをやらせてあげよう」と覚悟を決めたことです。

当然ケンくんは周りの人と同じようにはできませんし、吐血をすることも何度かあったそうですが、その度に親はやめさせることはなく、ケンくんは何度もトライをしたそうです。

そして生まれた時に医者から「あまり長くは生きられないかもしれない」と言われた言葉とは裏腹に、中学に通い、高校では自宅からバス停までの徒歩の道のりさえきつい時もあったそうですがバスで学校に通い、大学は夜間学校に入り勉強をしたそうです。

そして大学卒業後には、大企業の身障者を雇用する枠で内定をもらい、地元のスーパーに就職することになったのです。

そしてケンくんが働いている姿を一目見ようと、ある日お母さんがこっそりその仕事ぶりを見に行くと、そこには店長から罵倒されるケンくんがいたそうです。

お母さんは、さすがにこれは見ていられないと思い、ケンくんが店長の前からいなくなった後に「ケンの母ですが・・・」と、先ほどの態度に対する率直な感想と、ケンくんの心臓病を含めた身体のことを伝え配慮を求めると、なんと店長はケンくんの病のことを知らなかったそうで、猛省しお母さんに謝罪したそうです。

そんなケンくんが給料をもらい何に使おうかと悩んでいると、ケンくんのお兄さんが「ケンの好きなものを買えばいいんだよ〜」と助言をしたそうで、ケンくんは子犬(パピヨン)を買い、笑顔で一緒に写真を撮ってもらったそうです。

しかし、その翌日ケンくんの容体は急変し、23歳8ヶ月で生涯を終えたのです。

今思えば、ケンくん本人もご家族も「その時」を事前に感じ取っていたのかもしれません。

そして何よりもケンくんは「もっと生きたかった」と思っていたに違いありません。

そんな生きたくても生きられない命を考えると、私たちには生きる義務があり、生きていることに感謝をすべきなのです。

そんなケンくんの存在は、私の心の中でいつもエネルギーとなっていて、少しでももったいない生き方をしていると、天国から「それだったらその人生を僕にちょうだいよ~」って言われているような気になってきます。

だからケンくんの存在に、心から感謝しているのです。

「やりたいことがない」ことで悩んでいる大学4年生がいたとしたら、そんなことよりもっと大切なことがあることを知って欲しいのです。

どう生きたいのか   

そんな生きる義務と感謝を考えると「どう生きたいのか」ということが大切になってきます。

そんな簡単に答えが出る問いではありませんが、誰でもできることをご紹介します。

それは、自分自身がどんなワード(言葉や単語)を大切にしたいかを考えてみることです。

例えば・・

  • 楽しい
  • 人間関係
  • 楽しい
  • 喜び
  • 心地よさ
  • 達成感
  • 感謝
  • 誠実
  • 情熱
  • 根性
  • 友達
  • 家族

そこから掘り下げていくと、自分の生きる指針のヒントが隠れています。

ちなみに自分で掘り下げてみたところ、私は「感動」というキーワードを大切にしている人間のようです(笑)

「喜び」よりはもう少しガッツポーズが出るような「感動」に携わることを望んでいるようであり、その「感動」も自分自身だけではなく、それを誰かと共有することを望んでいるようです。

自分のキーワードを見つけるだけでもモチベーションが上がりますし、ぜひ参考にしてみてください。

やりたいことがない大学4年生がいたとしたら、それは今まで考えていなかったことを考えるチャンスかもしれませんよ!!

ご興味があれば「やりたいことを見つける方法」もご覧ください。

そしてこちらの電子書籍も良かったら、どうぞご覧ください。

大学4年生が後悔しないための本