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新人育成, 幹部育成, 人事の仕組み化

数字力を鍛えるためには、日々のちょっとした工夫で十分。

数字力を鍛えるためには、数字に慣れることが大切です。

では、数字に慣れた後はどのようにしたら良いのでしょうか?

それはもっと数字に慣れることです(笑)

とにかく苦手意識をなくすことが大切です。

最終的に数字の楽しさを知ることができれば良いのですが、そこに到達するためにはトレーニングが必要です。

そのトレーニングとは、決して難しいものではありませんので、事例を少しご紹介します。

目次         

  • 買い物の偉大さ
  • 目線を上げる
  • 3億円は隠せる!?

買い物の偉大さ    

突然ですが、ヨシケイというサービスをご存知でしょうか?

これは晩ごはんの食材を届けてくれるサービスで、宅配ボックスを無料で借りることで留守でも受け取れるというものです。

共働きが多くなってきた現代ではとても需要のあるサービスで、私の同僚もこのサービスを利用して喜んでいる人がいます。

他にも同様のサービスがあるようで、コンビニなどで買ってくるものとは違い、体に良く健康的であるというのも魅力の1つだそうです。

 

これにより次のようなお悩みが解消できます。

・毎日のメニューを考えなくていい。

 栄養士が監修する美味しくてバランスの良いメニューが揃っているのです。

・食材などを買いに行かなくてよい。

 だってカットされた野菜が家に届いちゃうのです。

・料理に時間をかけなくてよい。

 鍋に入れて混ぜるだけなんていうメニューもあるのです。

 

しかし数字力の向上という観点でいくと、この「食材などを買いに行かなくてよい」というところに落とし穴があるのです。

ある人は、買い物をすることがボケ防止に繋がると言っています。

その人の話では、買い物かごに入れるたびに値段を頭の中で足し算し、予算内でおさまるのか、もしくはお得な買い物ができているのかなど、様々な数字を頭の中で計算するそうです。

こんな日常の習慣で、数字力の基礎が身につくのです。

便利なサービスを利用しつつ、数字力を鍛える習慣もつくりたいものです。

目線を上げる     

普段歩いている時に、少し目線を上にするだけでも、数字力を鍛えるチャンスが訪れます。

  • 飛行機が飛んでいたら、あそこには何人乗っているんだろう?
  • バスが走っていたら、このバスは1時間にどれだけの乗車料を稼ぐんだろう?

 

例えば、目線を上にした時にマンションが見えたとします。

その時にこのマンションには、いったい何人の人が住んでいるのかを考えてみるのです。

 

そんなこといちいち考えていられないよ〜」と思う人もいるかもしれませんが、習慣化されればたいして面倒ではないのです。

1日に1つでもいいので、こんなことを考えると数字力を鍛える習慣をつくることができます。

 

ちなみに先程のマンションの問題は決して難しくありませんので、一緒に考えてみましょう。

 

このマンションは8階建てで、窓を見る限り、各階に12部屋あります。

この時点でこのマンションにある部屋の数はトータルで、96部屋であると分かります。

難しくはないですよね。

 

96(部屋)=8(階)×12(部屋)

 

そしてこのマンションを見る限り独身者向けというよりは、ファミリー向けの部屋の大きさなので、1部屋に3人が住んでいると仮定すると、このマンションには288人の方が住んでいることになります。

こうやって計算すると、結構いるな~という印象を持つのではないでしょうか?

 

288(人)=96(部屋)×3(人)

 

ちなみに1部屋の家賃が7万円で満室だとすると、このマンションのオーナーは毎月672万円の家賃収入を得ることになります。

そう考えると、羨ましいですね(笑)

 

672万円=96(部屋)×7(万円)

 

1日に1つでもいいのでこのようなことを考えると、数字力を鍛えることができます。

3億円は隠せる!?  

 

突然ですが、ここでクイズを出しますので、考えてみてください。

 

「3億円を全て1円玉にしたら、それは4畳半の部屋に入りますか?」

答えは「YES」もしくは「NO」で答えてください。

 

この問題を聞いた瞬間に、拒絶反応を示してしまう人は食わず嫌いの人かもしれません。

 

人は何をしたら良いかが分からないと、やる気を失ってしまい、人によってはパニックになってしまう人もいるでしょう。

しかし何を変えれば良いのか、何をすれば良いのかが分かると、人は不思議と元気が出て前向きになれるものです。

 

数字についても答えを導くために何をすれば良いのかを整理できれば大して難しくないのですが「難しくない」と感じるためには日々のトレーニングが必要です。

でもそのトレーニングは決してハードメニューである必要はなく、小さな積み重ねで良いのです。

 

ではクイズの続きです。

このクイズの答えを出すために、必要な情報は次の3つです。

  • 1円玉の直径
  • 1円玉の厚さ
  • 4畳半の広さ

 

基本的にはこれだけで、後は小学生でも出来る計算力で良いのです。

仮に上の3つを次のように仮定して計算してみます。

 

  • 1円玉の直径:2cm(センチメートル)
  • 1円玉の厚さ:1mm(ミリメートル)
  • 4畳半の広さ:1辺が300cm(センチメートル)の正方形

※実際の4畳半の広さは1辺が約270cmになります。

まず床に1円玉を敷き詰めようとすると、縦と横にそれぞれ150枚の1円玉を並べることができます。

150(枚)=300(cm)÷2(cm)

 

ということは、床一面に22,500枚の1円玉を並べることができます。

22,500(枚)=150(枚)×150(枚)

 

では3億円分の1円玉をこの部屋で積み上げていくとしたら、何枚重ねれば良いのでしょうか?

これも簡単です。

 

約13,333(枚)=3億(枚)÷22,500(枚)

 

これを高さで計算すると、次のようになります。

13,333(枚)=13,333mm=1,333cm=13.33M(メートル)

 

通常、4畳半の部屋で、13M(メートル)もの高さがある部屋はありませんので、3億円を1円玉にした時には、4畳半の部屋では収まらないことになります。

つまりクイズの答えは「NO」となるのです。

 

こうやって考えると、数字力って決して知識量に比例しないと思いませんか?

今回の1円玉の問題がパッと解ける人は、数字が出来る人ではなく、基礎的な知識を持った上で、それ以上に思考力のある人なのです。

だから数字力を鍛えるためには、知識と共に考える力が大切なのです。

ちなみに現実的な話をすると、1円玉は1g(グラム)です。

ということは、3億円分の1円玉の総重量は3億g(グラム)です。

3億g(グラム)=30万kg(キログラム)=300t(トン)

実際は4畳半の部屋に入るかどうかよりも、床が重さに耐えられないかもしれないですね(笑)

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