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経験と経験値の違いとは 〜経験値を高めるためには〜

人が成長するためには、経験値が大切です。

この「値」という字が入ることが大切であり、経験と経験値は一緒ではありません。

私の定義は、次のようになります。

経験とは、出来事に遭遇すること。

その出来事に、自分なりの考えを持ちながら取り組むことで、経験が経験値になります。

だから、経験と経験値は一緒ではないのです。

では、経験値を高めるためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

目次       

  • 経験値を高めるために
  • 思考と行動と経験値

経験値を高めるために 

先程の定義に基づくと、経験値を高めるためには「考える」ということが大切になります。

だから「考える」ことを意識していけば良いのですが、どうやって意識していけば良いのでしょうか?

人は弱いもので、残念ながら「意識」だけで変われるのは一部の人だけであって、多くの人は後押しが必要になります。

その後押しは、他人がきっかけを作ってくれることもありますが、それだけを期待していては他力本願になってしまいます。

だから、自分できっかけを作っていくことが大切になります。

そのためには、次のようなことを考えることがきっかけになります。

 

①「理想や目標」を考える

目標を持って取り組むと「目標を達成するために何をすれば良いか?」を考えるようになります。

 

②「現状」を考える

自分の現在地を客観的に捉えることができると、目標と現状のギャップを理解することができます。

さらにそのギャップの大きさを知ることで「目標を達成するために何をすれば良いか?」だけでなく「どのくらいのスピードでやれば良いか?」や「どのくらいの熱量でやれば良いか?」ということも考えるようになります。

 

③「課題」を考える

課題を把握できると「具体的に何をすれば良いか?」ということが、なんとなく見えてきます。

そうすると「具体的な対策をいつまでにどうやってやれば良いか?」ということを考えるようになります。

 

課題を正しく認識できると、やるべきことが明確になっていきますし、このようなことが「考える」ことの後押しになっていくのです。

思考と行動と経験値  

経験値を高めるために「考える」ことが大切なのですが、それは「意識」だけでは難しいことが多いので「自らきっかけを作ること」の大切さをご紹介しました。

しかし「考える」だけでは、結果に繋がっていきません。

結果に繋げるためには「行動」が必要になります。

行動しなければ、結果は何も変わりませんので、経験値を高めるためには「行動」も大切になってくるのです。

そんなことを、改めて実感したことをシェアします。

 

それは、スポーツ(ゴルフ)の話です。

8月に「全英女子オープン」という、女子プロゴルフ界における世界のメジャートーナメントがありました。

このメジャートーナメントに出場していた日本人の1人が、西郷真央選手でした。

西郷真央選手は22歳ながら、日本で既に6勝していて、今年からアメリカのツアーに参戦している、アメリカツアーのルーキー(新人選手)です。

そんな西郷真央選手は、初日から上位をキープし(初日:4位タイ / 2日目 :5位タイ / 3日目:10位タイ)、最終日はトップと5打差の10位タイからのスタートとなりました。

本人も優勝を目指して頑張るとコメントしていた通り、本人もそして周囲もメジャー初優勝を期待する最終日となりました。

 

しかし2番ホールで、まさかのロストボール(ボールが草むらの中に入り制限時間内に見つけられなかった)となり、序盤ですぐに2つスコアを落として(ダブルボギー)しまいます。

もともと5打差が逆転できるギリギリのラインと言われていたので、非常に痛い2番ホールでした。

しかしここから、上位陣もスコアを伸ばせない中、5番・6番・8番・10番ホールと4つのバーディーを奪い、トップと2打差まで迫ります。

ここで、完全に優勝争いに加わりました。

そして「さぁ〜これから~」という11番で痛恨のボギーがあり、結果的にトップと5打差の7位タイでのフィニッシュとなりました。

同じ7位には他に2人の選手がいましたが、実際に優勝争いに加わっていたのは、西郷真央選手だけだったのです。

だから結果が同じスコアであっても、ここで得られた経験値には大きな差があるのです。

試合後の、西郷真央選手のコメントはこちらです。

  • (2番ホールで)右に行ったのは自分のミス。もう1回しないようにと切り替えた。
  • 途中でしっかり優勝を目指して戦った分、すごく悔しい結果。
  • メジャー優勝が遠くには感じない。
  • パットの精度を上げれば最終組での優勝争いにも近づける

 

手応えを感じたような4日間であったことが推測できますが、これは高いレベルでの「思考」と「行動」があったからこそ、未来に活かせる経験値を得ることができたのです。

これは、スポーツに限ったことではなく、それ以外の分野でも同じことが言えます。

経験ではなく、経験値を高めるためには、次のことが必要になるのです。(おさらい)

①考えること

ほとんどの場合「意識」だけでは「経験値」は高められない。

きっかけを与えてくれる「思考」は次の3つ

・「理想や目標」を考える

・「現状」を考える

・「課題」を考える

②行動すること

「考える」ことは大切だけど、考えるだけでは結果には繋がらない。

言葉にするとこんなシンプルなことでも、それを習慣化することで経験値を高めることができますし、その積み重ねが未来に繋がっていくのです。