春は、出会いと別れの季節ですね。
皆さんの周りでも、多くの出会いと別れがありますか?
別れの中には、会社を辞めるという別れもあるでしょう。
今は会社を円滑に辞めるためのサポートをしてくれる、弁護士による退職代行サービスもあるそうですが、どうなのか〜って思っちゃいます。今回はそのような話ではありません。
「会社の辞め方」って、その人の生き方が表れるな〜って思います。
あの松下幸之助さんも、採用面接の時には、会場に入ってくる姿よりも、出ていく姿に注目していたそうです。
そこで、今回は周りで起きた・・・
3人の「会社の辞め方」の事例をご紹介します
目次
- Aさんの「会社の辞め方」
- Bさんの「会社の辞め方」
- Cさんの「会社の辞め方」
- さいごに
Aさんの「会社の辞め方」
Aさんは在職中、一生懸命働いていました。
もちろんその一生懸命とは、「彼なりに」という意味なので、周りの評価は色々です。
決して受け身で仕事をするばかりではなく、自ら「これをやりたい」と手を上げ取り組むこともたくさんしていました。
そんな彼に対して上司も、たくさんのチャンスを与えてきました。
しかし、そんなAさんにも会社との別れがやってきました。
その主な理由は「給料」だったそうです。
もちろんそれだけではなく、会社方針の不一致や人間関係もあったでしょうが・・・。
では「会社の辞め方」はどうだったのでしょうか?
結論からいうと、良くなかったのです。
何が良くなかったのでしょうか?
それは「報告の順番」です。
辞めたいという気持ちは本人の問題ですが、辞めるという行為は上司や会社の承認があって成立するものです。
だから上司に相談し会社に承認してもらってから、口に出すべきところなのですが、Aさんはその前に親しい同僚に「辞めたい」ではなく「辞める」と話していたそうです。
このことを知った社長や上司はどのように思うでしょうか?
もちろん嬉しいはずはないし、面目は丸つぶれですし、何よりもマナー違反です。
では、なぜそのようにしてしまったのでしょうか?
社会性がないといえばそれまでですが、根本的に会社や上司に対して感謝がないのです。
そして、物事の筋が通ってないのです。
だからAさんは、会社からエールを送られての退職とはなりませんでした。
Bさんの「会社の辞め方」
Bさんは在職中、一生懸命働いていました。
しかし、そんなBさんにも会社との別れがやってきました。
その主な理由は、「家族」だったそうです。
もちろん、それ以外の理由もあったでしょう。
家族のことを考えると、職場までの往復時間を減らす必要があり、介護を含めた家族に使える時間が、それまで以上に必要だったのです。
在職中は、会社のこれからについても色々と提案をしていたそうで、その中には納得がいかない対応もあったそうです。
そんな彼が退職を考え始め、上司に相談し、会社から了承を得て、数ヶ月後に退職することになったのです。
会社から了承を得てから、お世話になった同僚やお客様に報告をしていきました。
そしてお客様から「次はどこに行くの?」と聞かれても「それは言えません。
辞めるまでは、〇〇の社員なので言えません。
しかし新しい名刺ができたら必ずご挨拶にお伺いします」と話していました。
そんなBさんは、社内からもお客様からもエールを送られて退職することになったのです。
Cさんの「会社の辞め方」
Cさんは在職中、一生懸命働いていました。
しかし、そんなCさんにも会社との別れがやってきました。
その主な理由は、「独立」だったそうです。
しかも今までの経験を生かし、同じ業界で独立をするというものでした。
あなたがもしCさんの上司や社長だったら、どう思うでしょうか?
その時Cさんが勤めていた会社の社長は、次のように言ったそうです。
「競合するのか協働するのか今すぐ決めろ」
そしてCさんは即答で
「もちろん協働させていただきます」
このやりとりだけで、どれだけCさんが一生懸命働き、どれだけ会社に貢献してきたかが分かります。
そんなCさんは、もちろん多くの人にエールを送られて退職したそうです。
さいごに
「一生懸命働く」といっても人それぞれであり、そのレベルも様々です。
自分のためだけに「一生懸命働く」人は嫌われます。
例えば・・・
営業マンが、自分の成績のためだけに「売ろう」「売ろう」と「一生懸命」働いても、お客様には喜ばれないでしょう。
逆に周りの人のために「一生懸命働く」人は好かれます。
例えば・・・
営業マンが、この情報が欲しい人に「届けよう」「伝えよう」と「一生懸命」働けば、お客様に喜ばれるでしょう。
「会社の辞め方」が問われる時は、1つの「終わり」を意味します。
しかし「会社の辞め方」によっては、それは「終わり」ではなく、新しい付き合いの「始まり」を意味することもあります。
その人の「会社の辞め方」次第です。
そしてその「会社の辞め方」には、その人の過去に対する感謝や、生き方が反映されるのです。
だから、日々の過ごし方や日常がやはり大切ですね。
昔の言い方でいうと、いつでも「お天道様は見ている」のです。
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