コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

コミュニケーションスキル, コミュニケーションの仕組み化

問いかける技術と約束の関係 〜コミュニケーション能力を高めるためには〜

コミュニケーション能力を高めるためには「約束を守る」ことが大切だということは、改めて説明する必要はないかと思いますが、皆さんはできていますか?

私は「約束を守る」ということが大切だと思っていますし、意識していますが、100%とまでは言い切れないのが現状です。

そんな現状をよそに置いておいて「ついつい忘れてしまうのが人間だ」と、自分の行為を正当化してしまったりしています。

いけませんね・・・(笑)

とは言え、約束は100%守っていこうと心に誓う毎日です。

目次         

  • ある事例
  • 約束のために歩み寄る
  • 約束は守るより「する」

ある事例       

約束とは直接関係ありませんが、次のような親子の会話がありました。

母親に「髪を切ってほしい」という可愛い8歳の娘がいましたが、残念ながらその後3日経っても、その女の子の前髪はまだ伸びたままでした。

その理由を聞くと「タイミングが合わない」ということでした。

 

どういうことでしょうか??

具体的には3日の間に、次のようなやりとりがあったそうです。

 

娘:「ママ髪を切って〜」

母:「え〜今掃除をしているから後にして〜」

 

それから30分後・・・

 

娘:「ママ髪を切って〜」

母:「ちょっと後にしてくれる!?」

 

そして翌日・・・

 

母:「今なら髪切ってあげるよ!」

娘:「あ〜今から宿題やるから後でいい!?」

 

そして翌日・・・

 

母:「今からなら髪切ってあげるよ?どうする!?」

娘:「あ〜友達と遊びに行くから後からでいい!?」

 

それから3日後・・・

 

娘:「も〜ママ全然髪切ってくれないじゃん(怒)」

母:「は〜!?切ってあげるよって何回も言っているのに、いつも今は忙しいとか今は嫌だとか言ってるでしょ!?そんな風に言うんだったらもう切らないよ(怒)」

娘:「ごめんなさい・・・」

約束のために歩み寄る 

こんな事例のような経験ってありませんか?

人間ってこんな些細なことで揉めちゃうし、こんなちっぽけなことで怒ってしまいます。

時には、大して重要ではない話がきっかけで、大それた重要な決断をしてしまうこともあるかもしれません。

 

お互いに素直に受け入れる姿勢があればいいのに・・・。

人間って愚かですね(笑)

 

だから人間は「自分には愚かな一面がある」と受け入れ、謙虚な姿勢でいることが大切です。

また世界中に「自分と全く同じ価値観の人はいない」という認識も大切であり、何よりもお互いに歩み寄る気持ちがとても大切ですね。

日々反省です(笑)

約束は守るより「する」

先程の親子の事例も、お互いに歩み寄ることが出来れば、未来は変わっていたかもしれませんが、別の見方をすると、コミュニケーション能力の課題も見えてきます。

詳しくは、こちら「あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本」をご覧ください。

ここでは「約束をする」というコミュニケーション能力が必要なのです。

コミュニケーション能力において「約束を守る」ことは大切ですが、それ以上に「約束をする」ことが大切なのです。

 

例えばこんな感じです。

 

娘:「ママ髪を切って〜」

母:「え〜今掃除をしているから後にして〜」

娘:「分かったよ。じゃ〜5時くらいでいい!?」

母:「は〜い、分かったよ。じゃ〜5時になったら切るね」

娘:「ありがとう!じゃ〜それまでに宿題終わらせるね」

母:「分かったよ〜、頑張ってね〜」

娘:「は〜い」

 

このように「自ら問いかける技術」を意識し、その後に「約束をする」という行為があって、初めて「約束を守る」という未来がやってくるのです。

「約束」という言葉を耳にすると、ついつい「約束を守る」ということが頭に浮かんでしまいますが、それ以上に「約束をする」という主体的な行為が大切なのです。

難しいことではありませんが「自ら問いかける技術」がなく、その後に「約束をする」という習慣が身についていないと、人によっては難しいと感じてしまうかもしれません。

「約束を守る」という発想は、受け身の言葉遣いなのかもしれません。

一方で「約束をする」という発想は、主体的であると同時に「出来れば避けたい」ことかもしれません。

なぜならば「約束を破る」という可能性が生まれてしまうからです。

しかし「約束をする」という行為を自らすることで、コミュニケーションに曖昧さがなくなりますし、場合によっては相手を「安心させる」ことに繋がることもあります。

だからコミュニケーション能力を高めるためには「自ら問いかける技術」を身につけ、その後「自ら約束する」という習慣をつけていくことが大切なのです。