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色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

メモの取り方と「聞く力」の関係性

日常の中で、メモを取ることはありますか?

私は、よく取ります。

なぜならば、記憶力に自信がないからです。

「聞いてそうだけど、聞いていないからタチが悪い」なんて言われたりしますが、私としては「聞いていない」ことはなく、記憶力が悪いのです。

一方で「メモを取らないと、自然と自分の頭で覚えようとするのでオススメです」という本を過去に読んだことがありますが、まだまだ私はその域に達していません。

確かにメモを取ったという安心感で、頭を使った記憶力は弱くなっていくかもしれませんが、現時点で私は怖くてできませんし、メモの取り方を工夫しようと考えています。

ここでは、メモの取り方と「聞く力」の関係性をご紹介します。

目次         

  • メモの手段
  • 手段による誤解
  • メモを取る目的

メモの手段      

「メモを取る」といっても、色々な手段があります。

皆さんは、どのようにメモを取っていますか?

例えば、次のような手段が多いのではないでしょうか。

 

①手書きでメモを取る

私は手帳を活用していて、手帳にメモを取ることもあるのですが、多くの場合は手帳ではなく、A4の紙に書いています。

なぜならば、その方が自由にかけるスペースが多いからです。

だからA4の用紙をバインダーに挟んだものを持ち歩いて、その真っ白なところに書き方にこだわらずにメモを取るようにしています。

以前、手で書くという行為は、脳の活性化に好影響を及ぼすと聞いたことがあります。

私は科学者ではないので根拠となるデータまでは確認していませんが、感覚としてそのことにとても共感しています。

 

②パソコンでメモを取る

このようなメモの取り方をする人が増えてきたと思いますし、私もたまにします。

手書きよりもパソコンを活用した方が、早くメモを取れるというメリットを感じている人もいるかもしれません。

さらにパソコンでメモを取るという行為は、転用しやすいというメリットもあります。

例えば、パソコンでメモを取ることで・・・

・そのメモを、そのまま報告資料に転用できる。

・そのメモを、そのまま日報に転用できる。

・そのメモを、そのままメールの下書きに転用できる。

このように、メモをパソコンに入力することで、手間が省けてとても便利だったりします。

 

③スマホでメモを取る

少し話は逸れますが、いまどきの小学生はスマホの入力がめちゃくちゃ速いです。

うちの子どもはまだスマホを持っていませんが、どこで覚えたのか、ものすごいスピードで入力をします。

親は完敗です(笑)

社会人においても若ければ若いほど、スマホでメモを取る人が多いように感じています。

実は私もスマホをよく活用します。

その活用方法は、殴り書きのように手書きでメモを取った後に、スマホの音声入力で文字を起こすやり方です。

これはとても便利なのです。

実は、ブログの原稿も「手書き+スマホの音声入力」で書くことが多いです。

手段による誤解    

あるミーティングで、次のようなことがありました。

社長が話している時に、課長のDさんがスマホでメモを取っていました。

指先を器用に使い上手にメモを取っていたのですが、数分後に社長が「おい!しっかり話を聞いているのか!」と注意をしました。

Dさんは間違いなく話を聞いてメモを取っていたのですが、社長にはその姿がメモを取っているのではなく、スマホをいじって話を聞いていないように映ったのです。

このような誤解を、見かけたことはありませんか?

ここで大切なことは「自分はメモを取っていた」ということではなく「相手にはメモを取っているように見えなかった」ということです。

メモを取る目的    

何事においても大切なことは、目的です。

何のためにメモを取るのかという目的の中に「聞く力」を意識しているかどうかで分かれ道がやってきます。

つまりメモを取る目的が「自分の記憶に留めておくため」だけなのか、それとも「相手が話しやすくするため」という目的も持っているのかで分かれ道がやってくるということです。

このようにメモを取るという行為は、目的を持つことで「聞く力」に変わっていくのです。

しかし、自分のための目的しか持っていないと「聞く力」は何も発揮されないのです。

もし「聞く力」を目的にメモを取るのであれば、正しい選択は相手によって変わるのです。

先程の社長からお叱りを受けた事例で、もし社長が20歳過ぎの人であり、自分でもメモを取る時にスマホを使っている人だったら、違う結末があったかもしれません。

しかしメモを取る時に、どんな手段を選択したとしても大切なことがあります。

それは「話を聞いていますよ〜」という見え方です。

そのために大切なことは「話し手と目を合わせる」ということです。

どんな手段でメモを取るとしても「目を合わせる」という行為があると、先ほどの事例のような誤解は生まれにくいのです。

「聞く力」を意識してメモを取る時にも、相手を思いやるという気持ちが大切ですね。