人の性格が影響する要素として、先天的な要素(生まれつきのこと)も多いにありますが、後天的な要素(生まれた後のこと)も多々あります。
後天的な要素の1つに、きっと気候もあります。
例えば、暖かい地域で育った人は外交的な人が多く、寒い地域で育った人は内向的な人が多いかもしれません。
それに伴って、暖かい地域で育った人は感情表現が豊かで、寒い地域で育った人は感情を表に出さずに我慢強い人が多いかもしれません。
私は幼少期を外国で生活した経験もあり、その後太平洋側で育ち、今は日本海側に住んでいますが、地域ごとの特徴があると実感しています。
そしてそんな影響は性格だけでなく、何気ない会話にも影響するのです。
そんな会話では「共感を見える化すると共感力が増す」のです。
目次
- 共感を得ているか?
- 共感を見える化する
- 共感力が与える影響
共感を得ているか?
会話をしていて、楽しい時ってどんな時でしょうか?
ちょっとだけ想像してみると実感できると思いますが、その要素には、相手(聞いている人)が影響します。
いくら思い通りに流暢(りゅうちょう)に話せていたとしても、誰もいない壁に向かって話していたとしたら、楽しいと感じることは少ないかもしれません。
なぜならば、相手の反応がないからであり、人には承認欲求というものがあるからです。
承認欲求とは、誰かに認められたいという気持ちであり、話している時にそれを実感できると、楽しいと感じられるようになります。
しかし、ここでも1つの分岐点があります。
それは聞き手が楽しいと感じた時に「楽しいです」と表現をしてくれるかどうかということです。
もし聞き手が「楽しい」と感じていても、それを表現してくれないと、話し手には伝わりません。
聞き手の「楽しい」という気持ちが話し手に伝わらないと、話し手は不安になっていきますし、人によってはテンションが下がっていきます。
だから、あなたが聞き手となっている時に、もし「楽しい」と感じたのであれば、それを表現することが大切になります。
例えば、頷いてみたり、笑ってみたり、メモを取ったりというように「楽しい」と感じた気持ちを、相手に伝える表現が大切になってきます。
詳しくは、こちら「思いとは思いやりを通して見えるもの」をご覧ください。
生まれ持った性格や育った環境で、感情表現をすることが得意な人もそうでない人もいるかもしれませんが、これは技術として誰でも身につけられることなので、ぜひコミュニケーション能力を磨いてください。
コミュニケーション能力に興味のある方は、こちら「課題が分かるシリーズ」をご覧ください。
共感を見える化する
一対一の会話において、聞き手が感情を表現することが大切だとご説明しましたが、一対一でない時はどうでしょうか?
複数の前で話した経験がある人は分かると思いますが、聞いている人の反応がないと、寂しいし、心細いし、怖いのです(笑)
そんな時に、気遣いのある聞き手がいて、頷いてくれたり、反応してくれたりすると良いのですが、そんな人が多くないのも事実です。
そんな時に「共感の見える化」が大切になってきます。
具体的には「同じように思った人は手を挙げてください」と言ってみたりすることですが、それは一例であり、色々な方法があります。
例えばこんな方法もあります。
先日コミュニケーション能力に関する研修をやらせてもらった時に、事前に「あなたが感じるコミュニケーション能力で大切だと思うことを3つ書いてください」という課題を出させてもらいました。
それを研修の冒頭でご紹介したのですが、その内容は8割の人が聞く力を大切にしているというものでした。
それを共有した後の研修参加者の反応は「へ〜そうなんだ〜」とか「自分と同じように思っている人がいるんだ〜」とか「やっぱり同じように思う人が多いんだ〜」というものでした。
この時点で「共感の見える化」ができました。
共感力が与える影響
では「共感の見える化」ができると、どのような変化が生まれるのでしょうか?
当然、話し手は話しやすい雰囲気を感じていきます。
しかし、変化が生まれるのは、話し手だけではありません。
「共感の見える化」ができると、聞き手にとっても大きな変化が生まれるのですが、それは心がほぐれていくということです。
具体的には、リラックスできたり、発言しやすくなったり、心のガードが下がっていくというようなものです。
その結果、その場には一体感が生まれていきます。
一体感が生まれると、共感の場が醸成され、つまり「共感の見える化」ができると、その場にはさらなる共感が生まれやすくなっていくのです。
話をする時に、共感を得ることは大切ですが、その方法は決して話し方だけではないのです。
「共感を見える化できると共感力が増していく」ことを理解して、目の前のことに取り組むだけで、確実に共感力はアップしていくのです。
「共感される伝え方」について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。