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プレゼンテーション「話し方のコツ」 〜相手を寝かさない編〜

皆さんは人の前で話したことがありますか?

私はそのような機会をいただくことがありますが、いつでも緊張します。

しかし、なぜ人は緊張するのでしょうか?

そんな時は「自分が真剣に頑張っているから」と受け止めるようにしています。

詳しくはこちら「緊張しない方法 〜魔法はあるのか?〜」をご覧ください。

そんな人前で話す時に、最も寂しいのが、聞いている人がうとうとしてしまうことです(笑)

そこでプレゼンテーション「話し方のコツ」における相手を寝かせない編をご紹介します。

目次         

  • 残念なパターン
  • 対処の基本
  • 引き出しを増やす

残念なパターン    

プレゼンテーションとは、何かを誰かに伝えることです。

そして伝える技術の基本は、相手の目線に合わせることです。

ということは、プレゼンテーションも相手の目線に合わせることが大切なのです。

当然「一対一」で話す時には、相手の目線に合わせることを意識しますが「一対多」となった瞬間に、その基本を忘れてしまうことが多いのです。

もう少し分かりやすく残念なパターンをご紹介すると、次のようなケースです。

プレゼンテーションの前に見せる資料と話す原稿を作成し、それを覚えようと準備をします。

そしてプレゼンテーションの本番では、その準備を思い出し、練習の成果を正しく発揮することにフォーカスをします。

これがまさに、よくある残念なパターンなのです。

プレゼンテーションは何かを誰かに伝えることですので、練習してきたことを目の前の人に伝えようとしないと、残念ながら伝わらないのです。

もっと簡単に言えば、目の前にいる人に目も合わせずに話しても、残念ながら伝えたいことは伝わらないということです。

対処の基本      

伝えたいことが伝わらない時間が続くと、さらに残念なことに相手がこちらの目を見なくなるのです。

もう少し分かりやすくいうと相手の目が閉じ、寝てしまうという悲しい結末になってしまうのです(笑)

これは複数の前で話し、何人かの人に寝られてしまった経験がある人は分かると思います。

もちろん私もその1人です(笑)

とにかく悲しくて虚しいのです。

だからプレゼンテーションでの話し方では、相手を寝かさない工夫が必要なのです。

レベルが低い話と思う人は、すでにこの課題をクリアしている人か、もしくはこの課題にまだ遭遇していない人でしょう。

そしてこの課題をクリアする基本的な対処は、注意と興味を引くことです。

まずは注意を引き、その後に興味を持たせることです。

これがプレゼンテーションにおいて、相手を寝かさない基本的な対処法です。

詳しくはこちら「プレゼンテーション(話し方のコツ) 〜耳を開かせる編〜」をご覧ください。

引き出しを増やす   

先程の基本的な対処法をどのように使うかは自由ですが、まずは知識として知っておくことが大切です。

さらに引き出しを増やすために、プレゼンテーションの話し方において相手を寝かさない3つのコツをご紹介します。

①目を動かす

◆資料を見せる

話を聞く相手に資料を渡すのは自由ですが、その中には画面に映す資料もあれば手渡す資料もあります。

こうやって、相手の目を動かすのです。

しかし手渡す資料と映す資料が全く同じであれば、せっかくの資料も下を向くきっかけになってしまい、目を動かさず、最終的に相手が寝てしまうことになるかもしれないので、工夫が必要です。

◆立ち位置を変える

発表のスタイルにもよりますが、マイクを持ちもしくはピンマイクをつけ、自由に動ける場合には、相手の目を動かすきっかけにもなります。

身振り手振りを交えて、カッコよく話す、あの故スティーブ・ジョブズさんをイメージすると分かりやすいと思います。

こうやって、相手の目を動かすのです。

◆台詞(セリフ)

目を動かすための言い方を事前に準備しておくことも1つの工夫です。

例えば・・・

  • ここが大切なので、ちょっとこちらをご覧ください。
  • こちらは手元にない資料なので、こちらをご覧ください。
  • 後ろの方はこちらの画面が見えますか?

こうやって、相手の目を動かすのです。

②脳を動かす

もちろん頭を揺することではありませんよ(笑)

こわいコワイ・・・。

相手に頭を使って、考えてもらうということです。

◆クイズ

質問をして考えてもらいます。

それをクイズにすると、高圧的な雰囲気もなく有効です。

そしてたまには「誰かに答えてもらいますよ~」とか「分かった方は、手をあげてもらえますか?」と投げかけるのも良いでしょう。

こうやって、相手の脳を動かすのです。

◆ディスカッション

複数の人と話し合ってもらいます。

何も考えないと話せないので、グループで話し合う中で、各自が脳を使うことになります。

こうやって、相手の脳を動かすのです。

③身体を動かす

体を動かすだけで睡魔は和らぎますし、体が活性化します。

例えば・・・

  • (アイスブレイクを兼ねて)一度立ってもらって、隣の人の肩を叩いてもらいます。
  • お互いに自己紹介をしてもらい、終わった後に感謝を表す意味で拍手をしてもらいます。
  • 今から私が言うことが「その通り」と思ったら、手を叩いてくださいと投げかけます。

こうやって、相手の身体を動かすのです。

他にも色々な引き出しがあるかもしれませんが、ここで挙げたこともぜひ参考にしてみてください。

プレゼンテーションは、原則「一対多」の場面ですが、多の数が、1,000人の場合もあれば、100人の時もあれば、10人の時もあるでしょう。

プレゼンテーションでは、たとえ相手が何人であろうと、相手の目線に合わせることが話し方のコツです。

そしてプレゼンテーションにおいて相手を寝かさないために、引き出しを多く持つことも大切です。

「伝える力」については、ぜひこちらもご覧ください。


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