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色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

ファシリテーターが意識する大切なコツとは 〜やってはいけない2つのこと〜

私は、経営コンサルタントという仕事をさせていただく中で、たくさんのことを学ばせていただきました。

この学びは、数え挙げればキリがないのですが、その中で「こうしたら良い」というものはなかなか定義がしにくいものです。

「こうしたら良い」というものがあれば、無駄なくミスなく、仕事ができるかもしれませんが、なかなかそうはいきません。

だいたいそのようなものがあったら、経営コンサルタントの「考える力」など価値のないものになってしまうかもしれません。

一方で「こうしたら良い」という定義や答えを探しながら行動するからこそ、人は成長していけるのだと思います。

だから困ったことがあれば、成長のチャンス到来ですし、難しいことが訪れることはありがたいことなのです。

 

「難有り」は「有り難い(ありがたい)」ということなのです。

 

一方で「これをやったら良くない」ということは、定義しやすいものです。

そのためには、上手くいかなかった時に反省をするだけではなく、反省をした上で何が原因なのか、そして何をすれば良かったのか、さらに今後何をすれば良いのかということを考えられると定義がしやすくなるのです。

そのために大切なことは「課題を体系的に捉える」ことです。

ここでは、ファシリテーターのコツとミーティングにおいてやってはいけない2つのことをご紹介します。

目次         

  • 裏返すだけではダメ
  • ○○がないとダメ
  • 体系的な理解

裏返すだけではダメ  

まずは、ファシリテーターがミーティングにおいてやってはいけないことをご紹介しますが、これは決してミーティングだけの話ではなく、他のことにも当てはまりますので、ぜひ参考にしてください。

私がミーティングで感じる最も多いファシリテーターのミスは、問題点にフォーカスし過ぎることです。

例えば「ここが問題だと思うことを挙げてください」と言われたら、あなたはどうされますか?

「こんなことを言ったらどう思われるだろう!?」という不安や、自己防衛力を取り除くことができれば、色々なことが言えると思います。

それはなぜかというと「世の中には自分の価値観とは違うことだらけ」だからです。

では少し考えてみてください。

もし100個の問題点が出てきたとしたら、あなたはどうしますか?

ここでもし、100個の問題点をクリアするための議論にフォーカスすると、成果の出にくいミーティングになってしまうかもしれません。

これが、ファシリテーターがミーティングにおいてやってはいけないことの1つです。

議論すること自体は悪くありませんが、ミーティングという観点でいくと、良い成果に繋がりにくいかもしれません。

問題点をクリアしたから良くなるとは限りません。

それは問題点がなくなることに過ぎないからです。

○○がないとダメ   

ミーティングにおいて、ファシリテーターがミーティングでやってはいけないことの2つ目が、目的が曖昧なまま進めることです。

あなたは今までに議論をする中で「いったいこの話し合いは何のためにしているの?」とか「この話し合いって無駄じゃないの!?」という気持ちになったことはありませんか?

もしこのような状態が続くのであれば、そのミーティングの価値は下がってしまうでしょう。

このような状態が存在すること自体は悪くはありませんが、続くことが良くないのです。

ミーティングにおいては、これを修正する役割を担っているのがファシリテーターと言われる人ですが、この時に何をすれば良いのでしょうか?

それはミーティングの目的を明確にし、それをメンバーで再度共有することです。

目的のない議論には出口は見えませんが、目的を共有すると、出口だけでなく、その場に活気も生まれるのです。

体系的な理解     

ここまでは、ファシリテーターがミーティングにおいてやってはいけないことをご紹介させていただきました。

成功体験はとても大切ですが、失敗から学ぶことも多くありますし、人生においてはその方が貴重なのかもしれません。

では今回ご紹介したファシリテーターがミーティングにおいてやってはいけない2つのことを避けるためのコツとして、どのようなスキルが必要なのでしょうか?

それはファシリテーターのスキルにも通じることですが、ズバリ「課題を体系的に捉える力」です。

もう少し具体的にいうと、次のような絵を描けるかどうかです。

問題点だけにフォーカスすると、課題は見えません。

しかし、理想が明確になると、現状とのギャップが生まれ、それが課題となります。

課題が明確になると、対策も明確になり、後は行動することで成果に繋がっていくのです。

 

10年先が見えると、今やるべきことが見えてきます。

それをやることで、10年後の未来が創れるということです。

結果的に10年先を見る力が最も難しいということになりますが、ファシリテーターがミーティングにおいて必要なスキルとしては、そこまで求められてはいません。

今回ご紹介した「問題点にフォーカスし過ぎること」と「目的が曖昧なまま進めること」というファシリテーターがミーティングにおいてやってはいけないこと2つのことを避けるためにも「課題を体系的に捉える力」を意識してみると良いかもしれません。

ファシリテーターの役割については、こちら「7つの役割」をご覧ください。