プレゼンテーションにおいて、大切なことは「興味を持ってもらうこと」です。
そして興味を持ってもらった後に、大切なことは「興味を持って聞いてもらうこと」です。
そのための引き出しを複数持っていることが、プレゼンテーションの技術ですし、その技術があると聞き手にも情報が伝わりやすくなっていきます。
ここでは、プレゼンテーションにおいて、聞き手を巻き込む方法をご紹介します。
目次
- 一体感
- 双方向
一体感
もしあなたが、10人の中で1人だけ違う意見を持っていたとしたら、どんな気持ちになりますか?
そしてそれをみんなの前で「あなたはどう思いますか?」と問いかけられたら、その意見を平常心のままさらっと言えますか?
私だったら、間違いなく躊躇してしまいます。
では、10人中9人が同じ意見を持っていると確信した上で「あなたはどう思いますか?」と問いかけられたら、どうでしょうか?
私だったら、さらっと笑顔で言えちゃうと思います(笑)
この違いは、何なのでしょうか?
ちなみに、あなたは「同調圧力」という言葉はご存じですか?
同調圧力とは、集団の中で少数意見を持つ人に対し、暗黙のうちに多数意見や行動に合わせるよう強制する心理的なプレッシャーのことです。
人は「明らかに間違っている」ことでも、周りの全員がそれを支持していると、反対意見を言うのが極端に難しくなるのです。
このような圧力を利用しましょうという話ではありませんが、プレゼンテーションでは、同調圧力を活用して一体感をつくることも「興味を持って聞いてもらう」ことに繋げられる1つの引き出しになります。
例えば、コミュニケーション能力がテーマの講演で「今までに人間関係で難しいと思ったことが、1回でもある方は手を挙げてください」と問いかけ、その場にいる9割の人が手を挙げたらどうでしょうか?
そうすると手を挙げた人は「あ〜みんな自分と同じことを思っているんだ」と感じ安心感を得ることができますし、その場に一体感も生まれていきます。
さらに手を挙げることで、体を動かすことにもなりますし、その場の一体感から、心のカードが下がっていきます。
ここで大切なことは、9割上の人が賛同する問いを投げかけることです。
これが2〜3割の人しか手を挙げない問いだと、逆効果になってしまうので要注意です。
双方向
プレゼンテーションの場に一体感が生まれると、聞き手の心のガードが下がると共に、話し手と聞き手の心の距離も近づいていきます。
そんな雰囲気のプレゼンテーションになると、特定の人への問いかけも有効になります。
その問いかけによって、良いレスポンスがあると、双方向のコミュニケーションが活性化していきます。
そうなると、その人だけでなく周りにいる人も「興味を持って聞く」ようになっていきます。
ここで大切なポイントが3つあるので、ご紹介します。
①問いを選ぶ
大きく分けて、問いには2通りあります。
それを事前に知り、どちらを選ぶかを考えておくだけで、問いの質が変わっていきます。
1つ目は、クローズドクエスチョンです。
クローズドクエスチョンとは、YESもしくはNOで答えられるような、二者択一の「問いかけ方」になります。
この「問いかけ方」の特徴は、答えやすいということです。
だからこの「問いかけ方」を心がけて会話をすると、会話にリズムが生まれます。
もう1つが、オープンクエスチョンです。
オープンクエスチョンとは、YESもしくはNOで答えられないような「問いかけ方」になります。
この「問いかけ方」の特徴は、話が広がっていくということです。
詳しくは、こちら(クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンの使い分け)をご覧ください。
②問いを間違えない
クローズドクエスチョンであれば、相手がYESと答えやすいような問いが重要です。
相手がNOと答えると、その場のリズムが壊れてしまいます。
オープンクエスチョンであれば、ストーリーに沿うような答えを引き出すことが重要です。
しかし、誘導尋問のような問いはその場の雰囲気を乱してしまうので、注意が必要です。
③人を間違えない
これはどういうことかというと、問いを投げる相手を間違えないという意味で、ものすごく大切なことです。
プレゼンテーションでも、聞き手の人数が少ない時の方が、特定の人に問い掛けやすいという傾向はありますが、双方向のコミュニケーションはとても有効なものになります。
しかし、問いかける人を間違ってしまうと、全てが台無しになってしまいます。
