世の中には、自ら話せる人と話せない人がいます。
あなたはどちらでしょうか?
私はどちらかというと話せる人だと思っていますが、一方で間違いなくその時々で躊躇してしまいます。
そういう意味では、話せない人なのかもしれません。
子どもを見ても、色々なタイプの子がいますよね。
これは遺伝のような先天的なものもあるでしょうし、いわゆる性格というものもあるかもしれませんし、育った環境なども影響するでしょう。
そんな影響もあり、社会人でも色々なタイプの人がいます。
しかしここで大切なことは、子どもと社会人では違うということです。
社会では話すことが苦手な人でも話さなければいけない場面がありますし、話すことが苦手な人にも話してもらうような工夫が必要な場面もあります。
ここでは、話しやすい雰囲気づくりの大切さと最低条件をご紹介します。
目次
- 話さない人の心
- 話しにくい雰囲気
- 話しやすい雰囲気づくり
話さない人の心
普段あまり話さない人は、なぜ話さないのでしょうか?
話せないのでしょうか、それとも話さないのでしょうか?
私の感覚でいうと話さない人の心は「話したくない」のです。
ではなぜ「話したくない」のでしょうか?
私が今まで聞く限りの範囲では、次のような理由があります。
話すことに自信がない!
表面上この答えが一番多いのですが、実際のところ本心とはどういうものなのでしょうか?
大げさに言うと「話すことが怖い」のです。
「怖い」ってどういうこと!?と思う人もいるかもしれませんが、それだけ周囲の目を気にしているということなのです。
だから裏を返せば「話すことが怖い」と思っている人は、繊細な心を持ち、相手の心が見えるような人が多いのかもしれません。
しかし社会においては、そんな人でも話せるようにならないといけないのです。
そのためには意識と共に、技術(スキル)を学ぶことが大切ですので、詳しくはこちら「あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本」をぜひご覧ください。
話しにくい雰囲気
「話すことに自信がない人」が技術(スキル)を身に付けて、成長していくことが大切なのですが、一方で社会や組織においては「話すことに自信がない人」でも話せるようにする工夫も大切なのです。
ちなみに話しにくい雰囲気とは、どのような雰囲気でしょうか?
それは「話すことが怖い」と感じるような雰囲気であり、言い方を変えれば、安心安全な場づくりができていないということです。
例えば、こんな気持ちになる雰囲気です。
- こんなことを言ってもいいのかな!?
- こんな言い方をしてもいいのかな!?
- こんなレベルの低いことを言ってもいいのかな!?
逆に、次のような気持ちになる雰囲気だと、それは安心安全な場になっているかもしれません。
- たぶん何を言っても大丈夫だろうな〜
- ひょっとしたら、自分から言ったほうがいいのかもしれないな〜
- もしかしたら私が言うことを、誰かが期待してくれているかもしれないな〜
こんな風に感じることができると、話すことに自信がない人でも、自ら話すという未来が訪れるかもしれません。
考えてみれば、難しいことではないのです。
試しに、ちょっと読む力を弱めて想像してみてください。
例えば、家族や仲の良い友だちと話す時に、次のようなことを考えますか?
- 周りの人たちの目線を、過剰に気にする。
- 何か言われたらどうしようと想像して、怯えてしまう。
- 相手が喜んでくれるという確信を持ってから、話すようにする。
きっと、そんなことは考えずに話していると思いますし、それが安心安全な場なのです。
そうはいっても、自ら手をあげて話すということは、人によってはハードルが高いかもしれません。
だからそのようなときには、問いかける(ask)という行為が大切になってきます。
聞く(hear)という受動的な姿勢も大切ですが、相手が話してくれないと聞く(hear)力は発揮できないのです。
だから問いかける(ask)力が大切なのです。
もちろんそのような過程を経て、自ら手をあげていくようになると、その人も組織も成長していくのです。
話しやすい雰囲気づくり
ではどうやって、話しやすい雰囲気づくりをすれば良いのでしょうか?
これは奥が深い分野なので、ここではとても基本的なことだけをご紹介します。
端的にいえば、空気の色を整えることです。
「はっ!?空気の色!?」とつい口にしてしまった人もいるかもしれないので、もう少し掘り下げていきますと、明るい雰囲気をつくり出すということです。
そのためには、話すことに抵抗のない雰囲気をつくることです。
それが、安心安全な場ですよね!!
その雰囲気を自分でつくり出したいのであれば、自分が明るい笑顔で表情をつくり、自らその場にいる人に問いかければいいのです。
そして1人だけではなく、たくさんの人が話せるような話題を選べばいいのです。