あなたは、ペルソナ設定という言葉を聞いたことがありますか?
私はブログを書くようになって、その後電子書籍を出版するようにになってから、この言葉について関心を持つようになりました。
それまでは「それは大切だよね〜」と分かったつもりでいても、正直「良いものを書いていれば見てくれる人が増えるでしょ〜」と思い、ペルソナ設定については深く掘り下げていませんでした。
今では、もっとその重要性に早く気づいていれば良かったと少し後悔しています。
そんなペルソナ設定が重要だと感じた事例を、ご紹介させていただきます。
目次
- ペルソナ設定とは
- ペルソナの立場に立つ
- ペルソナ設定の重要性
★ペルソナ設定とは
既にご存知かもしれませんが、まずはペルソナ設定という言葉を簡単にご紹介させていただきます。
ペルソナ設定とは、自社の商品やサービスを購入する架空のユーザー像(人物モデル)を作成することです。
そしてペルソナ設定では、年齢や性別、居住地などの基本情報に加え、趣味嗜好や価値観、行動パターンなどの心理的な情報も具体的に設定します。
ビジネスにおいて「相手の立場に立って考え行動すること」がとても大切になります。
詳しくは、こちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。
目の前の相手は、どんなことを感じているのか、どんな風に思っているのかというようなことを考えることが大切なのです。
目の前に相手がいる時には、この「相手の立場」を意識しやすいのですが、目の前に相手がいないとどうしても意識しにくいものです。
特に不特定多数の人に情報を届けるような時には、その相手がぼやけてしまいます。
そうならないためにも、ペルソナ設定が大切になってくるのです。
★ペルソナの立場に立つ
それでは、事例をご紹介します。
この会社では、車を仕入れて、その後中古車として、さらに必要に応じて車を解体して中古部品を販売するという事業を行っています。
この事業モデルでは、車を仕入れることが商売の原点になります。
そこでこのような会社では、車を仕入れるための施策を色々と考え、LP(ランディングページ)を制作しています。
そこには色々なキーワードをちりばめて、見る人の注意を引こうとしていますが、その言葉とは次のようなものになります。
- どんな車でも高く買い取ります
- 事故車でも不動車でも買い取ります
- 他社では値段がつかない車も買い取ります
そんな中、LPを更新しようとしているこの会社では、次のようなペルソナ設定をしました。(概要をご紹介します)
名前:田中信一
性別:男性
年齢:49歳
住所:県内
家族:妻と娘2人(高校生・中学生)
最終学歴:横浜国立大学卒業
仕事:公務員(県庁勤務)
年収:650万円
趣味:音楽鑑賞・スポーツTV観戦
情報収集:新聞・スマホ・T V
問い合わせの背景:新しい車を買うためにディーラーに行った際に、現在乗っている16万キロ乗った15年前のステップワゴンについて2万円の買取価格を提示されたが、これが妥当なのか分からずにいたところ、Youtube広告を見て問い合わせをした。
ざっくりというと、このようなペルソナ設定です。
ではこの人がLPを見たら、どのように感じるのでしょうか?
★ペルソナ設定の重要性
このミーティングの中でペルソナを明確にして、それを関係者で共有することで、雰囲気がガラッと変わったことを覚えています。
考えてみれば当たり前なのですが、2つのポイントをご紹介します。
事故車も不動車も買い取ります
これはどんな車でも買い取れますよというアピールなのですが、ペルソナの立場に立って考えてみるとどうでしょうか?
よく考えてみれば分かるのですが、一般の家には、基本的に事故車も不動車もありません。
そのような車は、既に車屋さんに行っている場合が多いのです。
だから、この言葉は今回のペルソナには響かないワードなのです。
他社では値段がつかない車でも買い取ります
これは、他社よりも高く買い取れますよというアピールなのですが、ペルソナの立場に立って考えたらどうでしょうか?
このペルソナは、しつこい営業を恐れていますし、何が何でも高く買い取って欲しいとは思っていないのです。
だから、この言葉も今回のペルソナには響かないワードなのです。
では、今回のペルソナにはどのようなワードが響くのでしょうか?
そうすると、次のようなキーワードが出てきました。
- 手続きは全て無料で承ります
- 県内はどこでも引き取り可能です
- お見積もりは無料で承ります