コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

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クイズを使った伝え方のコツ 〜コミュニケーション能力を高めるには〜

今までに、良い話を聞いたことはありますか?

パッと思い浮かぶような話はありますか?

そりゃありますよね(笑)

私も、もちろんあります。

そんなことを研修などの機会で伝えています。

そんな時にクイズを使った伝え方のコツを知っていると、対応する時に柔軟性が増してきます。

目次         

  • +αの体験を
  • クイズ1
  • クイズ2
  • クイズ3
  • さいごに
  • さいごのさいごに

+αの体験を     

何かの情報を受け取る(インプットする)だけの体験だと、記憶力が乏しい時もあります。

だからインプットだけではなく・・・。

「+αの体験」とセットでインプットできると、記憶力がアップします。

例えば、どんな方法があるでしょうか?

今回ご紹介する「伝え方のコツ」は、ズバリ「クイズ」です。

クイズ!?

どうぞ笑っちゃってください(笑)

しかし、クイズにするだけで伝わり方が全く変わっていくのです。

クイズ1       

それでは、一緒に体験してみましょう。

早速クイズを出しますので、考えてみて下さい。

世界の人口は、何人いると思いますか?

この答えを知っている人は、すぐに答えるでしょう。

しかしこの答えを知らない人は、少しドキッとします。

なぜドキッとするかというと、「答えられないと恥ずかしい」と思う人がいるからです。

さらに・・・、

先日ある大学でこの質問をすると、8割の学生が正解しました」と付け加えるとどうでしょうか?

さらにドキッとする人が多いかと思います。

この時に、自信のなさそうな人に対して「あなたは分かりますか?」と名指しで問いかけるのはご法度です。

特定の人に対して、恥ずかしい思いをさせる目的であれば、必要な問いかけかもしれませんが、ここでは人を辱めたり責めたりすることが目的ではありません

「みんな知っているのに私が知らないのは少し恥ずかしいわ~」と本人が感じていれば、その時点で「+αの体験」は成立するので、それで良いのです。

そして、ちなみに答えは・・・。

77億人

※出典:「世界人口白書2019」

答えられない恥ずかしさや悔しさと共に、77億人という答えがインプットされます。

そうすることで、その人の記憶力はアップするのです。

クイズ2       

もう少し応用すると、次のようなクイズもできます。

また一緒に考えてみて下さい。

世界の人口は77億人ですが・・・、

全世界で走っている車は、何台でしょうか?

1つだけヒントを差し上げます。

世界の人口は77億人です。もちろんこの人数には赤ちゃんや年配の方も含まれています。そう考えると車はその数よりは少ないと思いますが・・・。

それでは、この情報を前提に考えると、全世界で走っている車は何台でしょうか?

このクイズは三択にしますので、どれに当てはまるか考えてみてください。

  • 57億台
  • 24億台
  • 14億台

ちなみに正解した人には、ミスタードーナツの3000円クーポン券を差し上げます。

え~マジで〜~~!?」と盛り上がるかどうかは別として(笑)、「+αの体験」として答えをインプットすることができるでしょう。

ちなみに答えは・・・、

13.7億台

※出典:「日本自動車工業会」/ 2017年末時点の台数です

クイズ3       

さらにもう1つクイズです。

では13.7億台の中で、日本車は何台でしょうか?

ちなみに日本の人口は1億2700万人(出典:世界人口白書2019)なので、日本の人口は全世界の約1.7%になります。

この情報を前提に、日本車は何台でしょうか?

答えは、4億3000万台だそうです。なんと全世界の車の約33%です。

(ちなみに8割以上の日本車は、国外を走っているそうです)

私は最初この情報を聞いて、多いと感じましたが、皆さんはどのように感じましたか?

クイズを出されて頭を悩ませた気持ちと、答えを聞いて多い(もしくは少ない)な~と感じた気持ちのどちらも「+ αの体験」となります。

さいごに       

このように、物事の伝え方を少し工夫をするだけで、伝わり方が全く変わってきます。

その工夫が「クイズの活用」です。

例えば文章を読むように、次の3つを伝えたとしたらどうでしょうか?

  • 世界の人口は77億人です
  • 世界の車の台数は13.7億台です
  • そのうち日本車の台数は4億3000万台です

3つの情報を聞いただけでは、その場では「へ~」と思ってもすぐに忘れてしまうかもしれません。

「+ αの体験」とセットでインプットすると、記憶の残り方が全く変わってきます。

工夫の仕方は様々ありますが、今回はクイズという手法を使ったご提案です。

参考にしていただければ幸いです。

さいごのさいごに   

そして素敵な物語を伝える時にも、クイズを活用し「+ αの体験」と共に情報を伝えることで、物語以上の気づきを与えることができます

例えば、次のようなことってありませんか?

「これは良いビデオだな~」と思って、誰かに見せると・・・。

「いや~良いビデオでした~。ありがとうございます」という返事が。

でもね「良いビデオ」ということは分かってるの。だから見せたんでしょ(笑)

それよりもっと何かを感じてよ~(笑)

そんなことにならないためにも「クイズ」は有効です。

コミュニケーション能力を高めるには「+αの体験とセット」にして伝えるために、クイズを使った伝え方が効果的なのです。

もしクイズの他の事例にも興味がある方は、ぜひこちら(新人研修で話すこと)もご覧ください。