報告連絡相談を「報連相」と略していうことがありますが、私は最初「ほうれん草」と受け取り困ったことを覚えています。
そんなおっちょこちょいさんは他にもいると思いますが、それはさておきビジネスにおいて報連相はとても大切です。
その意味は決して難しくはありませんが、報連相で怒られることがよくあるのも事実かと思います。
そんなビジネスにおいて大切な報連相ですが、そんなに難しいことではないことをご紹介します。
目次
- よくある報連相の話
- 3人の違い
よくある報連相の話
報連相は働く上で大切なことですが、社内ではどのような会話があるでしょうか?
次のような会話は良くあるのではないでしょうか?
- 「それって君の義務でしょ。なんで報告してくれないのよ」
- 「それは大事なことなんだから、なんで連絡してくれないのよ」
- 「それは自分で判断できないことなんだから、なんで相談してくれないのよ」
こんなことを言われたことがある人は、たくさんいるのではないでしょうか?
もちろん、私もその1人です。
こんな経験があり、報連相について考えるようになり、その上で「報連相って難しいな」という人が多くいます。
「何が難しい!?」っていう部分では、私の経験上最も多いコメントが次の言葉です。
どこまでを報告すればいいんですか?
「しっかり報告しろ」と言われる時もあれば、一方で「そんなことをいちいち報告しなくていい」と言われて困ってしまう人も多いのではないでしょうか?
こんな風に言われると上司の顔色を伺い、本来必要のない悩みで疲れてしまう人もいるかもしれません。
こんな時には、考え方を少し変えるだけで、難しさが和らいでいきます。
「どんな報告をしたら良いのか分からなくなる」という場面があると思いますが、こんな時にはベストな答えを追い求めずに、2つの選択肢を頭に浮かべ、間違った選択をしないことです。
例えば「どんな報告をしたらいいのかな!?」と悩んでいるとしたら、まずは「報告をした方がいいのかしなくても良いのか」を考えます。
もし結論として「報告をしないことはまずい」のであれば、報告をする前提で次に「結論から言ったほうがいいのかどうか」を考えます。
そして、もし「結論から言わないことはまずい」のであれば・・・。
このような感じです。
報連相においても、課題を正しく理解することが大切なのです。
これって「コミュニケーション能力」と一緒ですね!!
報連相というテーマは、奥が深く色々なことを考えてしまうかもしれませんが、シンプルに考えることが大切です。
シンプルに考える一例としては、報連相とは「相手に安心感を与えること」と考えてみることです。
「報告をした方が良いか?」で悩んでいる時には、どちらを選択したら相手が安心するかを考えることが大切です。
そうすると意外と報連相が難しくないと感じられるかもしれません。
3人の違い
ここで報連相の分かりやすい事例をご紹介します。
その事例とは、手際よく荷物を運んでくれる3人の運送会社さんのドライバーさんのお話です。
この3人は、それぞれ別の会社の人です。
3人に共通していることは、元気なあいさつがあって第一印象が良いということです。
これってお客様と触れ合う「接客」という仕事においては、絶対的に大切なことですよね。
一方で、会社の教育レベルのせいなのか、ドライバーさん個人の力量が影響しているのかは分かりませんが、3人には大きな違いがありました。
まずはAさんです
「こんにちは、お世話になっております」と元気なあいさつで来られ、手際よく荷物を置いていかれました。
それ以降は、特に目立った印象はないという感じです。
次にBさんです
「こんにちは、お世話になっております」と元気なあいさつで来られ「ここに置いていいですか?」と確認をしていきます。
この確認は、荷物を受け入れる企業様に安心感を与えます。
しかし見方を変えると、これはあくまでドライバーさんの業務効率を高める確認ともいえます。
最後にCさんです
他の2人と同様に「こんにちは、お世話になっております」と元気なあいさつで来られました。
そしてまずは「今日は荷物が少し多めで、15個くらいありますよ」と報告をしてくれました。
さらに「どこに置いたら都合が良いですか?」と確認をしてくれます。
そして、その答えを聞き荷物を置いていく中で「大きい荷物と小さい荷物は、このように分けましょうか?」と相手の事情を考慮して、提案をしてくれます。
そして帰り際には「次は◯◯にお伺いします」と、次回訪問予定の日にちを告げて帰られました。
このCさんは、たった5分の間に、適切な報連相をすることで、相手に絶大な安心感を与えたのです。
このように報連相の定義を一語一句理解しようとする前に、シンプルに考えることが大切です。
報連相とは「相手に安心感を与えること」なのです。
安心感を与える「きく力」に興味のある方は、こちら【「傾聴力」を発揮する3つの「きく力」】をご覧ください。