コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

文章力トレーニングのポイント! 〜コミュニケーション能力を高めるためには〜

何事においても基本は大切ですが、いくら基本が身に付いても、文章でメッセージを伝えることは、ハイレベルな行為になります。


例えば、メールで送った文章が誤解を招いてしまい、それを弁解するためにメールを送ったところ、さらに時間を費やしてしまい「失敗したな~口頭で伝えておけば何でもないことだったのに・・・」なんて思ったことってありませんか?

だから、口頭で伝えるコミュニケーション能力が大切になってくるのです。

コミュニケーション能力の向上に興味のある方は、こちら「課題が分かるシリーズ」もご覧ください。

一方で、コミュニケーション能力も文章力も「伝える」という行為では、共通する部分があるので、文章力トレーニングのポイントと共にご紹介していきます。

目次         

  • 伝える力とは
  • 相手の立場に立つ
  • 添削の事例

伝える力とは     

まず「伝える力」は「話す力」とイコールにはなりませんし「伝える力」の基本は「相手の目線に合わせること」です。

さらに「伝える力」とは「情報を正しく伝える力」ではなく「目的に沿って情報を届け、相手の感情や行動に好影響を与える力」であると私は考えています。

つまり、基本的な文章力を正しく実践するだけでは「伝える」という場面では物足りないのです。

 

もし・・・

子どもや外国人のように、日本語レベルがあまり高くない人に対して、難しい日本語を並べた文章を書いたとしても、相手に伝えたいメッセージは届かないでしょう。

なぜならばそれは「相手と目線が合っていない」からです。

 

もし・・・

大学の先生や学者さんのように、専門性の高い人に対して、小学生でも分かるような日本語だけを並べた文章を書いたとしても、相手から信頼を勝ち取ることはないでしょう。

なぜならばそれは「相手と目線が合っていない」からです。

相手の立場に立つ   

「伝える力」の基本は「相手と目線を合わせる力」ということは、常に相手の立場に立って考えることが大切になるのです。

ちなみに「相手のために考える」ことと「相手の立場に立って考える」ことは、全く異なりますので、簡単にご紹介します。

 

最も異なる点は「視点」です。

「相手のために考える」というのは、次の図のように、自分の立場を変えずに相手のことを考えることです。

 

一方で「相手の立場に立って考える」というのは、次の図のように、自分の立場を変えて相手のことを考えることです。

文章力トレーニングにおいても同様で、そのメッセージを受け取る人の立場に立って考え、その思考をもとに書くことが大切になってくるのです。

「伝える力」とは「情報を正しく伝える力」ではなく「目的に沿って情報を届け、相手の感情や行動に好影響を与える力」であるとするならば、文章でメッセージを伝える時にも相手がどんな感情や行動になるかということを考えることが大切です。

「相手にどんな感情や行動をして欲しい」という視点ではなく「相手がどんな感情や行動になるか」という視点が大切なのです。

詳しくは、こちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。

この「相手の立場に立って考える」ということは、文章力トレーニングやビジネスに限ったことではなく、生きていく上で最も基本となる大切なことなのです。

添削の事例      

そんな「相手の立場に立って考える」ことができていないと、良い文章にならない事例をご紹介します。

まずは、こちらの文章を読んでみてください。

 

オークションの参加社数は昨年の休み明けオークションと同等で、良い再開となりました。

商品の落札価格も想像よりも高かったため、マーケット内での取引量が増加傾向と感じています。

現地での懸念点はとにかく金回りで、売上の回収に注力しています。

 

この文章の改善ポイントは、次の2つになります。

  1. もっと分かりやすく書く
  2. 相手の立場に立って書く

 

まず1つ目のポイントを、最初の2行の文章で考えてみます。

ちなみにここで伝えたいことを整理してみると次のようになります。

 

まず伝えたいことは、オークションが再開したということであり、それが上々の滑り出しであり、その理由は参加者数と落札価格ということになります。

これをもっと分かりやすく伝えることが必要なのです。

 

そして2つ目のポイントを、最後の1行の文章で考えてみます。

ここに書かれている文章の主語は「私は」になります。

ものすごく簡単に言うと、最後の文章は「私は頑張っています」ということになります。

これよりも主語を「あなたは」にするだけで、伝わり方が全く変わってきます。

 

このようなことを踏まえて添削したのが、次の文章になります。

 

いよいよオークションが再開となりました。

昨年の休み明けのオークションと同等の参加社数となり、商品の落札価格も想像よりも高かったため、上々の滑り出しとなりました。

ちなみに現地では、常に売上回収が難しい状況がありますが、当社を通じて出品される皆さまにそのリスクはありませんので、ご安心ください。

 

このように文章を書いてメッセージを伝えようとする時には、基本を踏まえた上で「相手の立場に立って考える」ことが大切であり、それが重要な文章力トレーニングになるのです。