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ビジネスにおける数字力の鍛え方②

「数字力」というと、色々な定義があるかと思いますが、ここでは「数字に強い」とします。

そして「数字に強い」というのは、言い換えると「数字で説明できる」と言えますし、そのためには「数字に慣れる」ということが大切になってきます。

今回のテーマは「ビジネスにおける数字力の鍛え方」です。

目次         

  • はじめに
  • あるミーティングの事例
  • 数字のはなし
  • おさらい

はじめに       

今日はあるミーティングの話を、ご紹介します。

ミーティングや打ち合わせをしていて、「しーん」となってしまう場面を経験したことがありますか?

ほとんどの人が、経験していると思います。

もしもその時に、あなたが運営をする立場だったとしたら、とても困ってしまいますよね。当然、私もそんな経験がたくさんあります(笑)

あるミーティングの事例

今回ご紹介するミーティングでは、次のテーマを話し合っていました。

ズバリ・・・

売上を上げるには、どうしたら良いか!!

よくあるテーマですよね~。

ここのミーティングに参加するメンバーは、全員が前向きで当事者意識を持っているので、アイディアは次々と出てきます。

  • 既存客の満足度を、上げていこう。
  • 企業紹介という、新たな商品をモデル化しよう
  • 新商品を開発して、既存客の単価を上げていこう。
  • 営業資料を一新して、新規開拓を強化していこう。
  • 子供向けの商品を強化して、その親を巻き込んでいこう。
  • 会員間の情報共有を活性化させて、会員間でのビジネスモデルを構築しよう。

先ほども言いましたが、このミーティングメンバーはみんな真剣で前向きです。

全員が「売上を上げるにはどうしたら良いか!!」について真剣に考えています。

しかし時間と共に意見が出なくなってきました。そして・・・、そうです、ついにあの瞬間がやってきたのです。

「しーん」

みんな真剣だからこそ、さらに頭を使って考えます。

しかし・・・、

「しーん」

もしここに当事者意識を持たず、無関心な人がミーティングに参加しているとしたら、「つまらないなぁ~」「何も意見がないなら、終わってもいいんじゃない?」などという気持ちが芽生え、ミーティングの質は低下します。

しかし、そのようなメンバーは、このミーティングにはいません。

それでも、無音の時間が続いていきます。

数字のはなし     

こんな時は、どうしたらいいのでしょうか?

このミーティングでは、次のような続きがありました。

  • 「そもそもこのカテゴリーの売上は、いくら必要なの?」
  • 「5年後のビジョンを考えると、10億くらいは必要です」
  • 「5年後に10億が必要だとして、そこから逆算すると来期はどのくらいの売上アップが必要になるのかな?」
  • 「少なくても2億は欲しいです〜」
  • 「なるほど~2億ね~・・・」
  • 「2億だったら、仮に今出ているアイディアが全て成功して、結果を出したとしても全く足りないね(笑)」
  • 「そうだね。本当だね(笑)」

「じゃあどうする?」

ビジネスにおいて数字をもとに話し合うということが基本です!

こうやって将来のビジョンから逆算して「今」を見つめ、必要な売上を数字で共有することで、頑張る度合いを参加メンバー全員で認識し、ミーティングも良いリスタートが切れました。

金額も期限も数字が入り、目標が明確になりました。

さらに・・・、

もし2億円をすべて新規顧客だけで生み出すとしたら、必要な新規顧客数は400社になります。

根拠は次の計算です。

400社=2億円(必要な売上アップ額)÷50万円(既存顧客の平均契約単価)

2億円」と聞いて厳しいなという印象を持ったミーティングメンバーですが、「新規開拓400社」と聞いたら、ますます厳しいという実感が湧いてきました。

率直な意見として・・・、

「現在の会員が170社なのに、いきなり400社の新規開拓は無理でしょ!?」

「じゃあどうする?」

ビジネスにおいて数字をもとに話し合うと、アイディアが生まれてきます。

そうすると、次はこのような議論になっていきます。

  • だったら、400社のうち200社は、既存顧客から紹介をしてもらおう。
  • 金額から考えて、大きい会社にアプローチしないと無理でしょ!?
  • 他の地域では、同じ業態で1,000社の会員を保有してるところもあるから、そのやり方を勉強してみれば、突破口があるかも!?
  • 既存顧客の平均単価を80万円にアップしよう
  • 「この商品を売るのではなくて、地域貢献を訴えたらどうか!? 以前のアメリカン・エキスプレスのように・・・」

「しーん」という無音の時間が遠い過去であったかのように、ミーティングメンバーの各自の脳が、先ほどとは違う動き方で回転を始めました。

目標から逆算し、テーマを再設定し、ミーティングをリスタートしたことで、議論する内容が全く変わりました。

おさらい       

最初は・・・、「売上を上げるにはどうしたら良いか!!

リスタート後は・・・、「来期、売上を2億円アップさせるためにはどうしたら良いか!!

今を真剣に取り組むことはとても大切です。

しかし思い描く未来から逆算して、今を見つめることも同様に大切です。

そうすることで、視野が広がり、新たなアイディアが生まれやすくなります。

そして、そこに数字というキーワードを連動させることで、ミーティングの話し合いは、確実に目標達成に近づいていきます。

ビジネスにおいて数字を使うと楽しいミーティングに繋がっていきます!