コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

コミュニケーションスキル, コミュニケーションの仕組み化

話の終わり方 〜話し方のコツ〜

大勢の前で話す機会があると、良いことがたくさんあります。

もちろん、その経験が財産になるという大前提もあります。

当然緊張するというような経験も、こういう時だからこそ得られるというメリットもあります。

だから、自分の許容範囲を超えるような行為に価値があり、人生においてチャレンジすることが大切なのです。

そして、大勢の前で話す機会があると、さらに良いことがあります。

それは、話し方や伝え方を考えるということです。

具体的にいうと「準備をしておかないと不安だ」ということもあるかもしれません。

そんな不安を持ちながらも、何度か大勢の前で話す機会があると「役割を全うしよう」という義務感や責任感が生まれてきます。

しかし、さらに経験を積んでいくと「良い影響を与えたい」という主体性や創造性が生まれてくることもあります。

このようなことが経験値なのかもしれませんが、何事も「真剣に考える」という意識を持つだけで、成長の加速度が増していきます。

では、話し方においてどのようなことを「真剣に」考えれば良いのでしょうか?

目次       

  • 話し方の3カテゴリー
  • ビジネスは逆算
  • 話の終わり方を考える

話し方の3カテゴリー 

「真剣に考える」ことは大切ですが、何を「真剣に考える」のかが明確になっていることもさらに大切です。

話し方においては、コツにも繋がるポイントが3つあります。

1つ目は、話し始めとなるオープニングです。

どうやって話を始めれば良いかということです。

 

2つ目は、コンテンツです。

いわゆる話の中身ですが、与えられた時間の中で、最も時間を費やすものかもしれません。

 

3つ目は、クロージングです。

どうやって話を終えるかということです。

まとめで終わるパターンもあれば、問題提起をする「終わり方」もあるかもしれません。

 

物事を考える時には、整理する力が重要になります。

整理する力がないと、ひょっとしたら「何を考えれば良いか分からない」とか「どうしたら良いか分からない」という場面が訪れてしまうかもしれません。

一方で、整理する力があると「真剣に考える」ことの優先順位をつけることができますし、真剣に考えるべきことが明確になっていきます。

そうすると「どうしたら良いか?」と、物事を掘り下げて考えられるようになります。

では話し方におけるこの3つのコツともいえるポイントの中で、最初に考えるべきことは何でしょうか?

それは、クロージングです。

ビジネスは逆算    

突然ですが、プライベートとビジネスの違いは、何でしょうか?

色々な要素があるでしょうが、その中の1つは「成果を求められる」かどうかということです。

株式会社であれば、利益がなければ存続することができません。

非営利団体であっても、協力者に賛同を得られるような成果がないと、継続的な活動はできないでしょう。

では、その成果を得るためにはどうすれば良いでしょうか

それは、成果を得られる未来から逆算して考えることです。

だからビジネスにおける基本は、逆算思考なのです。

 

スポーツに置き換えると分かりやすいかもしれません。

例えば、1年後の大会で優勝しようという目標を掲げたとします。

そのためには、何が必要で、何が不足しているかを考えるようになります。

そして現状を分析して、限られた1年という期間で、何をすれば良いかと計画を考えるようになります。

その現状分析や計画は、何のためにあるかというと、それは「成果を上げるため」であると考えることが、ビジネスにおける基本となる逆算思考です。

ゴルフから学ぶ逆算思考について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。


ゴルフに学ぶ「逆算思考力」: 「ゴルフ脳」はスコアアップだけでなく「ビジネス脳」にも比例する
 

話の終わり方を考える 

では、ビジネスにおける成果を考える中で、話し方における成果を決めるのは何でしょうか?

それが、話の終わり方となる「クロージング」になります。

「終わり方」が良ければ「あの人の話は分かりにくい」とか「あの人は何が言いたいのか分からない」という未来を防ぐことができます。

これは大勢の前で話すような講演だけでなく、たとえ1分間の話においても同様です。

話の「終わり方」を考え突き詰めていくと、最後の一言を考えるようになります。

1分間の話において「終わり方」を考えると、次のような言葉が浮かんでくるかもしれません。

  • よろしくお願いします。
  • ありがとうございます。
  • ぜひ考えてみてください。

このように、話し方において色々な「終わり方」があるかもしれませんが、こうやって「終わり方」を考えると、自分は「何が言いたいのか」とか「自分は何を伝えたいのか」ということを考えるようになります。

このようなことを「真剣に考える」だけで「あの人の話は分かりにくい」とか「あの人は何が言いたいのか分からない」というリアクションから「あの人の話は分かりやすい」とか「あの人が言いたいことがよく分かる」という反応に変えることができるのです。