みなさんの周りに、気遣いができる人はいますでしょうか?
気遣いができる人は、本当にありがたいものです。
「気遣いが足りないな~」という気づきは常にあるのですが、なかなか気遣いができる人にはまだまだのワタシでございます(笑)
気遣いができる人の共通点は、何でしょうか?
そんな共通点を知ることができれば、気遣いができる人になれるかもしれません。
そこで、気遣いができる人の共通点と習慣づくりをご紹介します。
目次
- 気遣いを感じる
- 気遣いができる人
- 気遣いの習慣づくり
気遣いを感じる
まず、気遣いという言葉を辞書で調べると、どのように書いてあるでしょうか?
1 あれこれと気を遣うこと。心づかい。
他人や他のものに気を配り、迷惑にならないような配慮のことです。
2 よくないことが起こるおそれ。懸念。
よくないことが起こるのではないかと心配する気持ち。
今回は「1」に該当する気遣いの話です。
ささいな気遣いって、やっぱり素敵だという事例をご紹介します。
Webセミナーを開催するためのセッティングを、Nさんが準備をしてくれていました。
Nさんは事務局を務める役割ということもあり、机の配置、接続やカメラや資料の確認など、色々な準備をしてくれていました。
仕事だから当然といってしまえばそれまでですが、抜群の安心感があり、そこに気遣いを感じたのです。
このNさんを含め、気遣いができるな~と感じる人はいますが、どんな共通点があるのでしょうか?
気遣いができる人
気遣いができる人は、いくつかの共通点を持っていますが、ここでは大切な3つをご紹介します。
①相手の気持ちを汲み取る
相手の気持ちを「理解する」という意味と似ているのですが、少しニュアンスが違うのです。
「汲み取る」というと、相手の気持ちを感じ取り理解して、その人の立場に立つことができるというニュアンスなのです。
「相手のために考える」と「相手の立場に立つ」というのは似ていますが、全く違います。
詳しくはこちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。
そして相手に対して「私はあなたの気持ちを理解していますよ~」というメッセージをさりげなく柔らかく伝えることができるのが、「汲み取る」というニュアンスです。
そして、このメッセージを伝える意図は、当たり前ですが「自慢」ではなく「安心を与えるため」なのです。
②先に動く
相手の気持ちを汲み取ることができても、そこで終わってしまう人もいます。
しかし気遣いができる人は、先に動いてくれるのです。
それもさりげなく動くのです。
その気遣いは、先に動くスピードに比例しているかもしれません。
「あれ~いつの間にこんなことまでしてくれたの~」という感じです。
③報告をする
先に動くと「まだ動いてない人には見えないものが見える」ようになります。
言い換えると「こういうことが起きるかもしれないということが見える」ようになります。
その場面に直面した時に、自分で対処する時もあればそうでない時もありますが、気遣いのできる人はどちらの場合であっても、相談や報告をしてくれるのです。
つまり、事前相談や事後報告を怠らないのです。
結果的にうまくいくと自分では分かっている状況であっても「こういうことがあったのでこういう風にしておきました」とさりげなく報告するのが、気遣いなのです。
気遣いの習慣づくり
そうであるならば、どうやったら気遣いができる人になれるのでしょうか?
そんなヒントも、気遣いができる人から学べるのです。
気遣いができる人は「どうしたらいいですか?」という聞き方をしません。
その代わり次のような聞き方をします。
・こんな状況になっていますが、どうされますか?
状況報告をした上で、判断を求めてきます。言い方を変えると、判断材料をそろえて相談をしてくれます。
・こういう状況になっていますが、私は何をすればよろしいでしょうか?
判断材料をそろえて相談すると共に、指示をしやすい状況をつくった上で相談をしてくれます。
・こういう状況になっていて、私はこう思いますが、いかがでしょうか?
判断材料をそろえて相談すると共に、自分の意見を添えて相談をしてくれます。
自分の意見を添えて相談をしてくれると、本人の成長を確認することができます。
そして「今度はここまでなら任せてみようかな~」と考えられるようになります。それが結果的に本人の成長に繋がっていきます。
このように、気遣いができる人は「どうしたらいいですか?」という聞き方はしないですし、これが気遣いができる人の共通点です。
そして「どうしたらいいですか?」という聞き方をしないことが、習慣づくりに繋がっていきます。
だから漠然と「どうしたらいいですか?」と聞かずに、次のどれかを添えて相談することが大切です。
- 「状況報告」を添える。
- 「状況報告+指示依頼」を添える。
- 「状況報告+指示依頼+自分の考え」を添える。
ちょっとした意識で、気遣いができる人へ近づくことができます。
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