コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

コミュニケーション能力を高めるためには、正しいツールの選択と◯◯◯づくりが大切

コミュニケーション能力」は、人が生きていく上で、とても大切な技術です。

コミュニケーション能力があると、人と関わることに前向きになれるし、出会いが増えるし、人生を共に生きたいと思う人が増え、人生が豊かになっていきます。

一方で、コミュニケーション能力を高めるためには、何をしたら良いかという課題が見えにくい側面もあるかと思います。

だから、課題を明確にしていくことが大切なのです。

そんな課題を考える時には、適切なツールを活用するということも大切になってきます。

目次         

  • ツールの変化
  • ある事件
  • 2つのポイント

ツールの変化     

あなたはコミュニケーション能力を高めるためには、どのようなツールが良いと思いますか?

仕事において、誰かと連絡をとる時や、誰かに案内をする時に、どのようなツールを使っていますか?

  • 会話をする
  • 電話をする
  • メールをする
  • FAXをする
  • SNSを活用する

SNSといっても色々ありますよね。

例えば・・・

  • LINE
  • Facebook
  • Messenger
  • Twitter
  • Instagram
  • ショートメール
  • Zoom
  • Google meet
  • Skype
  • WhatsApp
  • Chatwork

もっとあるかもしれません。

 

40代の私にとっては「便利になったな~」と感謝すると共に「色々あって、も~ついていけませ~ん」なんていう気持ちを持ったりもします。

「無理してついていこう」という気はありませんが、食わず嫌いにならないように、色々なことを受け入れ学んでいくことと、使えるものは有効に使って、人生を豊かにしていきたいと思っています。

ある事件       

コミュニケーション能力を高めるためには、色々なツールがありますが、その使い方を間違ってしまうと大変なことになってしまうという事例をご紹介します。

・・・・・

K課長が顧客と取引をしている中で、決め事として明確になっていないことに直面しました。

しかし、明確になっていないとは言え、今までの延長線上で対応できるものと判断し、自分で対応を決めました。

すると社長は「あれっ!?」と思い、上司であるT部長に「これはどういうこと!?」と確認のメールをしました。

するとT部長は、K課長から事前に報告がなかったので確認をした上で「決め事が明確でないとは言え、今までの延長線上で考え対応しました」と社長に返事をしました。

しかし納得のいかない社長は「これは誰の判断でやったの?」とさらに質問をしてきました。

T部長は、誰の判断と言っても、今までの延長線上で考えたことだし「K課長の判断ですが、もちろん何かあれば私の責任です」と返事をしました。

すると社長は「ちょっと納得がいかないので、K課長と共に社長室に来るように」と言い、やや大げさなことになってしまいました。

・・・・・

ちなみにこのやりとりは全てメールで行われ、お互いにリアルタイムでメールを確認できないこともあり、最初のメールから「社長室に来い」という結末までにかかった時間がなんと7時間でした。

2つのポイント    

なんでこんなことになってしまったのでしょうか?

あなたの周りやあなた自身の経験でもメールに頼ってしまったことで、このようになってしまったということはありませんか?

今回の事例でいえば、K課長はT部長に事前相談をすること、そしてT部長も今までの延長線上ではなくゼロベースで考えることが大切だったかもしれませんが、ここでは上司のコミュニケーション能力に絞ってポイントをご紹介します。

①ツールの選択

シンプルに言えば、正しいツールを選択するということです。

今回の事例で言えば、会話という直接的なコミュニケーションのツールを選択していれば、2〜3分で解決したのです。

7時間が2〜3分で解決するという圧倒的な時間短縮だけでなく、空いている時間で頭を使った、気遣いや詮索も必要なかったのです。

②雰囲気づくり

コミュニケーションツールを選択する権利は、多くの場合は上司にあります。

上司は自由にツールを選択できる一方で、部下は必ずしもそうとはいきません。

なぜこのような違いが出てくるかというと、部下には「上司に対して気遣いをする」と必要性があることと、人によっては上司に対して「話しにくい」と感じている部下がいるからです。

もし上司に対して「話しにくい」と感じている時には、話せば済むことも、メールやショートメールというコミュニケーションツールを選択してしまうことがあります。

仕事において必要なことであれば、たとえ「話しにくい」上司であっても直接伝えなければいけませんが、このような「あるべき論」を常にストレートに言うだけでは上手にコミュニケーションが取れない時もあります。

もし上司が「あるべき論」だけを言えば良いのであれば、こんな簡単な仕事はありません。

だから上司は「あるべき論」を理解しながら、常に「話しやすい」雰囲気をつくっておくことが大切なのです。

詳しくは、こちら【ビジネスの必須スキル「傾聴力」を発揮する3つの「きく力」】もぜひご覧ください。