「段取りが悪い人に一言」と思った事例がありまして・・・。
「あの人は段取りが悪いな〜」と客観視することは簡単ですが・・・、
そこで終わってしまったらなんの改善にもなりません。
人を批判しても、批判した人が一瞬スカッとして一瞬優越感に浸ることができるだけで、根本的な解決にはなりません。
でもそんな時は、なんて声をかけたら良いのでしょうか?
目次
- はじめに
- とある事例
- 30秒の余談
- 段取りが悪い人の特徴
- 段取りが悪いと気づかせる
はじめに
何かアドバイスをするとしたら、何と言えばいいのでしょうか?
その前に、段取りが良い人と悪い人って、一体何が違うのでしょうか?
そして、どのような気づきを与えれば、段取りが悪い人は変わるのでしょうか?
もちろんこれを言えば変わるという保証はありませんが、1つのヒントになればと思い・・・、
事例をヒントに、伝わりやすくするための事例をご紹介します。
とある事例
Yさんという人が、あるイベントの段取りをしていました。
しかし、思い描いていた計画が少しずれた途端、瞬く間にパニックになり、思考停止になってしまいました。
Yさんはとても真面目ですし、物事がうまくいくように考え、コツコツと積み上げてきたはずなのに・・・。
なぜ、このようになってしまったのでしょうか?
30秒の余談
30秒で読み終わりますが、心に残っている話をご紹介します。
人生を真剣に考え、自分の人生設計を描き、綿密な計画を立てている人がいたそうです。
その人が先輩に「僕はこんな人生を歩んでいこうと思っていますが、いかがでしょうか?」とややドヤ顔で伝えたそうです。
それを聞いた先輩は、何と言ったでしょうか?
先輩は・・・、「もし君が描いているような思い通りの人生になったとしたら、そんなつまらない人生はないな」と、答えたそうです。
「計画を立てることはとても大切だけど、必ずしも計画通りにいくとは限らないのが人生だ。だからその都度、何を軸に考え行動するかということが計画よりも大切だ。それが生きる理由だ。君は何のために人生を送るんだ!」と、話したそうです。
人生の「目的」の方が、「計画」よりもはるかに大切!!
ちなみに、私はこの話が大好きなのでまたどこかで登場するかもしれません(笑)
段取りが悪い人の特徴
話を「段取り」に戻します。
段取りもこの話と似ているところがあります。
段取りが悪い人は「今だけ」を見つめます。
「今」を見つめることが悪いわけではありません。
しかし「今だけ」に目を向けると、柔軟な動きができなくなります。
しかし、段取りの良い人は「今だけ」を見つめることはなく、それ以上に目的を理解します。
大切なことは、計画よりも目的です。
「どうやってやる/手段」が最初に来るのではなく、「何のためにやる/目的」が最初に来るイメージです。
「何のためにやる/目的」が明確になり、その次に「どうやってやる/手段」を考えるという順番です。イメージはこちらです。
「HOW(手段)」が最初に来た時には、「HOW(手段)」が崩れるとパニックになります。
しかしぶれない「WHY(目的)」が最初に来ると、最後に来る「HOW(手段)」が少しくらい崩れても大した問題ではありません。
「WHY(目的)」がぶれない人は、フレキシブルに「HOW(手段)」を変えていきます。
それが、段取りの良い人です。
段取りが悪い人は、何のためにの「WHT(目的)」が抜けてしまう人です。
段取りの良い人は、ぶれない何のための「WHY(目的)」があって、それ以外は「HOW(手段)」を含め、フレキシブルに変更できる身軽さを持っている人です。
段取りが悪いと気づかせる
もし周りに、「段取りが悪いなと思うような人」がいたら、ぜひ聞いてみてください。
「これって、何の目的でやってるんですか?」
そして「どういう結果だったら1番嬉しいの?」と。何度も何度も(笑)
段取りは、このように考える視点で変わってきます。
しかし頭で理解するだけでは、一向に変化がないのも1つの特徴です。
だからこそ経験値を高めることも、段取り力の向上に必要な条件になります。
段取りが悪い人は、ついつい頭だけで考えてしまいがちです。
「考えてから動く」のではなく、「動きながら考える」というフットワークも必要になってきます。
そして、段取りが必要な仕事というのは、自分1人で出来るものではなく、何人かと関わるものであることが多く、コミュニケーション能力も多く求められます。
どんな場面でも、コミュニケーション能力は必要になりますが・・・。
そのきっかけとして・・・。
「これって、何の目的でやっているんですか?」の一言が、役にたてば幸いです。