私の亡き父はなぜか良くラグビーを見ていました。
私はサッカーが好きだったのですが、家に1台しかないテレビでは意外にラグビーを見ていました。
だから何とかルールは分かりますし、何となく興味があります。
そんな中で・・・。
ラグビー元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんの名言に感銘を受けてしまいました。
目次
- ドラマにハマる
- 世紀の番狂わせ
- 大義と人間関係
- ノーサイド
ドラマにハマる
私が廣瀬俊朗さんを知るきっかけになったのはあるドラマでした!
そのドラマとは・・・、
先日終了してしまった「ノーサイドゲーム」というドラマでした。
そして、そのドラマで準主役を演じていたのが、ラグビー元日本代表で5年前にキャプテンを務めていた廣瀬俊朗さんだったのです。
なんと廣瀬さんは、このドラマが俳優デビューでした。
演技が上手とか下手という観点ではなく、初回からなんか独特の雰囲気を醸し出していて、気になっていた人でした。
その役の名前が浜畑譲選手で、通称「浜さん」でした。
ドラマの中の浜畑譲の名言については、「ドラマ ノーサイドゲームに学ぶ 〜浜畑譲の名言に学ぶ」をご覧ください。
世紀の番狂わせ
ドラマ最終回の浜さんの演技から刺激をもらい、「ラグビー」というキーワードでアンテナを張っていると、ドラマ終了の数日後にNHKの「アナザーストーリー」という番組で、ラグビーの日本代表が特集されていました。
その番組では、世紀の番狂わせと言われた、2015年ワールドカップの南アフリカ戦にフォーカスしていました。そこで紹介された「アナザーストーリー」に廣瀬さんが登場していました。
廣瀬さんは2012年にラグビー日本代表にカンバックすると、その時に就任したヘッドコーチであるエディー・ジョーンズさんからキャプテンを任されました。
エディーヘッドコーチの厳しい指導のもと2015年ワールドカップを目指しチームの大改革がスタートし、その中心に廣瀬さんもいました。
しかし、ワールドカップ前年の2014年に、若手の台頭などもあり「スタメンを保証できない」という理由でキャプテンを降ろされてしまいます。
しかし精神的支柱であった廣瀬さんは、チームに残るようにとエディーヘッドコーチから言われたそうです。
それからワールドカップまでの1年の間、様々な苦労もあったと思いますが、廣瀬さんがその間にどれだけチームに貢献したのかが分かるエピソードが紹介されていました。
日本代表にとって、2015年ワールドカップ初戦である南アフリカ戦の試合前に、ベンチ入りの選手にはユニホームが配られていました。
すると全員にユニホームが配られた後、エディーヘッドコーチとキャプテンであるリーチ・マイケルさんから、ベンチ入りできない廣瀬さんに特別なユニホームが手渡されそうです。
今までの感謝を込めた特別なユニホームだったそうです。
そしてその試合で、日本代表は、南アフリカを撃破するという「世紀の番狂わせ」を起こしたのです。
大義と人間関係
この「アナザーストーリー」では、キャプテンから外されてからワールドカップまでの1年の間、「なぜモラルを保てたのか?」という質問がありました。
瞬時に自分だったらと考えて・・・、
- まだチャンスがあるかもしれないから。
- 日本代表として何とか勝ちたいから。
- このままでは終わりたくないから。
- 何とかレギュラーを取り返したいから。
- まだやり残していることがあるから、などと考えていました。
しかし廣瀬さんの答えは、私にとってちょっと予想していなかったものでした。廣瀬さんが答えた内容は次の言葉です。
「なぜモラルを保てたのですか?」という問いに対して・・・、
「それは大義と人間関係だと思います」という答えでした。
この廣瀬俊朗さんの名言にとても影響を受けました!!
ラグビーというスポーツに関する質問で、「大義」という言葉が返ってくるとは思いませんでした。
「大義」という言葉を調べてみると、次のようなことが書かれていました。
1 人として守るべき道義。国家・君主への忠義、親への孝行など。
2 重要な意義。大切な事柄。(出典:デジタル大辞泉)
勝負の世界に位置するスポーツには「勝ち」と「負け」が存在しますが、それを超越した目的が日本代表というフレーズに潜んでいることを感じて、心をうたれました。
サッカー好きな私としては、1993年に開幕したJリーグ誕生前後の日本代表に通じるマインドを感じました。
なんのために勝つのか!?
またその原動力が、ラグビーに対する愛情や感謝であることも感じられました。スポーツマンシップ、お互いに称えあう精神やチームプレーなど、私自身が何となくしか理解できていないラグビーの魅力を、今までよりは深く知ることができました。
ノーサイド
そして、「ノーサイド」という言葉にも新たな発見がありました。
「ノーサイド」とは、ラグビーで試合終了を意味する言葉ですが、ただ試合終了だけを意味する言葉ではないそうです。
試合が終わった瞬間に、敵味方の区別がなくなること(サイドがなくなる)を意味しているそうで、戦いの後はお互いの健闘を称えあう精神が「ノーサイド」という言葉にも込められているとのことです。
実際に、世紀の番狂わせといわれた南アフリカ戦のノーサイド直後に、廣瀬さんが印象に残った光景は、南アフリカの選手の対応だったそうです。
まさかの敗北であったにも関わらず、すぐに「ありがとう」「おめでとう」という言葉をかけていたそうです。
私はサッカーが大好きですが、ラグビーも素敵なスポーツですね!!
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