仕事をしていく中で、多くの人と関わりがあります。
その出会いによって、人生が変わるようなこともあります。
人生において「この人と出会えて良かった〜」と思う人がいるあなたは、とても幸せな人かもしれませんね。
人生の宝は「良きご縁」です。
そして組織で働く時には、上司や部下との関わりも大切になってきます。
ここでは「上司と合わない」と言われないために、部下との接し方で簡単にできることをご紹介します。
目次
- たかが上司されど上司
- ある部下の退職理由
- 不合格をもらわない
たかが上司されど上司
上司によっては、良い部下と悪い部下を見極めている人がいるかもしれませんが、よく考えてみてください。
どんな部下であっても、最初は会社が良いと思って採用したのです。
つまりどんな社員であれ最初は良い部下(社員)になれる可能性を多く秘めていたのです。
そんな背景があるにもかかわらず、何割かの上司はいつしか部下が良いか悪いかを判断するようになってしまうのです。
実際に成長スピードが遅い人もいますし、本人の問題が大きいことは間違いありませんが、その責任の一端は上司にもあるのです。
その認識を、上司本人が持つことが大切なのです。
どんな時でも、変えられるのは他人ではなく自分なのです。
ある部下の退職理由
責任の一端は上司にあると言いましたが、場合によっては一端ではなく大部分という時もあるから要注意です。
さらに、上司本人が退職理由になってしまうこともあります。
ここでは分かりやすい事例を1つご紹介します。
ある会社でTくんという語学が堪能で、貿易の仕事にやりがいを感じて頑張っている有能な社員がいました。
しかし5年も経たずに、その彼は退職してしまったのです。
なぜでしょうか?
会社としては、これからもっと活躍してほしいと期待していたのに・・・。
そこで上司が理由を聞くと「仕事は楽しいのですが、家庭も大変で・・・、言いにくいのですが、他社から今よりも良い待遇の内定をもらったので・・・」という答えでした。
上司は「やっぱりやりがいよりも金かよ〜」と思ったそうですが、彼の本音は違ったのです。
本当の理由は「この上司と合わない。この上司のもとで働きたくない」というものでした。
Tくんがこの上司から直接理不尽なことをされたわけではないのですが、他の同僚や部下に対する態度がひどかったのです。
もっと分かりやすくいうと、人によって態度が変わるタイプであり、上の人には諂い(へつらい)下の人には罵る(ののしる)ようにTくんには映ったのです。
そしてTくんは・・・
- この上司は尊敬できない。
- 尊敬できない上司には、相談もしたくない。
- 相談をしないので、コミュニケーションが悪くなっていく。
このような悪循環がある中で、転職活動を始め、他社の内定をもらうことになったのです。
不合格をもらわない
上司が考える以上に、部下は上司を見ているのです。
そんな上司は、部下から不合格の烙印をおされては良い仕事ができません。
当たり前ですが気に入られようと媚を売る必要はありませんが「もうこの人と一緒に仕事はしたくない。この上司とは合わない」と思われてしまったらアウトです。
見た目や振る舞いなど大切なことはたくさんありますが、ここでは上司として誰でもできる簡単な接し方を1つご紹介します。
それは、部下が話してきた時にYESから入ることです。
例えば上司であるあなたが、部下に何かを指示しました。
そして部下がその指示通りに報告をしに来た時に、あなたが「提案されたことだけをやっていても成長がないし、もう少し自分の意見を添えて報告しろよ〜」と思ったとします。
その時に次の2パターンに分かれるのです。
1つ目は・・・
これは確かに指示した内容だけど、それだけではだめだぞ!
なんで君にお願いしたか分かるか?
仕事というのは・・・
これはNOから「あるべき論」に移るパターンです。
毎回このようなパターンが続くと、部下はどんどん上司の機嫌を伺い受け身になっていきます。
さらに最も大切なお客様ではなく、上司の目線を気にするようになってしまいます。
2つ目は・・・
指示した通りにやってくれてありがとう。
ちなみに、ここからさらに良くするためには何が必要だと思うかな?
これはYESから入り「未来への問い」に移るパターンです。
このパターンが続くと、部下はどんどん自発的になっていきます。
そしてお客様の立場に立った思考回路が確立されやすくなります。
このように、上司としては部下の反応が変わっていくことも嬉しいのですが、何よりも上司として大切なことは、部下から不合格をもらわないことです。
色々と課題がある中で、まずはこのNOから「あるべき論」に移るパターンになっていないかをチェックしてみることです。
そして・・・
上司として誰でもできる簡単な接し方は、YESから入り「未来への問い」に移るパターンで部下とコミュニケーションをとることです!
上司と部下に関わらず接し方を意識するだけで、良き出会いが待っているかもしれません。
良き出会いについては、ぜひこちら「ビジネスも人生も好転する出会いを引き寄せる5ステップ」もご覧ください。