仕事をする中で、数字に強い人と弱い人がいると思います。
もしあなたが「数字に強い」という強みを持っているとしたら、与えられる仕事や、任せられる役割(役職)に大きく影響するでしょう。
なぜならば、仕事は遊びではないからです。
仕事では、業務の遂行と共に成果が求められますが、それが数字なのです。
だから数字に強い人は、大きな仕事を任せられるのです。
ここでは数字に強い人になるために、数字に弱い人の特徴をご紹介します。
言い換えると「反面教師」を知る学びです。
目次
- 数字の資料が雑
- 数字の確認をしない
- 数字の楽しさを知らない
数字の資料が雑
仕事において、数字を使った資料を作成する時に、次のようなことをしている人は、基本的に数字に弱い人です。
言い方を変えると、数字においてミスを犯しやすい人です。
①カンマを入れない
通常、数字は桁数が多くなるとその数字を理解するのに時間を要しますし、結果的に間違ってしまうこともあります。
そのようなミスがないように、カンマを入れるという表し方があります。
これをするだけで間違いなくミスが減りますし、数字を使った資料を作成する時には、相手に伝わりやすくなります。
実際には、次のような感じです。
4000
4000
4,000
細かいことを言えば色々ありますが、まずはカンマを入れるだけで数字が分かりやすくなるのです。
4桁だとまだ分かるかもしれませんが、次のような数字だとどうでしょうか。
500000000
500000000
500,000,000
ちなみにこの数字は5億です。
カンマが「千」と「百万」のところに入っていると事前に知っていれば、5億という数字の理解はすぐにできるものです。
ちなみに5億を英語で言うと「500 million」
3桁ごとにカンマが入るという習慣は、海外から来ているんですね!
②全角と半角を統一する
先程の事例でも、全角と半角のものがありました。
基本的に数字は半角で、カンマを入れて入力するのがベターです。
なぜならばExcelで数字を入れる時には、半角で入力しないと計算してくれないからです。
基本的には半角で入力し、こういう場合だけは全角で入力するというような自分のルールを作っておくのも良いでしょう。
稀なパターンですが、次のような入力を気にせずにしてしまう人もたまにいます。
1 はじめに
2 ポイント
3 まとめ
こんな人は、数字に弱い人が多いでしょう。
見た目が悪いというだけではなく、資料の作り方が雑なのです。
数字の確認をしない
数字に強い人は、みんな几帳面というわけではありませんが、数字に強い人は要所要所を押さえています。
何を押さえているかというと、大切なポイントを押さえているのです。
色々あるポイントの中で、数字に弱い人が最も押さえていないポイントが、数字が合っているかの確認です。
具体的な例をご紹介します。
①資料を作成するためにデータを収集します。
これがいわゆる元データとなります。
②そのデータを集計します。
これが1つ目の加工になります。
③その集計したデータを分析します。
これが2つ目の加工になります。
④そして最後に目的に沿って資料を作成します。
ここで「よし終わった〜」と、喜んでしまう人がいますが、ここで終わりではないのです。
⑤作成した資料と元データの数字が合っているかを確認します。
数字に弱い人は、この⑤の作業を怠ってしまうのです。
ここが、数字に強い人と数字に弱い人の分かれ道の1つです。
人によっては元データを保存しないままデータを加工してしまい、元データ自体を消してしまう人もいます。
これは問題外です。
当たり前の事ですが、仕事において数字を扱う時には、絶対に間違ってはいけないのです。
数字の楽しさを知らない
多くの場合、数字に弱い人は、自分は数字が苦手だと思っている人であり、数字の楽しさを知らない人です。
だからそんな部下を持つ上司は、数字の楽しさを伝えてあげることが大切です。
実際には、次のような感じです。
Aパターン
部下A:あ〜数字が上がらないです。どうしましょうか?
上司A:こういう時が踏ん張りどころだ。とにかく諦めずに頑張ろう。
Bパターン
部下B:あ〜数字が上がらないです。どうしましょうか?
上司B:「どうしましょうか?」ってそれを考えるのが仕事だろう〜(笑)
じゃあ、まず現状を正しく認識し、課題を明確にしよう。
「売上=客数×客単価」
客数を増やすためには
- 広告を出す
- 口コミを誘発する仕掛けを考える
- キャンペーンをする などなど
客単価を上げるためには
- 商品の単価を見直す
- まとめ買いを提案する
- 価格を複数のクラスに分けて販売する などなど
これを踏まえて、客数と客単価の推移を見て、対策を考えよう。
部下B はい!かしこまりました。
これは一例ですが、このように数字を使うと色々なアイディアが生まれやすくなります。
数字を楽しんで使うかどうかも、数字に強い人と数字に弱い人の分かれ道の1つなのです。
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