ダイバーシティという言葉から「多様性」について考えることが、日常になってきましたが「働く」という選択においても「多様化」が進んでいます。
このような状況を踏まえて、人は色々な捉え方をします。
- 昔と変わってきて、ついていけないわ。
- 変化が速すぎて、困ってしまう。
- こういうことが「あり」ならば「これ」もいいのかな!?
このように、目の前の現実は変わりませんが、捉え方次第で多様性の影響力も変わってきます。
以前の終身雇用とは違う「働き方」の多様性をご紹介します。
目次
- 終身雇用
- 「働き方」の多様性
終身雇用
終身雇用というキーワードが使われるようになった背景には「終身雇用はなくなった」というメッセージがあるのではないでしょうか?
高度経済成長期の日本は、労働人口がどんどん増え、仕事の取り合いのような状況でした。
そのため当時の就職活動は、売り手市場と言われる現代とは違って非常に厳しいものであり、良い会社に入るために多くの方が努力をしていた時代かと思います。
そして良い会社に入ることができると、最後まで面倒を見てもらえるから、この会社で頑張ろうという心理も働いていた時代かと思います。
簡単に他の仕事が見つかることもないので、今いる会社でしっかりと働こうというマインドもあったかと思います。
ちなみに、そのような世代(私にしてみたら親の世代)の方にお聞きすると、当時は転職という発想自体がほとんどなかったと言っていました。
それから半世紀が経って、どのように変わってきたのでしょうか?
その時代その時代を順番に生きてきた私たちは変化を受け入れていますが、タイムマシーンで50年前から現代にワープして来た人がいたら、色々と驚くことでしょう。
「働き方」の多様性
先ほどご紹介した「終身雇用はなくなった」という概念が当たっているとしたら、50年前から比べて現代はどのように変化しているのでしょうか?
まず「職業」の選択肢が増えました。
昔はなかった職業が、現代にはたくさんあります。
そのわかりやすい例が、ユーチューバーではないでしょうか。
今は、子どもの「なりたい職業のランキング」にも入ってくるようになりました。
このユーチューバーのように、会社に属さない働き方が当たり前になってきているのが現代です。
作家という職業も、以前は雲の上の存在でした。
しかし現代は、電子書籍というジャンルが生まれたことにより、誰でも作家になれる時代になりました。
私も「い〜さぽ」というペンネームで、今までに13冊の電子書籍を出版することができました。
またゲームというものは以前は娯楽でしたが、今はプロゲーマーという職業があったり、eスポーツというものが近い将来オリンピック競技に選ばれるかもしれません。
また「働き方」についても選択肢が増えました。
高度経済成長期の頃の日本は、正社員という働き方が中心でしたが、今は色々な働き方の選択肢があります。
パートやアルバイトはもちろん、社員と名前がつくものでも、正社員以外に契約社員や派遣社員や嘱託社員という働き方もあります。
またフレックスという1人ひとりが違う時間に働く選択肢もあり、働く場所も会社とは限らず、リモートワーク(在宅勤務)という選択肢も生まれてきました。
このリモートワーク(在宅勤務)は、2020年から数年間の「コロナ禍」のおかげですね。
こういったことについても、もし50年前の人がタイムマシーンで現代にワープしてきたらびっくりするでしょう。
- どうして、家でも仕事をしていいの?
- なんで、会社は家で仕事をしても許すの?
- 家で仕事をしても、給料はもらえるの?
きっと頭の中に「?マーク」が数え切れないほど出てくるでしょう。
また、定年という概念も変わってきました。
少し前までは60歳で定年を迎えることが当たり前でしたが、今は定年を65歳に引き上げている会社も多く出てきました。
これからは平均寿命が年々延びていくことに比例して、働く年齢についても、もっともっと引き上げられていくことでしょう。
このようなことから、現代のビジネスシーンに身を置く者は、仕事をする上において「自分が入社した時は、こうだったから」などという発想は通用しないのです。