世の中には、不器用な人がたくさんいます。
私もその1人です。
1ヶ月前に、後輩から次のようなメールが来ました。
「実は今〇〇になっていて、そのことを報告していませんでした。すみませんでした・・・」
ちなみに私に対して彼の報告義務は全くありません。そしてこれは仕事の話ではなく、プライベートの話です。
目次
- 不器用な人の特徴
- 応援する心理
- 応援する理由
不器用な人の特徴
私は先ほどのメールを受けて、気楽に話したいなと思って、食事に誘ったところ、次のようなメールが返ってきました。
「せっかく誘っていただいたのに、今は会えません。すみません。9月まではお酒を飲まないと決めました。今は全く飲んでいません。そして中途半端な状況ではなく、きちっとした状況を自分で作ってからお会いしたいので、10月にお願いします」
なんか言い方が不器用ですよね(笑)
ちなみに彼は、お酒で何かをやらかしたわけではありません。ただ単に不器用なのです(笑)
そしてこうすることで、自分自身と向き合う時間がつくれるのです。だからきっと今は大切な時間なのでしょう。
でも・・・
今から10月が楽しみです。そして彼を心から応援しています!!
器用なタイプであれば・・・、
- 「何もそんなにこだわらなくても・・・」
- 「何もそんなに時間をかけなくても・・・」
- 「そんなのぱっと適当に・・・」
- 「そんなもんできる人に頼んじゃえば・・・」
- 「そんなもんほっておけば・・・」
- 「適当にうまいこと言っておけば・・・」
こんな風に考えたり、発言したりできるかもしれません。
しかし不器用な人は、これができないんです。
そんな不器用な人でも、当たり前ですが自分の意見を持っています。
しかし、それを表現するのが下手なのです。
だから、器用なタイプと不器用なタイプでは、表現方法が全く異なりますし、選ぶ言葉も変わってきますし、情報を伝えるスピードも変わってきます。
応援する心理
「せっかく誘っていただいたのに、今は会えません。きちっとした状況を自分で作ってからお会いしたい」と言われれば、無条件で応援します。
しかし、それは不器用な人だから応援するわけではありません。
彼が、たまたま不器用だっただけのことです(笑)
これは私の周りで起きたことですが、誰でも同じような場面に遭遇したことがあるのではないでしょうか?
では、なぜ彼を応援したくなるのでしょうか?
それは、彼が頑張っているからです。頑張っている人は、人の視界に入りやすいものです。
では、頑張っている人を見たら、誰でも応援したくなるのでしょうか?
それもまた違います。
自分の欲のためだけに頑張っている人を見ても、必ず応援したくなるかは分かりません。
一方で、自分のためではなく、他人のために頑張っている人には、多くの応援者が現れるでしょう。
例えば・・・、
自分の営業成績のために、営業資料を持って、何度もお客様を訪問し売り込みをする人。
一方で、お客様のお困りごとを解決するために、新しい情報を持って、何度もお客様を訪問し提案をする人。
どちらが相手に喜ばれるでしょうか?
前者は、頑張れば頑張るほど嫌がられます。まさに煙たがられる存在で、一生懸命やればやるほど、「しつこい」と言われるパターンです。下手な営業マンに多く見られる頑張り方です。
後者は、頑張れば頑張るほど喜ばれます。まさに感謝される存在で、一生懸命やればやるほど、「ありがとう」と言われるパターンです。こんな人に対しては、何か協力できることがあればと周りの人は当然思うでしょう。
応援する理由
では、彼は他人のために頑張っているのでしょうか?
それは現段階では分かりません。
もちろんお世話になっている人や、家族のために頑張っている側面はあるでしょう。
しかしこちらで想像できる姿は「自分のため」に頑張っています。
スポーツ選手はどうでしょうか?
誰もが最初は、自分の夢や目標など、「自分のため」に頑張っています。
そしてその中には、ファンに夢や希望を与えるような選手とそうでない選手がいます。
「自分のため」に頑張っている人は、それだけでは応援者は現れてくれませんが、その「頑張る姿勢」が人にどう映るかによって周囲の見方は変わってきます。
その姿勢に魅力がなければ、応援者は現れません。
逆にいうと、その姿勢に魅力があれば、不器用な人であってもその想いは周囲に伝わり、そして応援者が現れます。
「人間性」を理解できると、「好意」を持ちます。
その人がどういう人間かが分かると、自分がその人を好きか嫌いか判断できるという意味です。
次に「頑張る姿勢」を理解できると「尊敬」の気持ちを持ちます。
「ここまで頑張ってやってるって凄いな〜、俺はここまでできないな〜」という気持ちになったり、「あの人のことはあんまり好きじゃないけど、なんだかんだあの人は偉いな〜」という気持ちになったりすることって、誰でもあると思います。
好きだから必ず尊敬するわけではないですし、嫌いだから必ず軽蔑するわけでもありません。
でも、好きな人が、逃げずに立ち向かう姿勢を知った時に、応援しないわけがありませんね。