「共感を得るような伝え方」って難しいと思いませんか?
私は常に「難しい〜」と思っていますが、自分で「難しい」と口にしてしまうと、ますます「難しい」ことになってしまいます。
こんな時は、アファメーションの意識が必要ですね。
ちなみに、アファメーションとは、肯定的な言葉による自己暗示で、理想の自分を引き寄せることです。
だから「難しい」ことを「良いこと」と捉えると「まだまだ成長できる」と置き換えることができます。
そんな難しい「伝え方」を簡単に変えるためには、まず課題を明確にすることです。
課題を探せば、星の数ほどあるかもしれませんが、ここでは「共感を得るための事例の伝え方」をご紹介します。
目次
- 共感を得ることの大切さ
- 事例の伝え方
- 川の流れのように
共感を得ることの大切さ
まず、共感を得ることができると何が嬉しいのでしょうか?
それはズバリ、相手の「耳が開く」ということです。
実際にあなたが共感したと思った時のことを、思い出してみてください。
そんな時には・・・
- 身体ごと、もしくは心の中で首を縦に振っていませんか?
- ちょっと真剣に聞いてみようと、心の中でシフトチェンジをしていませんか?
- それまで硬かった表情が、少し柔らかくなるような感覚になっていませんか?
このような変化があると、人は「耳を開く」のです。
「耳を開く」という行為は、相手の話を「聞こう」という体制が整うこととも言えます。
だから「共感を得る」ということは、何かを伝える時に大切であり重要なのです。
事例の伝え方
共感を得るために大切なことはたくさんありますが、ここでは「事例の伝え方」のおけるコツをご紹介します。
例えば、あなたが「相手の立場に立つことの大切さ」を伝えたかったとします。
そして、何か事例を使って伝えようと思ったとします。
こんな時には、どんなことに注意しますか?
事例を使って「ロジカルに分かりやすく伝えることが大切」という人がいます。
もちろんそれは大切なことですが、分かりやすく伝えることで、相手の理解は得られても、共感を得られるかどうかは分かりません。
では、どうしたら良いのでしょうか?
ポイントは、事例の伝え方にあります。
今から2つの伝え方をご紹介します。
まず1つ目です。
この前営業に行ったのですが、その時にちょっとしたお土産を買って行ったのです。
そのお土産とは、以前ちょっとした会話の中で、お客様が好きだと言っていたものでした。
そうしたらお客様がすごく喜んでくれたのです。
自分も嬉しかったのですが、やっぱり相手の立場に立って、どうしたら喜んでもらえるかを考えることって改めて大切だと感じました。
いかがですか?
読み終えて、どんなことが心に残っていますか?
ひょっとしたら「相手の立場に立つことの大切さ」よりも「自慢じゃないの!?」という印象が残っている人もいるかもしれません。
では、2つ目の伝え方です。
実はこの前、お客様のRさんがすごく喜んでいたのです。
「何があったのかな〜!?」と思って聞いてみると、営業のYさんがサプライズでプレゼントをしてくれたからだと言っていました。
そのプレゼントも、ちょっとした会話の中で言ったことをYさんが覚えていてくれて感動したのです、とも言っていました。
やっぱり相手の立場に立って、どうしたら喜んでもらえるかを考えることって改めて大切だと感じました。
いかがですか?
川の流れのように
先程の2つの事例を使った伝え方には、どんな違いがあるのでしょうか?
なんとなく違いは分かると思いますが、具体的に理解することで、意識すべき課題が明確になります。
その違いを体系的に捉えると、次のようになります。
先程の1つ目の伝え方は、⑤の範囲の事例を活用した伝え方です。
つまり「私が成功したこと」を事例として伝えたのです。
それに対して2つ目の伝え方は、⑥の範囲の事例を活用しています。
つまり「他人が成功したこと」を事例として伝えたのです。
では、なぜ⑥を選択した方が、共感を得られるのでしょうか?
それは聞いている人が、心地よいからです。
聞いている側が心地よくないと、その話はなかなか心に入っていかないのです。
共感を得ようと思って、何かを伝えようとする時に、ネガティブな「?」が出てしまうと、残念ながら共感には到達しません。
逆にポジティブな「?」は、相手の興味や好奇心を生み出すことができますが、話を聞く流れを止めてしまうような事例の使い方は、リスクが多いのです。
もし「私が成功したこと」を事例として伝えたい場合には、語尾を「大切だ」というよりも「嬉しかった」とか「こうしたい!」とか「感動したんです!」というように、自分が感じたことを伝えるだけにしておくと、相手も心地よいかもしれません。
昭和の歌姫が、次のように歌っています。
「あぁ〜川の流れのように〜おだやかに〜」
共感を得る伝え方を意識する時には、セオリーとしておだやかな川の流れを止めないような、事例の伝え方がポイントなのです。
「共感を得る」海外の事例に興味のある方は、こちら「共感力は万国共通」もご覧下さい。
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