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色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

ファシリテーターとしてミーティングを「良き終わり」にする

ミーティングが終わった時に「良いミーティングだった」と感じる人もいれば「なんか時間がもったいなかったな」と嘆く人もいるかもしれませんが、その違いには何があるのでしょうか?

様々な理由があると思いますが、大きな違いの1つにファシリテーターの力量がミーティングに影響するのではないでしょうか。

逆にその違いに、ファシリテーターの影響がなければ、ファシリテーターの存在価値がないということになってしまいます。

たから、ファシリテーターの腕の見せ所の1つは、ミーティングを良き終わり方にするということなのです。

目次       

  • イメージが7割
  • イメージが大切
  • 人生にも好影響

イメージが7割    

ファシリテーターの腕の見せ所の1つが、良き終わり方にすることと言われても「それはやってみないと分からない」という人がいます。

確かに、それも一理あります。

しかし、ミーティングをやる前からでも、ファシリテーターとして出来ることはないのでしょうか?

実は、たくさんあるのです。

 

例えば、あなたが出張に行く時を考えてみてください。

出張から戻ると、当然出張報告書を作成する必要がありますが、出張する前に作成することは可能でしょうか?

よく考えれば、出張前に作成できることはたくさんあります。

①出張の目的

②出張の訪問先

③訪問先の情報

④打ち合わせの内容

⑤打ち合わせの決定事項

①から④までは出張前に書くことができますし、⑤も仮説をたてたり「思い通りに行ったら」という前提であれば書けることもあります。

 

次も、1つの事例としてお聞きください。

例えば、あるセミナーがあって、あなたがその終了報告をお客様向けに書く時を考えてみてください。

セミナーが終わる前に、作成することは可能でしょうか?

よく考えれば、セミナーの前に作成できることはたくさんあります。

例えば「こうなったらいいな」というシナリオに沿って妄想し、事前に終了報告を書くことができます。

私も実践したことがありますが、実際のセミナーが終わってからその内容を見ると、手直しが参加人数だけだという時もありました。

これは、あくまで私の怠け癖からくる一例なので、参考として聞き流してください(笑)

これらの事例のように、ミーティングの議事録も開催前に7割の内容を作成することができるかもしれません。

 

さらにファシリテーターも同じです。

事前にミーティングを想像し、ゴールをイメージすることは誰にでも出来ることですが、ファシリテーターとしてこの行為をしていない人が多いというのが私の印象です。

これはとてももったいないことですが、ここにファシリテーターとしての力量の差があるのです。

イメージが大切    

ファシリテーターがゴール(良き終わり方)をイメージすることは決して難しくありませんが、習慣化できていない人にとっては、そのハードルが高いと感じてしまうかもしれません。

しかし、多くの場合は、食わず嫌い(やらず嫌い)の状態になっているかと思います。

例えば次の3つのうち、どんな終わり方が良いかをイメージするだけでも、ファシリテーターとしての力量は変わってくるのです。

①本日決めた対策を、実行していこう。

②本日のアイディアをもとに、これから対策を考えていこう。

③本日共有した実績を踏まえて、次回までに対策を考えていこう。

 

あなたがファシリテーターとして、良き終わり方を考えた時に、先ほどの3つのどれかを選択することは決して難しくないと思います。

つまり、ファシリテーターがゴールをイメージすることは難しくないのです。

 

そしてゴールをイメージすることで良いことは、目的を再確認出来ることです。

ファシリテーターが、ミーティングに臨む際に、事前に目的を理解することが大切ですが、事前にゴールをイメージすることで、ダブルチェックが出来るようなイメージです。

人生にも好影響    

ファシリテーターの経験値を上げていくと、嬉しいことがたくさん訪れます。

だからファシリテーターをどんどん経験した方が良いのです。

しかし、ただ経験するだけでは回数が増えるだけです。

だから常に課題を持って取り組むことで、経験値がアップしていくのです。

そしてファシリテーターとして目的やゴールイメージができる習慣をつくることができると、逆算思考が身についてきます。

この思考が身につくと、次のような絵を頭で描けるようになります。

(ちなみに、あなたがゴルフ好きであれば、ぜひこちらもご覧ください)

この絵にある、目的と目標から逆算する思考が身につくと、次のような副産物を得ることができます。

①言われた仕事をただやるのではなく、どんな目的があるのかを考えるようになります。

②営業として販売目標に追われて仕事をしてきたけれど、商品をつくった目的を考えると、お客様の立場に立って提案ができるようになります。

③流れのままに生きてきたけど、何のために生きるのかを考えたら、目の前の捉え方が全く変わってきます。

これはほんの一例ですが、ファシリテーターの経験値が、人生を豊かにしてくれるのです。

ファシリテーターの役割については、ぜひこちら「ファシリテーターとは 〜7つの役割と1つのスキルアップ方法〜」もご覧ください。