人の印象は、ふとした瞬間で決まってしまいます。
しかしその印象がまだ固まっていない時には、その後のふとした瞬間でさらにイメージが変わっていきます。
つまりふとした瞬間に感じたことで、その人の印象を持つということです。
当然人間関係を良くしていきたいという時には、そのふとした瞬間に気をつけていくことが大切です。
では、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?
その時の最低条件として、初対面における「聞く」と「聴く」があります。
目次
- 一瞬でイメージができる
- イメージは変わる
- 「聞く」と「聴く」の重要性
一瞬でイメージができる
先日、ゴルフの練習場で次のような人がいました。
こんがりと日焼けした肌と、たくましい二の腕を出したTシャツが似合っている40代(予想)の男性でした。
さらにその人は自分で練習するのではなく、知り合いに教えていたのです。
そして日差しが強い日ではありましたが、サングラスをしていました。
この風貌を遠くから見ていて、私は少し怖い人なのかなと思っていましたし、自分からは近寄りがたいなという印象でした。
しかし、トイレに行こうと思いその人の後ろを通りかかった時に、その人の声を聞いたのです。
その声が、これでもかというくらい細い高い声で、目を瞑ったらなんと華奢な人なんだろうと思うようなイメージの声でした。
たかが声の話ですが、この声を聞いた時に、私のイメージはガラッと変わりました。
このように見たものや聞いたものによって、人のイメージは出来上がっていくのです。
詳しくは「メラビアンの法則とDくんに学ぶ」をご覧ください。
イメージは変わる
先日遠方からの来客があり、社長含め5名の方が来社されました。
そして、窓口役をしていた先方の社員が、最初にあいさつをされました。
その時の見た目は、次のようなものでした。
- 髪はやや茶髪で、あまり整っているようなものではありませんでした。
- ネクタイは派手なピンク色であり、ワイシャツもボタンをしっかり止めていないような服装でした。
- はっきり言って、きちんとしたイメージの方ではありませんでした。
しかし名刺交換の際に、自社の社長を含めた人を紹介する姿や、商談が始まってからの進め方などがすごく印象の良い人でした。
その頃には最初の印象とは違って、とても良いイメージの人に映っていました。
このように、人の印象やイメージは様々な要素によって変わっていくのです。
「聞く」と「聴く」の重要性
先程の2人の事例にもあるように、最初のイメージはとても重要です。
さらに2人の事例から学ぶことは、最初のイメージがあまり良くなかったとはいえ、その後その印象が良くなっているということです。
つまり、その時に大切なことは「聞く」と「聴く」の最低ラインを超えておくことであり、言い換えると不合格をもらわないということです。
そのために重要なことは、まず「見た目」です。
これは、先程のメラビアンの法則でお分かりいただけたと思います。
そしてもう1つのポイントが「きく姿勢」です。
先程の派手なピンクのネクタイの人は、この「きく姿勢」が素晴らしいために、初対面の印象があまり良くなかったのですが、その後の「きく姿勢」を通して、どんどん良いイメージに変わっていったのです。
「きく」といっても2つの段階がありますので、ここでご紹介します。
1つ目は「聞く」です。
相手が心地よく話すことを、キャッチする力という意味です。
英語でいうと「Hear」です。
2つ目が「聴く」です。
相手が思っていることを、表に引き出す力という意味です。
英語でいうと「Listen」です。
この2つの「聞く」と「聴く」ができている人の印象は、とても良いものです。
その上で初対面において大切なことは、最低限の「聞く」ができていることになります。
この「きく」のラインが、最低限の合格ラインであり、これができていれば、その後のイメージを挽回することはいくらでも可能になるのです。
だから初対面において「聞く」と「聴く」を意識することは、とても重要なのです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。