突然ですが、皆さんは返事をしっかりしていますか?
「そんなこと幼稚園生じゃないんだから聞くなよ~」って思われる方もいるかもしれませんが(笑)
しかし「本当に100%できていますか?」と聞かれると、私は正直自信がありません(笑)
「返事をするなんて当たり前のことを・・・」と思われるかもしれませんが、「当たり前のことを当たり前にする」ことがいかに大切でいかに難しいか・・・。そこで・・・。
コミュニケーション能力を高めるには「返事がない」とダメ〜って改めて感じた事例をご紹介します。
目次
- 誰でもできる返事
- 返事をしない事例
- 選択の自由
- 選択の義務
- さいごに
誰でもできる返事
お子様をお持ちの方だとこんなことを言ったことはないですか?
- 「しっかり返事をしなさ〜い」
- 「目を見て返事をしなさ〜い」
- 「大きな声で返事をしなさ〜い」
そうなんです、返事をしない子どもがいるのです。我が家も同様です(笑)
では、大人はできているのでしょうか?
「しっかり返事をしなさ〜い」なんて言ったり言われたりということはあまりないですよね。大人ですから(笑)
でも心の中で「しっかり返事をしろよ~」と思ったりすることはありませんか!?
そうなんです、大人でもできていない人がいるのです。
誰でもできるはずの返事を、大人も子どもも100%はできていないのです。
返事をしない事例
この前、ある会社で派遣社員に対する評価の食い違いがありました。
ある人(Kさん)は、業務が減っている現状で、2ヶ月後の更新はしない方が良いのではないかと思っていました。
そして人事部長に「このまま更新するんですか?」とメールを送ったそうです。
すると人事部長は「現行のまま更新予定です」と答えたそうです。
その後・・・Kさんから何も返事がなかったそうです。
そしてそれから1ヶ月後。
Kさんから「この前のことについて納得がいかないので返事ができていませんでしたが、やっぱりそのまま更新するのですか?」と再びメールがきたそうです。
すると人事部長は「役員の中でも更新していこうということになりました。何か不明なことがあったら遠慮なく聞いてくださいね」と返事をしたそうです。
その後・・・またもやKさんから何も返事がなかったそうです。
選択の自由
このような時に、人事部長はどのように対処すれば良いでしょうか?
まず様々な状況を確認します。
例えば・・・。
- 派遣社員の客観的な評価はどうなのか。
- Kさんの客観的な評価はどうなのか。
- Kさんとの今までの関係はどうなのか。
- 組織の状況はどうなのか。
- どんなリスクがあるのか。
その上で人事部長には、次のような選択肢があります。
- 「何が気に入らないのかなぁ!?」と自問自答し思い悩む。
- 思い悩んでいることを、他の人に相談する。
- 「何か気に入らないことがあった?」とKさんに聞いてみる。
- 「その態度は何なんだ?」とKさんに注意する。
- 静観する。
他にもいくつかの選択肢があるかもしれませんが、ここで大切なことは3つです。
- どんな選択肢があるかを把握すること。
- その選択肢の中から何を選ぶかを決めること。
- 選択した後は自分の力では変えられないことでは悩まないこと。
ちなみにこの時人事部長は、「気に入らないことがあるんだろうな~」という理解を持ちながら、静観することを選択したそうです。
選択の義務
ではKさんには、どのような選択肢があるのでしょうか?
- 自問自答し思い悩む。
- 思い悩んでいることを、他の人に相談する。
- 更新する理由を人事部長に聞いてみる。
- 「なんで更新するんですか?」と人事部長に直訴する。
- 静観する。
もちろん選択の自由がありますから、どれを選んでも問題ありません。
しかし1つだけ質問した側には条件があります。
質問した側に「静観する(返事がない)」という選択肢はないということです。
それが、質問した側の選択の義務です。
極論返事はどんな返事でもいいのです。
例えば・・・、
- はい。
- 分かりました。
- 了解です。
- かしこまりました。
- 忙しいのにお返事ありがとうございます。
人と関わって生きていく中で、全てに納得することはないでしょう。
しかし「返事がない」というのはいけません。当たり前ですよね!!
さいごに
では、返事がないとどうなるでしょうか?
「返事がない」とこうなります!
- 話しにくくなります。
- コミュニケーションが取りにくくなります。
- 心の距離を感じるようになります。
- 仲が悪くなります。
- 仕事がうまくいかなくなります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
大切なことは3つ!
- どんな選択肢があるかを把握すること。
- その選択肢の中から何を選ぶかを決めること。
- 選択した後は自分の力では変えられないことでは悩まないこと。
こうやって悩むと、人は考えて成長します。
だから悩みごとは、オールウェルカムなのです。