プレゼンテーションの作り方において最も大切なことは、目的です。
しかし、これは何もプレゼンテーションに限ったことではありません。
何事も、価値は目的によって決まります。
例えば、窓は何のために建物に取り付けられているのでしょうか?
家に住む人が外の風景を楽しむという目的があれば、窓ガラスは透明なものになるでしょう。
さらに、外の光を取り込むことという目的があれば、天窓という選択肢も生まれるでしょう。
そして、防音や断熱という目的があれば、トリプルサッシ(三重窓)のようなものが適切でしょう。
さらに、防犯という目的があれば、割れにくいワイヤー入りの窓も検討されるでしょう。
このように、窓という建具を考えただけでも様々な目的があり、複数の商品が生まれてくるのです。
目次
- 家は2度建てられる
- 重要性
- 意外なメリット
家は2度建てられる
先ほどは窓について考えてみましたが、家(注文住宅)はどうでしょうか?
憧れのマイホームを考えたことのある人なら、ワクワクした気持ちや、試行錯誤する気持ちを思い出すのではないでしょうか。
そんなマイホームですが、どんな家にしようかと考えていると、色々な思いが浮かんできます。
- 家族が団欒できるような家が良い。
- 家事がしやすい導線が良い。
- 子どもには1人1部屋を作ってあげたい。
- 吹き抜けのある空間で家族のコミュニケーションを大切にしたい。
- 収納スペースをしっかりと確保したい。
このように様々な思いがある中で、家を建てる時に絶対に必要なのが設計図です。
この設計図がしっかりできていないと、当たり前ですが良い家はできません。
つまり、家は2度建てられるのです。
その1回目となる設計図がとても大切なのですが、これはプレゼンテーションにおいても同じことが言えるのです。
重要性
プレゼンテーションの作り方において、何よりも大切なことは目的です。
そしてその目的に沿った形で創られる、ストーリー設計が次に大切になってきます。
その重要性は先程の家の事例でご理解いただけたと思いますし、こちら「プレゼンは背景を正しく理解することが重要です」もぜひご覧ください。
ここでは、もう少し掘り下げてご紹介します。
良いプレゼンテーションには明確な目的がありますが、その目的を果たすためには「伝える」つまり「相手に伝わった」という結果が必要になります。
この相手に「伝える」という行為は、プレゼンテーションにおいて目的ではなく手段になります。
だから「相手に伝わってよかった」というプレゼンテーションには、大した価値はありません。
「相手に伝わった」という結果を得た上で、どんな変化を相手に与えられたかどうかでプレゼンテーションの価値が変わっていきます。
しかし、その変化を一言で与えられるほど、プレゼンテーションは簡単ではありません。
だからプレゼンテーションの作り方においては、ストーリー設計が重要になってくるのです。
そしてそのストーリーとは、自分目線と共に、相手の立場に立った相手目線の両方が必要になります。
ちなみに、こちらの画像は私が書いたプレゼンテーションにおける「ストーリー設計」です。

私はいつもこのような落書きベースになってしまい、読みにくい字になってしまうことをご了承ください。
(しかしこのプレゼンテーションは、とあるコンテストに応募した際のもので、最優秀の50万円を獲得したものになります)
真ん中より下が自分目線で、上半分が相手目線になっています。
つまりこちら側(自分)の目的を果たしたいとするならば、相手はどんな感情になっているのかを考え、そこから逆算したストーリー設計となっています。
こうやって考えることで、はじめて資料や話し方について考える価値が出てくるのです。
逆の言い方をすると、プレゼンテーションの作り方においては、目的の明確化やストーリー設計ができていない状態で、資料や話し方を考えても意味がないのです。
意外なメリット
プレゼンテーションにおいて、ストーリー設計をすることで得られるメリットはたくさんあります。
その代表例が、現場対応力です。
「現場対応力???」って思いましたか?
プレゼンテーションを文章で覚えようとする人がいますが(このパターンの人はとても多いと感じています)、これはとてもリスキーな準備です。
なぜならば、文章を忘れてしまうと、臨機応変な対応がしにくいからです。
しかしプレゼンテーションを事前にストーリーで設計していれば、仮に言おうと思っていた文章を忘れたところで大きな問題はありません。
一語一句を文章として覚えようとしていると、その文章を忘れてしまうことがあるかもしれませんが、事前に設計したストーリーを忘れる人はいないでしょう。
つまり、プレゼンテーションにおいて、少しぐらい予期せぬことがあったとしても、少しくらい文章を間違えたとしても、事前に思い描いたストーリーがあれば、迷った時にはそこに戻れば良いのです。
これが結果的に臨機応変な対応であったり、現場対応力という形となって、プレゼンテーションの技術となっていくのです。
「伝える力」については、こちらもぜひご覧ください。

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