プレゼンテーションの上手い人に学ぶ雰囲気づくりのコツ

プレゼンテーション

あなたは、その場の雰囲気に飲まれたことはありますか?

私は、もちろん何度もあります。

パッと思い出すのは、高校サッカー最後の夏の大会の初戦です。

その初戦の会場はなんと自分の母校だったので、いつも以上に気合が入っていました。

普段は見ない格闘技のビデオを見てから学校へ向かい、自分なりにテンションを高めていきました。

大人になった今であれば、普段やらないことはやらずに、普段通りに準備することが大切だと分かるのですが、当時は気持ちの上げ方を分かっていませんでした(笑)

そんな普段と違う準備の影響もあり、結果的に極度の緊張を招き、気持ちが空回りし、大声援の雰囲気に飲まれ、途中で交代させられたことを覚えています。

このように、雰囲気ってとても大切なのです。

では、プレゼンテーションの場面ではどうでしょうか?

ここでは、プレゼンテーションの上手い人に学ぶ雰囲気づくりのコツをご紹介します。

目次         

  • 理想の雰囲気
  • し〜んとした雰囲気
  • ガヤガヤとした雰囲気

理想の雰囲気     

プレゼンテーションを行う時の良い雰囲気とは、個人の印象によって異なる部分もあるかもしれませんが、共通項としては次のようなものではないでしょうか。

  • 明るい

ずし〜んとした重たいような雰囲気ではなく、空気が軽いようなイメージの雰囲気です。

  • 興味を持ってくれている

聞く側の人が、その場に嫌々な気持ちでいるのではなく、自ら耳を開いているようなイメージです。

  • 聞く姿勢ができている

気持ちの部分だけでなく、姿勢が良いというイメージです。

話す側の姿勢は聞く側に影響を与えるのと同じように、聞く側の姿勢も話す側のモチベーションに影響します。

いくら聞く側が興味を持っているといってもその態度が悪いと、プレゼンテーションがやりやすい雰囲気とはいえないですよね。

このようにプレゼンテーションが上手い人は、その場がどんな雰囲気なのかを把握することを大切にします。

先ほどご紹介したような、明るい雰囲気で聞く側が興味を持っていて、良い姿勢でいるような状況であれば、プレゼンテーションを始める時に何の問題もありませんが、そうでない場合には、何かしらの対処が必要になります。

このように、その場の雰囲気に関心を持っているかということが、プレゼンテーションが上手い人かどうかの1つの分かれ道だと私は思っています。

 では、対処が必要な代表的な2つのパターンをご紹介します。

し〜んとした雰囲気  

あなたがこれからプレゼンテーションをするという場面で、その場の空気がとても静かで、誰も話していなく、声を発することをためらってしまうような雰囲気だったらどうでしょうか?

自然と緊張してくるでしょうし、失敗したらどうしようとネガティブな思考が生まれてくるかもしれません。

自分でその場の雰囲気を変えることができなければ仕方ありませんが、もし自ら何かできる状況であれば、意識的に「音をつくる」ことが重要です。

プレゼンテーションが上手い人は、こういうことを自然にやります。

例えば、小さなボリュームでも良いので、音楽を流しても良いかもしれませんし、その場に来た人にご挨拶をしたり、声をかけることも良いかもしれません。

また社内のミーティングのような場面でも、誰かに話しかけることでその場に音をつくり出すことで、雰囲気は簡単に変えられるのです。

これは、ファシリテーターにも通じることですが、詳しくはこちらをご覧ください。


会議やミーティングにおけるファシリテーションの技術が学べる本: コミュニケーション能力をビジネスに活かす コミュニケーション&ビジネス
 

ガヤガヤとした雰囲気 

先程の「し〜んとした雰囲気」とは違い、聞く側の姿勢があまりできていないようなイメージです。

だから、先ほどの「し〜んとした雰囲気」ではなかった音が、溢れ出ているようなイメージです。

ここで大切なことは「時を変える」ということです。

つまり、これからは「今までと違う時間が始まりますよ」という区切りを聞く側に意識させることです。

例えば、音を変えずに正面にプレゼンテーションの表紙を映しても良いでしょう。

また、プレゼンテーションの一部を印刷しておいて、紙の資料を配布し始めることでも、時が変わるきっかけになります。

さらに、セミナーや勉強会では、会場の照明を少し落とすことで「今までと違う時間が始まりますよ」と意識させることができるかもしれません。

ここでご紹介したことはあくまで1つの事例ですが、大切なことはその場の雰囲気が大きくプレゼンテーションに影響するということを理解しておくことです。

プレゼンテーションが上手い人は、このようにその場の雰囲気を大切にしますし、それが上手くいくコツなのです。

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