アドバイスとおせっかいの境目とは

色々なスキル

なんでもない出来事でも、一人ぼっちで遭遇すると不安になってしまいます。

なんでもない出来事でも、それを少し相談できる人がそばにいるだけで、不安を払拭できるということがあります。

そんな時には、明確なアドバイスがなくても安心できたりするものです。

つまり、誰かが寄り添ってくれるだけで、人には満たされる心があるのです。

だから人と接することはありがたいし、誰と出会うかで人生が変わっていくのです。

そして、人に助けてもらうだけでなく、自分が誰かを助けられるようになると、自分のステージが変わり、出会う人も変わっていくのです。

出会いを引き寄せる方法については、ぜひこちらをご覧ください。


思考で差がつく「社会人の成長マインドセット」: ビジネスも人生も好転する「出会い」を引き寄せる5ステップ
 

ここでは、アドバイスとおせっかいの境目をご紹介します。

目次       

  • 人はアドバイスを求める
  • アドバイスは嬉しいのか?
  • 境界線はシンプル

★人はアドバイスを求める

人生には色々な壁があり、その度に成長のチャンスが訪れます。

しかし、このチャンスをピンチと捉えてしまう人もいるでしょうし、そんな時もあるでしょう。

ピンチと捉えてしまった時には、その壁を乗り越えられないかもしれないという気持ちが湧き出てきます。

そんな「自分の力だけではダメかもしれない」と思った時に、多くの人はアドバイスを求めます。

この自らアドバイスを求めるという行為は、とても大切です。

色々な壁にぶつかった時に、それを全て自分の力だけで乗り越えなければいけないわけではありません。

他の人からのアドバイスから学ぶことは、たくさんあります。
そんなアドバイスをもらうことで、柔軟な考え方が生まれたり、視野が広がったりすることがあります。

自分の頭に汗をかき、自ら考えることが成長に繋がることは間違いありませんが、成長の道は他にもあるということです。

★アドバイスは嬉しいのか?

そんなアドバイスですが、良かれと思って行動したことが、残念ながら相手に喜ばれず、おせっかいと伝わってしまうこともあります。

その分かりやすい事例を、ご紹介します。

Aさんが膝を痛めていて、病院に行ったところ、思ったよりも状態が悪く、手術も視野に入れた方が良いと、お医者様からアドバイスを貰いました。

そしてそのお医者様は、すぐに大きい病院の紹介状を書いてくれたのです。

このアドバイスはAさんにとって、とても嬉しいものだったのですが、一方で手術という今までにない選択肢を突きつけられ、不安な気持ちにもなっていました。

それを聞いた上司のKさんが、次のようなアドバイスをくれました。

「東京の名医を紹介してくれる人がいるから、一度会ってみたらどうか?」

これはいわゆるセカンドオピニオンということになりますし、Aさんは喜んでいました。

なぜ喜んでいたかというと「できることならば、手術を避けたい」と思っていたところで、希望の光が見えたと感じたからです。

しかし、その数日後に、Aさんはさらに悩むことになってしまいましたが、それはなぜだと思いますか?

★境界線はシンプル

一度会ってみたらどうか」と言われたため、Aさんはまずリモートで顔合わせをしたところ、最後に名医を紹介できるという人が「もしお役に立てるようなことがあったら、何でも言ってくださいね」と話をしてくれました。

ここまでは良かったのですが、その後に紹介者のKさんが、冴えない顔をしているAさんに「何を悩んでいるの!?せっかく紹介してくれると言うんだから、すぐに紹介してもらえばいいじゃないの!?」と言ったのです。

この一言でAさんはそれまでの悩みとは違う、新たな悩みを抱えてしまうことになったのです。

先ほどの「もしお役に立てるようなことがあったら、何でも言ってくださいね」という言葉は、Aさんに決定権がありますが「すぐに紹介してもらえばいいんじゃないの!?」という言葉には、服従という未来が待っているかもしれません(笑)

もちろんこのような時に「後は自分で決めさせてもらっていいですか?」と言えれば良いのですが、上司部下の関係があったりすると、その一言が言えない人もたくさんいます。

だから有益な情報や考え方をアドバイスする時には、最終的な決定権を相手に渡すことで、相手に喜ばれるアドバイスになるのです。

それとは反対に、考え方を相手に押し付けるような伝え方をすると、それは相手が嫌がるアドバイスになってしまい、結果的におせっかいになってしまうのです。

人によっては、自分で決められないという人もいますが、その時には「どうしたらいいと思いますか?」という声を受けてからアドバイスをすると、相手に喜ばれる結果になるのです。

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