ビジネスにおいて、初対面で緊張しますか?
やっぱり緊張する人が多いのではないでしょうか。
では、なぜ緊張するのでしょうか?
色々な理由がありますが、そのうちの1つに「不確定要素が多い」ということがあるのではないでしょうか?
例えば「相手がどんな人か分からない」
これって不安ですよね。
なぜ不安かというと「相手がどんな人か分からない」と、その後の展開が分からないからです。
人間は何をしたら良いか分からないと困惑しますしパニックになる人もいますが、何をしたら良いかが分かると不思議なことに不安は減っていくのです。
目次
- リスキーな問いかけ
- リスクの少ない問いかけ
- 自己開示できる安心感
リスキーな問いかけ
初対面は色々な意味で緊張しますが、ひょっとしたら今日の出会いが一生の財産になるかもしれないと考えると、ワクワクしてくるかもしれませんし、できればそんな風に捉えていきたいものです。
そんな初対面で絶対に避けなければいけないことが、リスキーな問いかけです。
ここでいうリスキーとはどういうことかというと「その問いかけをすることで人間関係構築が難しくなる」というものです。
そんなリスキーな問いかけとは、基本的に次の2つのタイプです。
①答える時に戸惑ってしまうような問いかけ
例えば・・・趣味はなんですか?
一見当たり障りのない問いかけのように見えますが、これはちょっとリスキーです。
なぜならば、ぜひとも自分の趣味を伝えたいという人はいるかもしれませんが、多くの人は突然聞かれると戸惑うのではないでしょうか?
「私の趣味はこれです!」と言えない人もいるでしょうし、自分の趣味はちょっと変わっているので初対面の人に言っていいのか判断に迷う人もいるかもしれません。
客観的に見て、半数以上の人が答える時に戸惑うかもしれないと思ったら、それは初対面で緊張している時にはリスキーな問いかけなのです。
②答えた後に進展のない問いかけ
例えば・・・入社してどれくらい経つんですか?
これも一見当たり障りのない問いかけのように見えますが、これもちょっとリスキーなのです。
もし相手が「入社して5年になります」という返事をして「そうなんですね〜」とその会話が終わってしまったら、相手はどのように感じるでしょうか?
きっと「なんでこんな質問をしてきたの!?」と思うでしょう。
そうすると、相手は不信感を抱き、心を開かなくなってしまいます。
そうなってしまうと、そこからの人間関係構築は難しくなってしまいます。
このように初対面で緊張している時の問いかけでリスキーなことは、相手が嫌がることではなく、答える時に相手が戸惑うことと、答えた後に進展がないということなのです。
リスクの少ない問いかけ
ではリスクの少ない問いかけで有効なものは何でしょうか?
例えば・・・出身はどちらなんですか?
この問いかけがなぜ良いかというと、まず「相手が答える時に戸惑わない」ことと「答えた後に話が進展する」からです。
「本当に進展するんですか?」という人がいますが、ちょっと準備をしておくだけで間違いなく進展します。
例えば、相手が東北の出身だった場合を考えてみましょう。
北海道出身:私の祖父が札幌に住んでいて、小さい頃に雪祭りも行きましたよ。
青森県出身:毎年青森のお客様からりんごをいただくのですが、やっぱり美味しいですね。
宮城県出身:私、実は仙台生まれなのです。
秋田県出身:なまはげというのは、やはり今でも文化として受け継がれているんですか?
山形県出身:蔵王ですね!?やはりスキーはされるんですか?
福島県出身:私ままどおる大好きなんです。地元の方もやはりお好きなんですか?
※ままどおるについては、こちら「ままどおるとは」をご覧ください。
ちなみにここでご紹介したものは、あくまで私のトーク例です。
このように、事前に考えておけば、誰でも何かしらあるものです。
だから、事前に考えておくことが大切なのです。
ちなみに外国人の出身を聞いた時には、その国のサッカー選手の名前を伝えると、相手はとても喜んでくれます。
アルゼンチン出身の方だったら「I like Messi」という感じです。
それだけサッカーは世界共通語なのです。
自己開示できる安心感
このように、初対面で緊張している時に、リスクの少ない問いかけをすることで、心の距離が近くなり、お互いの心のガードが下がり、人間関係が良好になっていきます。
そして人間関係が良好になっていくと、お互いに自己開示できるような安心安全な場が創られるようになります。
「自分の考えを話しても大丈夫なんだ」とか「自分の気持ちを伝えても問題ないんだ」という安心感が、初対面の緊張を解いてくれるのです。
その延長線上に、相手から話しかけてくれたり、相手から「問いかける」という未来がやってくるのです。
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