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色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

伝える力には言葉の力とイメージの力が大切

伝えるという手段には色々とあります。

その中でも「言葉」というのは大切ですし、言葉の力をとても実感します。

例えばこちらの言葉を読んで、どのように感じますか?

夢を乗せて走る車道 明日への旅

通り過ぎる街の色 思い出の日々

言葉を読んでの感じ方は人それぞれですが、私は希望に満ち溢れた旅立ちへの覚悟と共に、今までの過去に対する感謝を感じます。

もちろんそれ以外のイメージを持つ人もいるでしょうが、言葉だけで勇気をもらえるのが、言葉の力ですね。

そして「子供」と「子ども」など、同じ意味であっても使う漢字によって、伝わり方が変わってくるところが日本語の面白さであり、難しさですね。

ちなみに私は「子供」ではなく「子ども」と書くようにしていて、同様な例として「友達」ではなく「友だち」と書くようにしています。

これも言葉を通して、自分なりに伝えたいイメージを想定した選択です。

また手紙なども言葉を通して何かを伝える一例ですが、詳細はこちら「手紙のチカラ ~ある面接の事例~」をご覧ください。

ここでは伝える力に必要な、言葉の力とイメージの力をご紹介します。

目次         

  • 言葉の力
  • 言葉の裏側
  • イメージの力

言葉の力       

人生において、言葉で救われることはたくさんあります。

少し前に私の大好きな作家である喜多川泰さんの講演を聞きに行きました。

その時に、また素敵な言葉を教えてもらいました。

花を咲かせる見えない力は・・・春です

もう素敵すぎてメロメロです(笑)

では・・・

人を咲かせる見えない力は何でしょうか?

それは愛です。

ちょっとかっこよ過ぎるとご本人も照れていましたが(笑)

その愛とは「無条件で受け入れてくれる力」だと。

なんか元気が出ませんか?

「頑張ればいいことがある」と「頑張らないといいことはない」では、全く違うのです。

「頑張る」と色々なものが身についていく。

そうすると、その身につけたものの中から人にあげられるものが増えてくる。

人にあげられるものが増えてくると、新しいご縁が生まれてくる。

だから「頑張ればいいことがある」のです。

そして何よりも「頑張ればいいことがある」という言葉には「そのままでもいいんだよ」というメッセージが、込められているのです。

このように、その人の人生を左右するくらいの力が言葉にはあるのです。

他にも「決断が条件を整える」なども勇気をもらえる言葉です。

詳しくはこちら「決断が条件を整える 〜影響を受けた名言〜」をご覧ください。

言葉の裏側      

ちなみに冒頭でご紹介した言葉は、何の言葉だか分かりますか?

夢を乗せて走る車道 明日への旅

通り過ぎる街の色 思い出の日々

これは私が大好きなサザンオールスターズの「希望の轍」の歌詞です。

皆さんはご存じですか?

1990年の歌ですが、いつでも新鮮に聴こえるのが不思議です。

この歌詞を見るだけで、勇気も元気も出て前向きになれるのですが、私は最初にこの言葉を知ったのは、もちろん歌なのです。

つまりその経緯があるからこそ、改めてこの言葉を見ると、歌を通しての様々な感情が溢れ出てくるのです。

  • この言葉を見ると、あの素敵なピアノのイントロが蘇ってくる。
  • この言葉を見ると、あの桑田さんの素敵な声が蘇ってくる。
  • この言葉を見ると、あの神回と言われた2018年のNHK紅白歌合戦を思い出す。
  • この言葉を見ると、デートでのドライブを思い出す(笑)
  • この言葉を見ると、社会人になってから凹んでいた時の気持ちを思い出す。

もちろんこの言葉(歌詞)は好きなのですが、この言葉を読んで抱く感情は歌詞を通して体験したことと共にやってくるのです。

このように、言葉にはその言葉の裏側も含めて力があるのです。

イメージの力     

ではさらに言葉の裏側を掘り下げて、次の図をご覧ください。

これは富山県にある老舗の和菓子屋さん(中尾清月堂さん)の広告になります。

読んだ方はお気づきだと思いますが、誤字脱字が満載です(笑)

「なんじゃこれは~!?」という感じですが、もちろんこれは意図的です。

そして「なんじゃこれは~!?」と思った人がいたら、この広告はまさにそれが狙いなのです。

「AIDMAの法則」もしくは「AISASの報告」の「A(Attention:注意)」なのです。

詳しくはこちら「AIDMAの法則とAISASの法則 / 事前期待を考える」をご覧ください。

しかし意味は伝わりましたか?

おそらくバッチリ伝わっていると思います。

不思議ですよね!?

言葉はその一語一句が正しくなくても、イメージが伝わることであり、さらにその人の感情に変化が起きるのです。

伝える力においては「言葉の力」を「イメージの力」に変えることで、伝わるという結果に繋がっていくのです。

つまり伝える力としてはイメージの力が大切であり、そのイメージの力を発揮するために言葉の力があるのです。

言い換えれば相手にイメージをさせられる「言葉の力」を身につけると、伝わる技術がぐんぐん上がるのです。

だからやはり言葉は、偉大なのです。