何事にも、前提条件というものがあります。
社会で生きる上で、人権や自主性が尊重されていますが、そこには法律を守るという前提条件があります。
納得ですよね!
スポーツの世界で、勝利を目指す方法にはたくさんの選択肢がありますが、そこにはルールを守るという前提条件があります。
当たり前ですよね!
子育てにおいても、色々な方針や考え方がありますが、そこには「躾」をするという前提条件があります。
この身を美しくするという漢字でつくられる「躾」という言葉は、昔ほど重視されていない風潮を感じますが、子育てにおいてはこれほど大切なことはないと個人的には思っています。
親の義務の1つは、子どもが社内で生きていく礎をつくることですよね!
では経営幹部として、必要なコミュニケーションはたくさんありますが、そこにはどのような前提条件があるのでしょうか?
経営幹部として大切なコミュニケーションはたくさんありますが、その前に◯◯を踏まえておかなければいけないことがあります。
さて、それは何でしょうか?
それは「なぜ経営幹部が存在するのかということを理解すること」です。
目次
- 目的と理念
- 目標と方針
- 組織と人
目的と理念
では、なぜ経営幹部は存在するのでしょうか?
それは、会社を良くするためです。
会社を良くするために、経営幹部が必要だから存在するのです。
この視点を持つことが、経営幹部としての絶対的な前提条件になります。
例えば、社員数が30名未満の会社であれば、経営幹部は必要ないかもしれません。
なぜならば、有能な経営者がワンマンシップに進める方が、会社が良くなるケースが多いからです。
では、社員数が30名以上になるとどうでしょうか?
会社が成長していく過程において、ワンマン経営では成り立たない場面がやってきます。
そんな時に必要になる存在が、経営幹部なのです。
では、経営幹部が会社を良くするために、何を理解しておくことが必要でしょうか?
最も大切なことは、その会社の考え方を理解することです。
それを言い換えると、会社の理念ということになります。
その理念とは、会社が最も大切にする考え方であり、会社の存在意義ともいえるものです。
経営幹部として「私たちの会社は、〇〇のために社会に存在しているのです」と言えることが、経営幹部としてのコミュニケーションが成立する前提条件の1つになります。
目標と方針
次に、経営幹部として理解しておくべき大切なことは目標です。
会社の存在意義ともいえる理念を理解した上で、会社がどこに向かっていくのかということを理解するということです。
組織においては、目標を共有することで、チーム力の向上に繋がっていきます。
スポーツにおいては、勝利という明確なゴールがありますが、会社ではどうでしょうか?
スポーツにおいて「勝利を目指して取り組んでいく」ということと同じくらい明確な目標があるでしょうか?
これは自ら創り示していかないと、なかなか組織で共有することは難しいでしょう。
目標を掲げることも大切ですし、それを共有することも大切で、そこに経営幹部としての存在価値が生まれてきます。
そうすることで、目標に向かう戦略や方針や仕組みづくりを組織で共有することができるようになるのです。
組織と人
では、次に経営幹部として理解しておくべき大切なことは何でしょうか?
それは、組織と人です。
あなたは、組織の三要素という言葉をご存知でしょうか?
これは組織が成り立つための前提条件ともいえるもので、次の3つになります。
①共通目的(組織目的)
これは、組織の全員が認識する目的です。
②協働意欲(貢献意欲)
協働意欲(貢献意欲)とは、分かりやすくいえば助け合おうとする意欲です。
③コミュニケーション
コミュニケーションがとれていると、小さな問題はそのまま小さい問題で済みますが、コミュニケーションがとれていないと、些細なことが大問題に発展してしまう可能性があります。
詳しくは、こちら「組織の3要素を理解し、組織を俯瞰する。」をご覧ください。
ここでいう共通目的が理念であり、貢献意欲が目標に向かう姿勢といえます。
では、最後のコミュニケーションとは、どのように言い換えられるでしょうか?
それは、組織や人に目を向けることです。
どんなに良い理念や目標があったとしても、それを実現するのは間違いなくそこで働く人になります。
そしてその1人ひとりの能力を集結させるために必要なことが、コミュニケーションということになります。