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人事サポート, 人事の仕組み化

グーグル(Google Japan)本社を訪問!!

先日グーグル(Google)本社を訪問させていただきました。

普通に「見たい」と言って見られるものではないのですが、今回はある方のご紹介で中を見させていただく機会がありました。

本当に、ご縁に感謝です。

あの世界的なビックカンパニーはさぞかし凄いんだろうと予想はしていましたが、実際に中を見させていただくと想像以上でした。

しかしただ「凄かった〜」だけではもったいないですし、今後に活かしていくためにも学びを整理し、2つの視点で感じたことをご紹介します。

目次       

  • グーグルという会社
  • グーグルのカルチャー
  • グーグルの本気

グーグルという会社  

グーグル(Google)という会社を知らない人はいないと思いますが、念のため簡単にご紹介します。

グーグル(Google)は、インターネット関連のサービスと製品に特化したアメリカ合衆国の企業です。

世界最大の検索エンジン、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、ハードウェア関連の事業があります。

そしてグーグル合同会社(Google Japan G.K.)は、Googleの日本法人であって、2001年8月に、アメリカ国外で初めての現地法人として設立されました。

現在そのオフィスは渋谷区渋谷の渋谷ストリームに渋谷オフィス、港区六本木の六本木ヒルズ森タワーに六本木オフィスが置かれていて、今回は渋谷オフィスに訪問させていただきました。

ちなみに冒頭の写真は、渋谷オフィスのイントランスの写真です。

グーグル(Google)についての詳細は、こちらをご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/Google

グーグルのカルチャー 

そんなグーグル(Google)では、当然色々な国籍の方が働いているのですが、その上で私から次のような質問をさせていただきました。

その質問とは「色々な国籍の方が働いていて、受け入れるということが前提かと思いますが、日本法人として、日本人の価値観などを伝えていくための工夫などはしているのでしょうか?」というものでした。

 

それを受けて、次のような返事をいただきました。

 

私たちの組織では「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」という考え方を根底に置いているので、国籍がどうであろうと、この考え方のもとに行動するということで、価値観を一致しています。

ちなみに「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」とは、多様な人が働く組織の中で、それぞれの人に合った対応をすることで、それぞれがいきいきと働き、成果を出し続けるための考え方です。

 

ダイバーシティ:多様性

エクイティ:公平/公正性

インクルージョン:包摂性

※包摂性には「一定の範囲の中に包み込むこと」という意味があります。

 

やはり考え方の芯となるようなものは、大切だということですね。

 

人生において目標は大切だけど、それ以上に大切なものは、その目標に向けた取り組みが思い通りの結果にならなかった時に、どのように捉えていくかという考え方ですね。

 

会社においても、目的があって目標があるという優先順位がとても大切です。

目標は目的を実現するための手段であって、目標が目的になってしまうと世の中における存在価値がなくなってしまうかもしれません。

 

そして他の質問をしていく中で、やはり出てきたマインドセットのキーワードが「イノベーション」でした。

なんとなく外資系の会社であると、このキーワードが出てくるのかな〜と思っていましたが。

 

そして、その文化を創るために行っている複数の仕掛けをご紹介していただきました。

 

・Think 10x

10%良くするのではなく、10倍良くするためにはどうしたら良いかを考えるというスローガンです。

 

・Peer Bonus

3ヶ月で5回、各社員が貢献度に応じてボーナスポイントを他の社員に付与することができて、それを報酬にも反映させるという仕組みです。

 

・20% rule

新しい仕事にチャレンジしたい時に、業務量の20%の範囲で関わっていけるという制度です。

 

やはり正論だけではなく、人の感情に働きかける仕組みが大切ということですね。

こちら「べき論で人は動かない」も参考にご覧ください。

 

親子関係においてもまさに同じことが言えますね。

詳しくは、こちら「子どもは親の言う通りにならず、親のようになる」をご覧ください。

グーグルの本気    

そして今回のグーグル(Google)訪問で最も楽しみにしていたオフィスツアーがありましたが、これがもう圧巻でした。

「これは会社じゃなくてお店でしょ〜」という感じでした。

写真はNGだったのでお見せできませんが、本当にホテルみたいな空間でした。

社員は3食全てを会社内で食べることができるのですが、それが全て無料なのです。

さらに木曜日の夜には、バーもオープンし、お酒を飲みながらコミュニケーションを図る機会が与えられており、そこでも社員は全て無料とのことでした。

それ以外にも、スポーツジムがあったり、楽器を奏でることができるミュージックルームがあったり、社員が無料で使えるものがびっくりするくらい多くあるのです。

庶民派の私としては、この会社で働いたら、家賃や光熱費以外で、お金を使うことがなくなっちゃうんではないかと思って質問すると「暮らし方によってはその通りになります」という答えが返ってきました。

 

一方で、グーグル(Google)ではリモートワークを含めたハイブリットの働き方を推奨していて、社員に選択の自由を与えているということでした。

しかし、その上で話された次の言葉が私はとても印象的でした。

 

「色々な働き方を推奨はしていますが、社員が会社に行きたいと思うようなことを本気で考えている会社なのです」

 

この言葉を聞いた時に、グーグル(Google)の本気を感じました。

コミュニケーションは、オープンにし全てを共有するという言葉もありました。

グーグル(Google)は世界的な大企業ですが、それ以上に人間の性を理解し、その心根・感情・気持ちを大切にしている会社がグーグル(Google)だというように、私の印象は変わりました。

やはり世界的な企業には、優秀な方がいっぱいいるんだなということを肌で実感する良い機会となりました。