お互いに約束を守る人間関係をつくる3つのポイント

コミュニケーションスキル

なんであの人は約束を守ってくれないんだ」と思ったことはありますか?

もしくは「社長のいうことはすぐにやるのに、なんで私のいうことは後回しにするの?」と感じたことはありますか?

社会における人間関係づくりにおいては「約束」というものがとても大切になってきます。

だから家庭においても、親が子に「約束を守ること」の大切さを理解させていくことが重要です。

しかし親が正しいことや「べき論」を語るだけで、子どもが望む方向に進んでくれるなら、こんな楽なことはありませんが、現実はそうはいきません。

だから、親にもコミュニケーション能力が求められるのです。

そんな社会や家庭において大切な、お互いに約束を守る人間関係づくりにおけるポイントを3つご紹介します。

目次       

  • 約束を明確に
  • 無形の圧力
  • リアクション

約束を明確に   

まず、お互いに約束を守る人間関係づくりにおいて大切なポイントは、約束を認識させることです。

約束が守られない時に、当事者間でよく聞かれる声は、次のようなものです。

  • 「なんで!?約束したじゃん(怒)」
  • 「え!?約束なんてしたっけ!?」
  • 「えーー昨日いいって言ってたじゃない!」

よく言われる「言った言わない」という状態ですが、これは最悪のパターンです。

だからそうならないために、お互いに「○○の約束をしたよね」という相互理解の状態が大切なのです。

そのことを意識して約束の確認をするだけで、状況は変わっていきます。

無形の圧力    

次に、お互いに約束を守る人間関係づくりにおいて大切なポイントは、約束を守らないといけないと思わせることです。

では、人はどんな時に約束を守らないといけないと思うのでしょうか?

あなたは、どのような時にそう思いますか?

例えば・・・

法律を守る理由は、守らないと罰せられるからです。

交通ルールも守らないと、罰則規定があります。

例えば・・・

冒頭でご紹介した「社長から言われたことは守る」理由は、守らないと怒られるとか、その後の仕事がやりにくくなるとか、社内の評価が落ちるなどというものでしょうか。

しかし、このような力関係がない人との間では、どのようにして約束を守らないといけないと思わせれば良いのでしょうか?

そのポイントは、説得力です。

ではどうやってその説得力を持てるのかというと、それは自分が約束を守るという姿勢を見せることです。

約束を守らない人の言い訳として「だってあの人だって約束を守っていないじゃないですか!?」というものがあります。

つまり「あんたも約束を守っていないんだから、あんたに言われた約束なんて守らなくたって、あんたからツベコベ言われる筋合いはないでしょう」という心境です。

ここでの文章は「約束」というテーマで書いていますが「コミュニケーション」というテーマだともっと分かりやすくなります。

つまり気に入らないと思う人とは、コミュニケーションを取らないようになってしまうのです。

つまり、会話や対話がなくなるということです。

そうやって考えると、最悪ですよね。

だから、お互いに約束を守る人間関係をつくるためには「この人から言われたら約束を守らないといけないな」と思わせるような自分を示すことが大切なのです。

そうすると、相手は言い訳を言えなくなるし、約束も守るようになっていきます。

リアクション   

そうはいっても、何もせずに相手が約束を守ってくれるほど、現実は甘くありません。

そこで、お互いに約束を守る人間関係づくりにおいて大切な3つ目のポイントが、リアクションをするということになります。

相手が約束を守ったかどうかということに対して、リアクションをするという意味です。

ほとんどの人がリアクションを示す時は、相手が約束を破った時です。

  • なんでやってないの!?
  • やるって言ったじゃない。
  • それじゃあ、嘘つきになるよ。

こんなリアクションです。

上司が部下に、そして親が子によく言っているセリフではないでしょうか?

一方で、約束を守った時はどうでしょうか?

実は、この時のリアクションがとても大切なのです。

  • 予定通りありがとう
  • さすがだね
  • 頼りになるわ

こんなリアクションです。

こんなリアクションが、お互いに約束を守る人間関係づくりにおいて大切なのです。

このリアクションをすることで、こちらはあなたの約束を意識しているよ、さらに約束を守ってくれたことに対して感謝しているよというメッセージを伝えられることになります。

そうすると、次の約束も守るかを見られていると意識しますし、もしその約束を守ると褒められるという連動した気持ちが記憶されるようになります。

社会においてももちろんですが、親子においてもとても大切なコミュニケーション能力になります。

お互いに約束を守る人間関係をつくりたいのであれば、今回ご紹介した3つのポイントを意識してみてください。

①約束を認識させる

②約束を守らなければいけないと思わせること

③約束を守った時にリアクションを取ること

管理職のコミュニケーション能力については、ぜひこちらもご覧ください。


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