部下は上司の言う通りにならず、部下は上司のようになる。
そのように考えられると、上司は部下との向き合い方が変わるかもしれません。
女優さんが綺麗な理由は、本人の努力もさることながら、常に人に見られているということも理由にあるのではないでしょうか。
そのように考えると、部下を持つ上司になると、人として成長できるチャンスをもらえるという言い方もできます。
これは親子の関係でも、同じことが言えますね。
子は親の言う通りにならず、子は親のようになる。
子どもができたおかげで、親はそれまでに考えたことのないようなことも考えるようになります。
さらに子どもに起こることを、自分事のように捉えて向き合うことで、関心の範囲も視野も広がっていきます。
詳しくは、こちら「子育ての基本 〜子どもは親の言う通りにならず、親のようになる〜」をご覧ください。
そう考えると、部下の未来に大きく影響のある「上司」の存在価値は大きいですね。
目次
- 決断力と選択
- 優先順位
- 考える力と思考ツール
決断力と選択
上司の能力として大切なことは、何でしょうか?
たくさんある中で、大切なことの1つが「決断力」です。
仮にあなたが経営者であれば、その「決断力」の重要性が増すでしょう。
なぜならば「決断する」という行為は、責任のある人にしかできないからです。
だから責任のある立場の人には、決断力が求められるのです。
ではその決断力を身に付けるためには、どのようなことが必要でしょうか?
それは、判断力を身に付けることです。
簡単に言うと、正しい判断をできるようにすることです。
そもそも人生は、選択の連続です。
一生の間で、どれだけの選択をするのでしょうか?
- 遊びに行くか? それとも、先に宿題をするか?
- 進学をするか? それとも、就職をするか?
- 上司に相談するか? それとも、自分の判断でやるか?
- 今謝るか? それとも、後にするか?
- 手を挙げるか? それとも、目を逸らすか?
自分の選択の積み重ねで創られているのが、自分の人生です。
その人生に良い影響を及ぼす決断力や判断力ですが、それを仕事を通して身に付けられるのであれば、こんな楽しいことはありませんよね!
優先順位
決断力や判断力という言葉を使うと、敷居が高いと感じる人もいるかもしれません。
そんな時には、優先順位を考える習慣をつけるだけでも、成果を感じられます。
優先順位を考えると、良いことがたくさんあります。
その中の1つが「選択肢を見える化」できるということです。
優先順位を考えるということは、何かと何かを比べるという行為が発生します。
ということは「何か」とは「何なのか」を明確にする必要があります。
その思考によって得られることは、課題を明確にできるということです。
人は「何をしたら良いか」が分からなくなってしまうと、モチベーションが生まれません。
人によっては、パニックになってしまいます。
だから課題を明確にするということは、精神的にも良い影響を及ぼしてくれるのです。
考える力と思考ツール
決断力と判断力、そして優先順位を考える習慣を身に付けることで、部下を持つ上司として大切な技術(スキル)を身に付けることができます。
これらの技術(スキル)を総合的にいうと「考える力」になります。
「考える力」には、様々な言い方があります。
横文字を使った表現でいうと、クリティカルシンキングとかロジカルシンキングとか・・・。
「考える力」は上司にとって、ものすごく大切な技術(スキル)です。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それは・・・日々の努力です(笑)
やはり、継続に勝るものはありません。
しかし、ただがむしゃらに頑張るのも良くありません。
そこで「考える力」を後押ししてくれるのが「思考ツール」です。
例えば・・・
- マトリックス
- マインドマップ
- フィッシュボーン
- ステップチャート
- ガントチャート
- ポジショニングマップ
- マンダラチャート
マンダラチャートは、大谷翔平選手が活用していたことで、有名になりましたね!
部下を持つ上司として「考える力」をつけるためには「思考ツール」を知るだけでなく「思考ツール」を上手に使いこなすことが大切です。
「思考ツール」を上手に使いこなすことができると、何が嬉しいのでしょうか?
それは、物事を整理できるということです。
物事を整理できると、優先順位を考えやすくなり、結果として判断がしやすくなり、決断力が増していくのです。
決断力は、精神力ではなく、確かな技術(スキル)なのです。
箇条書きのような考え方も大切ですが、それだけだと決断力や判断力に繋げにくいかもしれません。
そんな時には、物事を整理して、課題を明確にすることが大切なのです。
このように自分自身で、物事を整理する力がついてくると、おのずと決断力や判断力がついていくのです。
そして、その思考を習慣化することで、創造力も身に付いていくのです。