最初に結論から言いますが・・・
プレゼンテーションにおいての話し方のコツとは、相手の耳が開いているかを確認することです。
言われれば、当たり前のことですよね。
なぜならば相手が「聞きません」と耳を塞いでいたら、どんなに良い内容でも、どんなに素晴らしい声で話しかけても、相手には伝わりません。
だから、プレゼンテーションにおいて相手の耳を確認することが必要です。
詳しくはこちら「伝える技術の基本 ~相手の耳を確認する~」をご覧ください。
では相手の耳が塞がっていたら、どうすれば良いのでしょうか?
それは相手の耳を開かせることが必要です。
ここでは一対多、つまりあなたが複数の人の前で話す場面を想定した内容です。
プレゼンテーションの「話し方のコツ」における、耳を開かせる大切なポイントをご紹介します。
目次
- 耳を塞ぐ気持ち
- 耳を開く時
- 耳を開いた後
耳を塞ぐ気持ち
まず耳を塞いでいる時とは、どのような気持ちでしょうか?
耳を手で押さえて「聞きたくな〜い」というポーズをとっている時がまさにその気持ちの状態かもしれませんが、そんな時ってそんなにないですよね。
よっぽどですよね(笑)
こうなったら、耳を開かせるのはなかなか大変です。
しかしセミナーや勉強会に参加して(本人の意思であるかどうかは別として)話を聞いている時に、最初から耳を手で押さえている状態って少ないかと思います。
多くの場合は、話を聞いているうちに興味がなくなり、徐々に耳が塞がっていくのです。
つまり興味のない話だと感じると、人の耳は塞がっていき、場合によっては目も塞がってしまうのです(笑)
耳を開く時
では耳が塞がらないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?
それは相手が最初から興味津々という姿勢になればいいわけですが、その前に1つのステップがあるのです。
一対多で話す時には、このステップがとても大切です。
それは「注意を引く」ということです。
いわゆる「つかみ」というものです。
セミナーや勉強会に参加する人の多くは、最初から興味がないわけではありませんが、基本的には受け身の姿勢です。
その受け身の状態では耳は開いていませんが、塞がっているわけでもありません。
つまり今後の展開によっては、耳が開くこともあれば塞がることもある分かれ道にいる状況なのです。
つまりあなたがプレゼンテーションの話し方に気をつけて話し始める時に、聞く人の耳は既に大きな分かれ道に差し掛かっているのです。
話し手は「さぁ~これから頑張るぞ~」と思っていても、相手の耳はそうではないのです。
ではそんな人は、どんな時に耳を開くのでしょうか?
それは感情が動く時です。
言い換えると先程の「注意を引く」というのが1つのポイントになります。
具体的に言うと、驚いたり笑ったりする時です。
〜ここで素敵な事例をご紹介します〜
以前ルー大柴さんの講演を聞きに行った時の事例です。
もしかして、ルー大柴さんを知らない方は、こちらの「ウィキペディア」をご覧ください。
この時の講演では、一般的な流れと同じように司会の方が「それではルー大柴様よろしくお願いします」と講師をお招きするスタートでした。
しかしその時に、なんとルー大柴さんは最後尾から登場したのです。
誰もが壇上の袖から登場すると思っていたら、まさかの最後尾からの登場で、参加者全員が驚いていました。
もちろん私もその1人でした。
そして最後尾から壇上に上がるまで5分以上の時間をかけ、その道中ではお客様の隣に座って談笑をしたり、雰囲気は一瞬にしてガラッと変わり、ほとんどのお客様は笑顔になり笑っていたのです。
これでみんなの耳は、完全に開いたのです。
なぜならば、驚きそして笑うことによって、感情がしっかりと動いたからです。
さすが一流のエンターテイナーであり、プレゼンテーションの話し方やコツを心得た登場でした。
耳が開いた後
耳が開いた後はどうすればいいのかというと、みんなが興味を持つ話をすればいいのです。
しかし、興味を持つかどうかは相手次第です。
つまりどういう相手によってどういう話し方をするかは、その場で決まっていくものなのです。
事前に用意したPowerPointの資料を画面に映して、練習してきたように読むだけでは相手の興味は得られないかもしれません。
なぜならば、想定していた雰囲気やイメージしていた相手と必ずしも一致するとは限らないからです。
だから、プレゼンテーションでの話し方のコツは、常に相手の立場に立つことです。
詳しくはこちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。
それでは最後に、プレゼンテーションにおける話し方のコツのおさらいです。
それは、次の2つです。
- Attention:注意を引くこと
- Interest :興味を持たせること
この2つのステップを意識するだけで心構えが変わりますし、実践することでプレゼンテーションの話し方が変わります。
そしてこれは広告においても、同じことがあてはまり、AIDMAの法則やAISASの法則というものがあります。
興味のある方は、こちら「AIDMAの法則とAISASの法則 ~事前期待を考える~」もぜひご覧ください。
「伝える力」については、ぜひこちらもご覧ください。
あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本2: 話が分かりやすい人になる 「伝える力」をグングン伸ばす5つのステップ
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