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プレゼン資料の作成においてやりがちな2つのタブー

ビジネスシーンにおいて、プレゼンをする機会が多いかと思います。

その際にほとんどの場面において、プレゼン資料を作成するという行為が伴うかと思います。

このプレゼン資料が、プレゼン力にも大きく影響します。

ちなみにある会社の新人研修でプレゼン大会があるのですが、その時の唯一のルールが、PowerPointの使用禁止です。

それだったらKeynoteでやればいいんですか?という話ではありません(笑)

 

つまり、パソコンを使った資料作成が禁止だということです。

なぜ禁止なのかというと、理由は2つあります。

 

1つ目は、伝え方を熟考させるためです。

つまり、伝え方を考える際に、プレゼン資料に頼らないということです。

 

2つ目は、チームの格差をなくすためです。

チームに、プレゼン資料を作成することが上手な人がいると、それだけでプレゼン力に大きな差がついてしまいます。

そこで、パソコンを使った資料の作成を禁止することで、伝える目的や伝え方や、ストーリー設計に、より目を向けてもらうことが目的です。

逆に言うと、それくらいプレゼンにおいて、プレゼン資料の役割は大きいということです。

目次       

  • ハードルは高くない
  • プレゼン資料の◯◯が小さい
  • プレゼン資料の◯◯が多い

ハードルは高くない  

プレゼン資料を作成する時には、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?

プレゼンにおいて、プレゼン資料の役割が大きいと言われると、緊張しちゃいますね(笑)

でも、ご安心ください。

プレゼン資料の作成において、100点を取る必要はありません。

プレゼン資料の作成において、目指すべきレベルは、100点ではなく、合格点です。

言い換えれば、不合格をもらわないということです。

そうやって考えると、少し気持ちが楽になりませんか?

プレゼン資料で仮に100点が取れなくても、プレゼンにおいては挽回する機会があります。

それは、ズバリ「トーク」です。

プレゼン資料を見てもらいながら、補足説明をする機会がプレゼンには与えられています。

しかし、プレゼン資料で不合格をもらってしまったらどうなるでしょうか?
人は感情の動物ですから、プレゼン資料を見て違和感を抱いてしまうと、その後の話を聞こうと思わなくなってしまうのです。

 

つまり、聞く耳を塞いでしまうことになるのです。

一度耳を塞いでしまうと、多くの人は「また聞こう」という感情にはなりにくいのです。

だからプレゼン資料において、不合格をもらわないことが大切なのです。

プレゼン資料の◯◯が小さい

では、プレゼン資料において、不合格をもらってしまう場合は、どのような時でしょうか?

 

これがいわゆるタブーになりますが、大きく2つのパターンがあります。

つまり、これからご紹介する2つのパターンを気をつければ、不合格をもらわなくて済むのです。

そう考えると、簡単に思えてきませんか?

ご紹介する2つはとても簡単なことですが、これをできていない人が意外に多いというのが私の印象です。

プレゼン資料において、不合格をもらってしまう1つ目のパターンは「字が小さい」場合です。

つまり、字の小さいプレゼン資料を作っている人が多いということです。

プレゼン資料は、配布資料とは全く違います。

何が違うのかというと、目的と対象となる相手が違うのです。

このことを頭では理解していても、それを踏まえたプレゼン資料を作っている人が意外に少ないのです。

プレゼンをする相手の人数や場所や設備によって変わってきますが、大切なことは見にくいという人を作らないことです。

一度プレゼン資料が「見にくい」と感じてしまうと、これ以上見ても仕方がないという感情が生まれてしまいます。

Excelで作成したものをそのまま貼り付けると、字も小さいですし、画質も落ちてしまいますので、プレゼン資料においてはタブーといえます。

プレゼン資料の◯◯が多い 

プレゼン資料において、不合格をもらってしまう2つ目のパターンは「情報量が多すぎる」場合です。

1つの画面において、情報量が多すぎるということは、画面を見て「どういうこと!?」と頭を悩ませてしまうパターンです。

 

例えば、数字を羅列するようなことはせず、グラフを表示するといった工夫が大切になります。

基本的にプレゼン資料においては、1スライド1メッセージが基本です。

もし1つのスライドで、3つのメッセージを伝えたい時には、大項目のメッセージを資料で伝え、中項目の2つのメッセージを口頭で補足する方が、相手には伝わるものです。

または大項目のメッセージを資料で伝えた後に、アニメーションを活用して、次のスライドとセットで、中項目のメッセージを伝えることも効果的です。

このように、1つの画面を見せた時に、見た人が簡単に理解できないような資料は、不合格をもらってしまう可能性があります。

このように、プレゼン資料においては、見てくれる人に「見にくい」ということと「分かりにくい」という感情を抱かせないことが大切なのです。

プレゼンにおいてもう1つ大切な伝え方については、ぜひこちらもご覧ください。


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