コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

コミュニケーションスキル, コミュニケーションの仕組み化

コミュニケーションで安心安全な場づくりをする時に、やってはいけない5つのこと

コミュニケーションとは、双方向の情報が行き交う行為です。

 ちょっとカタイ(笑)

コミュニケーションとは、情報交換をする中で行動に影響を及ぼす行為です。

 さらにカタイ(笑)

コミュニケーションとは、人が生きていくために大切な行為です。

 カタくはないけど、ちょっと抽象的すぎますね。

それぐらいコミュニケーションは、奥が深いのです。

だからこそ、一方ではコミュニケーションのシンプルな捉え方も大切です。

ここではコミュニケーションにおいて大切な、安心安全な場づくりの成立最低条件をご紹介します。

つまり、こういうことをすると安心安全な場がつくれないという条件です。

目次          

  • 権力を使わない
  • 理詰めにしない
  • だったら・・と言わない
  • 外堀を埋めていかない
  • 陰口を言わない

①権力を使わない    

とても簡単にいうと、次のような言い方をしないということです。

「私を誰だと思っているの!?」

極端な例ですが(笑)

人間社会には、力関係があります。

だからこそ、コミュニケーションにおいては配慮が必要なのです。

そんなコミュニケーションにおける配慮が「力任せにしない」ということです。

これは会社でいうと、上司が部下に話しやすい環境をつくることであり、家庭でいうと、親が子に相談しやすい環境をつくるということです。

②理詰めにしない    

人には向き不向きがあるように、得意不得意の分野があります。

当然不向きや不得意を改善していく努力が必要になりますが、人間社会において大切なことは、人は皆違うということを前提にコミュニケーションを取るということです。

同じ人などこの世に2人と存在しないわけですから、各自が世界でただ1人の存在になるのです。

そう考えると1人ひとりが尊い存在であり、お互いに尊重するコミュニケーションが大切なのです。

得意不得意の個人差がある能力として「伝える力」があり、その中には「論理的思考力」というものもあります。

本来同じ土俵に立ってコミュニケーションをとっているはずなのに「論理的思考力」を得意とする人が、理詰めで話すと相手は何も言えなくなってしまいます。

それを交渉力という人がいますが、それは違うのです。

詳しくは「相手に喜ばれる交渉術」をご覧ください。

もしこの「論理的思考力」を得意とする人であれば、その能力は「理詰め」ではなく、相手に分かりやすく論理的に伝えるということに発揮するべきなのです。

伝える技術の基本は「相手に目線を合わせる」です。

詳しくはこちら「伝える技術の基本 ~言葉遣い編~」をご覧ください。

③だったら・・と言わない

「◯◯をやりましょう」と言った時に、そのメッセージを受け取った人には様々な感情が生まれます。

  • 喜び
  • 感謝
  • 不満
  • 不安
  • 憤り

などなど。

様々な感情が生まれますが、人は器の小さい生き物なので、感謝よりも不満が先に出てしまうことが多いものです。

もちろん私もその1人です。

例えば「◯◯をやりましょう」とあなたが言った時に、それを聞いている人が「それっておかしくないですか?」と言ったとします。

その時にあなたが内心「私がどれくらい準備してきたか分かってるの?それだったら自分でやってみてよ」と、仮に思ったとしても、これを言ったら色々な意味で負けです。

そんなコミュニケーションがあったら、その先に安心安全な場は訪れません。

特に仕事において、さらにいうと企画に携わっている人は要注意です。

もし「それっておかしくないですか?」と言われたら、その時は「なるほどね~。それだったら、どうしたらいいと思う?」と、問いを投げかければいいのです。

④外堀を埋めていかない 

コミュニケーションにおいて、直接ストレートに「違うよ」と伝える時もあれば、なんとなく遠回しにいう時もあります。

「気づきを与える」という目的で遠回しにいう時は、いきすぎると安心安全な場がつくれなくなりますので、注意が必要です。

直接相手に伝えれば、それは「違うよ」という否定的な意見かもしれませんが、そこには意見交換が生まれます。

そして直接伝えると「理解」と「対策」に目を向けることができます。

このように直接言える人間関係づくりが、とても大切なことです。

しかし、暗に否定するような雰囲気で直接言わずに、さらに「外堀を埋めるように」追い詰めていくようなコミュニケーションをとると、相手は安心安全を感じることができません。

だから、もし外堀を埋めるようなコミュニケーションを取りたい時には、相手の気持ちと、その場の雰囲気を慎重に測ることが大切です。

⑤陰口を言わない    

コミュニケーションは双方向に情報が行き交う行為であり、行動に影響を与える行為であり、人が生きていくために大切な行為です。

しかし先ほどのように外堀を埋め、直接ではなく暗に気持ちを伝えようとしすぎると、安心安全な場をつくることができません。

さらに本来直接伝えるようなことをその人には伝えずに、他の人にその気持ちを伝えようとすると、安心安全な場づくりどころか、人間関係を損なうことにもなります。

分かりやすい言葉でいうとそれが陰口であり、いじめに発展することもあります。

さらにそこに感情を乗せて

  • あの人は分かっていない
  • あの人はおかしい
  • あの人は悪い人だよ

こんなことを言ったら、安心安全な場づくりどころではありません。

ここに挙げた5つを最低限クリアすることが、コミュニケーションで安心安全な場づくりをする最低条件なのです。