あなたは「俺たちの箱根駅伝」というドラマを見ていますか?
桑田佳祐さんファンの私としては、主題歌「神々の襷」を聞きたくて見始めたのが正直な気持ちですが、ドラマ自体もなかなか面白いのです。
そして面白いだけでなく、コミュニケーション能力や上司力という観点でもとても勉強になります。
この「俺たちの箱根駅伝」というドラマは、池井戸潤さんの小説がベースになっていて、チームとして箱根駅伝の出場を絶たれた選手にスポットライトが当てられています。
チームとして箱根駅伝の出場を絶たれても、各大学から選抜された選手は、学生連合チームとして箱根駅伝に出場できるのです。
しかし、その学生連合チームの記録は残らず、チームとしての結束が図れないのが一般的なことだそうです。
そんなチームの視点と共に、このドラマ「俺たちの箱根駅伝」では、箱根駅伝を放送するテレビ局の葛藤についても描かれています。
そんなテレビ局でチーフプロデューサーを務める徳重さんを演じるのが大泉洋さんで、その部下でセンターディレクター役となる宮本さんを演じるのが伊藤沙莉さんです。
この2人の演技も素晴らしいのですが、第二話で何度も見返してしまうシーンがありました。
それが、ドラマ「俺たちの箱根駅伝」に学ぶ上司力のお話です。
完璧主義で責任感の強い宮本さんが、仕事を人に任せることができない中で、その下で働く人が受け身の姿勢で仕事をして、モチベーションが上がらないことに悩んでいました。
そんな時に「徳重さんは仕事を辞めたいと思ったことはありますか?」と相談を投げかけます。
上司力という観点では、部下から相談が来る関係性をつくれていることが素晴らしいと思いました。
そして、その質問に対して答える徳重さんのコメントが印象に残りました。
その答えとは「何なら毎日思ってますよ。でも結局俺は好きなんですよね〜この仕事が」と、宮本さんの肩の力を抜かせるような素敵なコメントでした。
上司力という観点では、これがキャラクターそのままの言葉なのか、考えて発したコメントなのかは分かりませんが、素晴らしい言葉選びです。(ま〜そもそもドラマですが笑)
そして「お前はどうなんだ?」と聞かれた宮本さんは、次のように答えます。
「私はこの仕事に向いていないのかもしれません。私、子どもの頃から人と協力したり、みんなをまとめたり、そういうことが苦手なんです」と打ち明けます。
そんな返事をした時に、昔「丸投げの徳重」と言われてた上司に、箱根駅伝の生放送中に急遽大役を任されたことを思い出します。
さらに、その時に自分は「嬉しかった〜」という気持ちを思い出すのです。
やはり、人間は自分の存在価値を感じられる時に、感情が動くのかもしれません。
その気持ちを思い出しながら、上司の徳重さんへの相談はさらに続きます。
「人に任せるって勇気が要りますよね!?」と相談すると、上司の徳重さんは次のように答えます。
「そうか〜!?俺は結構期待しちゃうんだよね。だってみんな俺にないものを持ってるからさ〜。宮本も丸投げとは行かないまでもちょい投げくらいしてみたら」
上司力という観点では、同調するという選択肢もありましたが、宮本さんの性格を踏まえて、一気に視点を変えるチョイスが素晴らしいと思いました
この一言で、宮本さんの思考に変化が訪れ、それ以降、宮本さんは部下に仕事を任せるようになります。
そうすると、部下の反応が変わり、仕事に向き合う姿勢が変わり、それを感じた宮本さんはそれまでにはなかった喜びを感じる表情をするのです。
そんな伊藤沙莉さんの演技が素晴らしいことはもちろんなのですが、現実の仕事における場面でも、このようなことがあるのではないでしょうか。
何でもかんでも、部下に任せれば良いというものではありません。
しかし、ここまでの範囲なら任せても良いという線引きを明確にした上で、部下に仕事を任せることは、上司にとっても部下にとっても、そしてその企業にとっても明るい未来を創ることに繋がっていきます。
そんなことを感じられる素敵な「俺たちの箱根駅伝」というドラマを、これからも楽しみにしています。
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